非認知能力を鍛えられる遊び4選!親が意識したほうがいいポイントとは?

    非認知能力 遊び

    「非認知能力を鍛える遊びは?」
    「非認知的能力の具体例は?」

    非認知能力を鍛えられる遊びはあるのでしょうか。

    非認知能力が育まれると人生が豊かになるといわれているのは何故なのでしょうか。

    この記事では、認知能力を上げるためにも実は非認知能力は大事なのをご存じでしょうか。非認知能力はなぜ重要なのか、どのような種類があるのかについて解説しています。

    また、遊びで非認知能力は鍛えられるのでしょうか。非認知能力を育むためにどんな遊びがいいのでしょうか。非認知能力を育むためにお父さんとお母さんに、意識してほしいポイントやこれだけはしないでほしい言動があるので、そちらも併せて参考にしてみてください。

    ※2024年11月11日時点の情報です。

    目次

    非認知能力とは?重要性は?

    非認知能力とは、テストの点数や成績といった数値化できる「認知能力」とは異なり、人間関係や社会生活、自己コントロールに関するスキルや能力のことを指します。非認知能力は、学校の成績やテストでは測ることが難しいですが、目に見えにくい人の心や社会性に関係する力で、社会で成功するためにとても重要とされています。

    認知能力と非認知能力の違い

    認知能力:計算力、記憶力、言語力、IQ(知能指数)
    非認知能力:意欲や自信、自制、協調、共感

    なぜ非認知能力が重要視されているのか?

    非認知能力とは、1962年にジェームズ・J・ヘックマン教授が行った「ペリー幼稚園プログラム」研究から注目されるようになりました。この研究は、低所得層の子供達を「幼児教育を受けさせる」グループと「幼児教育を受けない」グループの2つに分け、幼児教育が与える影響を調べました。

    すると、幼児教育を受けたグループは受けていないグループに比べて、学歴と年収、犯罪率が低くなり社会的成功を表す結果となりました。ですが、この2グループにIQの差はほとんどなかったため、非認知能力が社会的成功に影響を与えているといわれるようになりました。

    非認知能力にはどのような種類があるの?

    非認知能力は簡単に言うと「人が人としてよりよく生きるために必要な力」ですが、具体的にはどんな力なのでしょうか。もう少し具体的に見てみましょう。

    1. 自分の感情をコントロールする力

    「強い意志」や「忍耐力」、「自尊心」「対応力」などが含まれます。

    例:友達とケンカをしたときに冷静に対応したり、勉強に集中するためにスマホを控えたりすること。

    2. 人とうまく関わる力

    「協調性」や「コミュニケーション能力」「誠実さや思いやり」「社交性」などが含まれます。

    例:友達が落ち込んでいるときに、話を聞いてあげたり、相手の気持ちに寄り添った言動をすること。

    3. 目標に向かって頑張る力

    「意欲」、「根気」、「やる気」、「粘り強さ」などが含まれます。

    例:スポーツの練習や楽器の練習などで、成果が出るまで継続する姿勢。

    4. 苦難を乗り超える力

    「粘り強さ」、「チャレンジ精神」、「立ち直りが早い」、「やりぬく力」などが含まれます。

    例:失敗しても「自分なら次はうまくできる」と思い、前向きに行動する姿勢。

    他にも「非認知能力」と言われているものはありますが、大きく分けると「 自分の感情をコントロールする力」「人とうまく関わる力」「目標に向かって頑張る力」「苦難を乗り超える力」の4つの力に分けられます。

    非認知能力は何歳から鍛えられる?大人になってからは?

    非認知能力がどのようなものかはわかりましたが、何歳から形成されていくのでしょうか。

    非認知能力は、その人の気質や個人によって差がありますが、幼児期の4〜5歳に顕著に発達し、学童期・思春期に教育を通じて育まれていきます。そのため年齢だけでいうと、大人になってからは幼少期と比べると非認知能力を伸ばしにくい傾向にあります。

    では、なぜ幼少期のほうが非認知能力を伸ばしやすいのでしょうか。

    実は、非認知能力は認知能力と相互に影響を与えることで伸ばしていける能力なので、認知能力がついていない幼少期に非認知能力を伸ばしやすい傾向にあります。さらに先ほど述べたジェームズ・J・ヘックマン教授の研究で、就学前に身に着けた非認知能力は、就学後の認知能力を伸ばすのに役立ちますが、その逆は観察されないことも明らかになっています。つまり、認知能力が身についた後では、非認知能力は伸びにくいということです。

    また、非認知能力を鍛えるには、お金の投資だけではなく時間の投資も大切です。お母さんとお父さんが子供を中心とした生活をしているか、親子の間で適度な会話や交流があったかどうかが重要で、子供と質の高い時間を過ごしているかどうかも認知能力と非認知能力を高めることにつながっています。

    つまり、子供の非認知能力を高めるには、幼少期の特に4〜5歳の期間に、幼児教育に力を入れつつ、子供を中心としたコミュニケーションを多くとることが大切といえるでしょう。

    幼少期からできる非認知能力を鍛えられる遊び4選!

    どんな遊びが非認知能力を鍛えられるのでしょうか。ここでは、幼少期からできる非認知能力を伸ばせる遊びを紹介します。

    出したり入れたりして遊ぼう

    私たちが普段何気なくやっている出し入れをする動作は、運動機能と脳が発達します。子供は「出す」より「入れる」動作のほうが難しく、「掴む」より「離す」動作のほうが難しいです。ですが、繰り返していくことでだんだんと狙いどおりに動けるようになっていきます。

    型はめ ティシュボックス 2in1 パズル 形合わせ はめ込み シリコーン製 パズルボックス

    少し目を離している間に子供がティッシュを出してばらまいていたという経験ありませんか?ティッシュを取り出す行為は、子供の非認知能力を鍛えることにつながります。このティッシュボックスであれば、ティッシュが4枚入れられて戻すのも簡単なので、ティッシュをケースに戻すストレスがなくなります。また、シリコン製のケースに、はめたり積み木として遊べたり、歯固めにもなるパーツがついているので、これ一つでいろいろな使い方ができます。

    プッシュポップ ショルダーバッグ 2個セット (B)

    子供用の鞄を持たせてお気に入りのおもちゃをしまったり、子供用のお財布を待たせてお金を出し入れするのも、子供の非認知能力を鍛える遊びになります。こちらはショルダーバックとお財布になるケースの2つセットなので、まさにピッタリ!また、プッシュポップのデザインなので子供が押して遊べる鞄になっていて、指先も鍛えられます。押したときの感覚がたのしく、シリコン製なので汚れても簡単に水洗いできます。

    自然と遊ぼう

    子供は、自分を取り巻く世界を「自分で発見すること」や、自分が想像した世界が「あると感じられる」ことで、生きる価値を感じられるので、散歩などをして自然と遊ばせてあげましょう。外に出るときは子供が歩きたい方へ行かせてあげて、子供が何かを見つけたら、「すごいね!」「それなあに?」と子供の発見を認めてあげましょう。

    散歩には、楽しいことや新しい発見がたくさん詰まっています。
    影に気づく:自分の影やお母さんの影などさまざまな物の影に気づく。
    雨の日:長靴を履いて水たまりを思いっきり踏むことで、雨が降ると水が溜まると気づく。
    寝っ転がる:公園の芝生で寝転がったり落ち葉のベットでゴロゴロしたりすると気持ちいいと気づく。
    空を眺める:空を眺て「空が真っ赤だね!」「あの雲は車みたいな形だね!」と話しかけることで子供の想像力を培い、科学的な好奇心を刺激できる。

    散歩に行って気になったことや、子供から出た疑問は家に帰って図鑑で調べてみましょう。

    子どもに教えてあげられる 散歩の草花図鑑

    散歩をしていると子供からたくさん質問をされますよね。散歩をして見つけた「この花、なあに?」の疑問をこの図鑑で解決しましょう。四季折々の花や草の名前が249種類載っています。探しやすいように、季節に咲く花ごとに載っているので、花に詳しくないかたでも見つけやすいです。お散歩の際にこの図鑑をもっていって、図鑑の写真と道に咲いている花を見比べてどの花か一緒に探してみましょう。

    [新版] 星と星座 DVDつき (小学館の図鑑・NEO 8)

    夜にお散歩にいくと星が見れてきれいですが、星の名前を全部覚えるのは難しいですよね。「星と星座」の図鑑は、本物の星空にこだわって、星空の写真で解説されています。そのため夜空を見たときに図鑑との乖離があまりないので、実際に役立つ図鑑です。

    さらに星の説明だけではなく、星にまつわるギリシャ神話の話や、七夕の話なども盛りだくさんなので星に興味を持つきっかけづくりもできます。また、わかりやすい星座早見表や、ドラえもんのDVDが入っているので、楽しみながら学べます。

    創造力を使って遊ぼう

    創造力が培われることで、何もないところからさまざまなものが創れるようになります。0から想像して生み出すことができるようになると、子供の人生に彩りを与えられるようになります。

    スイスイおえかき ワンワンとうーたん カラフルおえかき

    「スイスイおえかき ワンワンとうーたん カラフルおえかき」は、水でお絵描きができるので、色鉛筆などを買う必要がなく、家の中が汚れずに遊べるシートです。水を乾かせば消えるので、普通のお絵描きとは違ってこれ一つで繰り返し遊べるのも便利です。お絵描きがまだできない子でも、シートを塗りつぶすとワンワンやうーたんが出てくるので、塗り絵としても楽しめます。

    決定版 1日10分で えがじょうずにかけるほん 3さい~6さい対象

    「1日10分で えがじょうずにかけるほん 」は、まだ絵をかくのが苦手という子も挑戦しやすいように、本の左側で物を描く練習ができ、右側に自由にお絵描きができるようになっています。全国の幼稚園や絵画教室で子供たちを指導してきた、あきやまかぜさぶろう先生の書き方や絵が上手になる工夫が詰め込まれています。まだ、子供が自由にお絵描きができないときに、絵の描き方や表現の仕方を身に着けるのにぴったりな一冊です。

    想像して遊ぼう

    想像力のある子供は、相手の気持ちが見えるようになり、より良い人間関係を築くことができるようになります。言葉や文字の一部から想像して、その人が何を伝えたいのかイメージできるようになります。さらに、想像力を働かせる遊びは、子供の世界を広げられます。子供のうちから、人形遊びやなりきりごっこなど、何かを想像してなりきって遊ぶことで、子供の世界が広がります。

    ポケットメルちゃん はじめてのポケメルハウスDX

    「ポケットメルちゃん はじめてのポケメルハウスDX」は、初めてメルちゃんで遊ぶ子におすすめのセットで、このセットにだけ入っているブランコ付きです。

    メルちゃんの髪は氷水で冷やすと色に変わり、手で温めると元の色に戻ります。人形はメルちゃん一人だけですが、ブランコ以外にもバスタブ、テーブル、パジャマ、ブラシなどたくさんの小道具がセットになっているので、これだけでも十分楽しめますし、他の子を買い足しても楽しめます。

    アンパンマンはじめてハウスドールセット わくわくキャンピングカー

    「アンパンマンはじめてハウスドールセット わくわくキャンピングカー」で、アンパンマンたちを使ってごっこ遊びができます。アンパンマンだけでなく、カレーパンマン、食パンマン、メロンパンナちゃんの4人がセットになっています。

    キャンピングカーをあけて、キャンプセットとしても遊べるので、焚火をさせたりソファーに寝かせたりして想像力を育みながら遊べます。

    非認知能力を伸ばすために意識してほしい2つのポイント

    非認知能力を鍛えるには、子供に何をすればよいのでしょうか。
    子供は日ごろの生活や、知識を得ていく中で自然と学んでいきますが、子供が非認知能力を身につけるために、お母さんお父さんに意識してほしいポイントがあります。

    非認知能力を鍛えるためには、

    • 子供が親子の絆を感じること
    • たくさんの遊びから学んでもらう

    この2点を意識しましょう。

    子供が親子の絆を感じること

    子供は不安定な時に気心が許せる親とくっつくことで「確かな安心感」が得られ、その中で親子の絆や関係性が形成されていきます。これは、親子の信頼関係の中で出来上がっていくので、信頼関係が築き上げれるように接することが大切です。

    具体的には、子供が受け入れられていると感じることが大事なので、積極的に子供に話しかけましょう。例えば、子供が泣いていたらあやしてあげたり「つらいね」と共感してあげる。子供が何か新しいことができたら「すごいね!」「やったね!」など、褒めてあげましょう。

    たくさんの遊びから学んでもらう

    子供の遊びの中には「楽しい」だけではなく自分で考える必要があるものや、お母さんの真似をする中で、「問」と「探求」が繰り返されていき、試行錯誤して「考える力」や「解決する力」が身についていきます。そのため、子供にとっては勉強だけではなく遊びも必要な時間なのです。さらに、子供の自主的な「意欲・興味・関心」を大事にし、強制せずに自ら意欲的に遊ぶことで学びにつながっていきます。

    これだけはやめて!ついついやってしまう行動

    子供の非認知能力を上げるために、良くない行動があります。悪気なくやってしまう場合もありますが、非認知能力を止めてしまいかねない行動なので、この2つだけはやらないようにしてください。

    非認知能力の妨げになる行動2選

    • 否定的な言葉を使う
    • 余計なことを言う

    否定的な言葉を使う

    子供が遊んでいる最中に否定的な言葉をかけてしまうと、子供が自信を失ってやる気をなくしてしまいます。遊ぶことが億劫になったり、否定的な言葉をかけられた遊びをしなくなったりしてしまいます。子供の自己肯定感も下がっていってしまうので、「ダメ!」や「違う!」などの否定的な言葉を使うのはやめて、褒めてあげましょう。

    余計なことを言う

    子供の遊びに余計な口出しはNGです。ついつい余計な一言を言ってしまいがちですが、それは子供の成長の妨げになってしまいます。「いつまでやっているの」や、「もっとこうしたほうがいいよ」、「勉強も同じくらいやってくれたらなあ」などの言葉は

    むしろ言わない、関わらないくらいのほうが子供は伸びていきます。子供の遊びは「見守る」ことを心がけましょう。

     

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    ▼参考文献
    中央教育審議会 初等中等教育分科会 幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会 ―第2回会議までの主な意見等の整理― ,https://www.mext.go.jp/content/20210901-mxt_youji-000017746_2.pdf, (2024年11月11日)
    原坂一郎 (監修), モチコ (イラスト), いこーよ (その他)「非認知能力が育つ 3~6歳児あそび図鑑」,池田書店,2020年7月
    大豆生田 啓友 (著), 大豆生田 千夏 (著)「非認知能力を育てる あそびのレシピ 0歳~5歳児のあと伸びする力を高める」,講談社,2019年6月

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