幼児期から始める!楽しく覚えられる英語の多読本を紹介!

    英語 多読本

    「英語多読本とは何ですか?」
    「英語の多読本には効果があるのでしょうか?」

    この記事では、幼児期から始める英語の多読本についてまとめています。そもそも英語の多読本とはどういった効果があるのでしょうか。英語多読を取り入れるとなぜ英語が覚えられるのかを解説していきます。また、多読本を選ぶときのポイントや、おすすめの英語の多読本のシリーズを紹介しています。

    これから子供に英語を覚えてほしいかたは、この記事を読んで参考にしてみてください。

    ※2024年10月10日時点の情報です。

    目次

    幼児期からおすすめ!英語多読とは?

    英語多読とは、英単語の辞書を引かずに読み、一語一語の単語を理解するというよりも話の全体を把握する読書法です。日本で多読法が浸透し始めたのは、1990年代の後半に酒井邦秀准教授が、従来の英語上級学習者向けの多読法を改良して、「絵本から始める多読」を大学の授業や中高生を対象に実施した結果、高い成果を上げたのがきっかけです。

    従来の多読法は英語初心者には難しいとされてきましたが、酒井邦秀准教授が実践したSSS(Start with Simple Stories)の多読法は、英語初心者も楽しく始められて続けやすい学習法です。

    多読法のやりかた!三大原則

    1. 辞書は引かない (引かなくてもわかる本を読む)
    2. 分からないところは飛ばして前へ進む (わかっているところをつなげて読む)
    3. つまらなくなったら止める (1と2の原則で楽しく読めない本は読まない) 

    引用:めざせ100万語!多読で学ぶSSS英語学習法「多読で英語に親しみませんか?

    英語の読書というと、わからない単語は辞書を引いて1文を理解してから次の文章に進むイメージがありますが、多読法は、辞書は引かずにわかる英単語だけで理解して読み進めていき、つまらなかったらやめてもいいというところが新しいですよね。

    多読法は、根本的に「楽しく続けられること」が大事なので、子供が好きそうな絵本や気に入っている絵本の英語版があればそちらから始めてみましょう。つまらなかったり理解できなかったらその多読本はやめて、他の本に変えて楽しく読み進めましょう。

    「多読」と「精読」の違いは?

    英語多読法について調べていると、「精読」という読み方についても出てきますが、「多読」と「精読」は逆の位置にある読み方です。

    英語の多読は、目的目標の設定はせずに楽しく読むことが基本になります。それに対して、精読は時間をかけて単語の意味や前一文を理解する読み方になります。

    以下に、多読と精読の違いを分かりやすくまとめました。

    多読精読
    楽しんで読む正確な読解で一文を深く理解する
    簡単な本をたくさん読む難しい本を少しづつ読む
    多くの表現に触れるひとつ一つのフレーズを深堀する
    絵本や小説、雑誌などどんな種類の本でも可能文章量が多く、難しいもの
    大体の意味が分かればいい意味をすべて理解する
    英語のみで考える日本語に訳す

    ここで注意してほしいのは、多読をするとき精読と勘違いをして「難しい単語の入った本を読ませる」「子供に絵本の内容を日本訳させる」などやってしまいがちですが、これらはNGです。

    英語の多読本を読むときに気を付けてほしい2つのポイント

    • 難しい内容の本ではなく、子供が自分で読めそうな難易度または1つ下のレベルの本から初める
    • 子供に日本語に訳させない

    精読と混同せずに、楽しみながら多読しましょう!

    英語の多読にはどんな効果があるの?

    英語の多読は、本当に英語を覚える効果はあるのでしょうか?
    英語の多読本の内容はわかっても、わからない単語は読み飛ばしてしまうので、この方法で英語が身に着くのか不安ですよね。
    英語の多読本にはどんな効果があるのでしょうか。

    幼少期から多読本を読むことで

    • 読解力が身につく
    • 語彙力が上がる
    • 英語を話す機会がなくなっても、英語を忘れない
    • 英語を英語のまま理解できる

    という効果があります。

    読解力が身につく

    英語の本を多読法で読むことで、単語の意味が分からなくても前後の文脈から理解しようとするため、読解力が身に付きます。「単語の意味を調べないのに?」と驚くかもしれませんが、多読本をたくさん読むことで、何度も同じ文章や単語に触れるため、たくさんの英語に触れてられて、自然と身に付きます。

    多読法としては良くないですが、子供が本の内容を要約できるようになれば、その本の内容を理解したということになるので、読解力が身についています。

    語彙力が上がる

    多読法では辞書を引かないで、前後の文脈からその単語の意味を推測するため、意外にも単語への理解が深まっていきます。また、辞書を引かない分、多くの英語本に触られるため、その分単語に触れる機会が増えて語彙力が上がります。

    英語を話す機会がなくなっても、英語を忘れない

    英語を話す機会がなくなると英語を忘れてしまい話せなくなってしまう子が多いですが、英語の多読することで英語力が衰えず、むしろ英語力が上がり、英語を話す機会がなくなった子でもまだ英語を使える!というケースがあるようです。多読本は、生きている英会話が入っているので、英語力が落ちずに身に着きます。

    英語を英語のまま理解できる

    英語多読を続けると、日本語に訳さずに英語のまま理解するので、英語を英語のまま理解できます。日本語に訳さなくても物や単語の意味を紐づけられる思考になります。これを英語思考といいます。多読法は、辞書を引かずに本の内容を理解するやりかたなので、徐々に多読本の難易度が上がっても英語をそのまま理解できます。

    では、なぜ英語の多読法はこんなに効果的なのでしょうか。

    多読法で英語が効果的に覚えられる3つの理由

    • 楽しいから飽きない
    • 自分のペース・好みによって本が読める
    • 辞書を引かないのでその分たくさんの本が読める

    英語を学ぶには、楽しみながらたくさんの英語に触れることが大事なので、わからなくて気になる単語は、本が読み終わったら引くなどして、あとから学習しましょう。

    英語の多読本を読むときのコツ

    英語の多読本を読むときは、「楽しくスラスラ読む」のがコツです。多読法では辞書を使わないで読むため、スラスラ読むことができます。単語にこだわりすぎるとスラスラ読めるようにはならないですし、リスニングや発話も身に付きにくいです。

    そのため、読みながらわからない単語をすべて辞書で引こうとするのはNGです。

    子供が「この単語はどういう意味?」と聞いてきても、「あとで教えるね」といっていったん全部読んでみましょう。意外とそのページを読み終わったら前後の文脈からなんとなく意味が分かることもあります。

    どうしても子供が意味を知りたがる場合は、

    • 読んでいる最中の質問は、1冊で3単語までと決める
    • 意味を聞かれた単語には付箋を付けて、読み終わってから辞書を引く

    など、ルールを決めましょう。

    英語の多読本は、一語一語を読むのではなく意味のまとまりとして読んでいくことで、初めて読書として楽しめます。多読法は自分の好きな本を好きな順番で、自分のペースで読めるのがいいところです。楽しんで読むことで、生きている英語のフレーズが自然に脳に蓄積されていきます。

    英語を多読本を選ぶときの2つのポイント

    多読法を始めたいけれど、どんな本を選んだらいいのかわからないですよね。

    英語の多読を始めるにあたって、多読本を選ぶポイントはたったの2つ!

    • 易しめまたは子供のレベルより少し簡単なものを選ぶ
    • 子供の興味があるものを選ぶ

    易しめまたは自分のレベルより少し簡単なものを選ぶ

    初めて、英語の多読本を買うときは、易しめまたは、子供の英語レベルより少し簡単なものを選びましょう。英語の多読は「楽しくスラスラ読む」ことが大切です。そのため難しい本や子供のレベルより高いものにしてしまうと、スラスラ読むことができません。最初の2ページで知らない単語が3~4個出てきたら難しぎる、と判断しましょう。

    まずは、英語のフレーズが短いものや、単語が少しわからなくても絵が入っていて話の内容がイメージできるものがおすすめです。

    また、初めはページ数が少ないものだと「こんなに早く英語の本を1冊読めた!」という達成感が味わえるので、おすすめです。

    興味があるものを選ぶ

    子供が興味がある絵本を選びましょう。興味が出る内容でないと楽しく続けられません。一番の理想は、子供本人が読みたい多読本を選ぶことです。また、その日の気分によって読みたい本が変わることがあります。いくつかの絵本の中で、「今日はどれが読みたい?」と声をかけて子供に決めてもらうことも大切です。気に入った本は何度も読みたがるので、無理やり他の本にしたりせずに、好きな本を読ませてあげましょう。

    英語を簡単に学ぶ!おすすめの多読本シリーズ

    英語の多読を始めるにあたって、おすすめの本を紹介します。

    まずはコレ!Oxford Reading Tree(ORT)のStage1~9

    「Oxford Reading Tree」のLevel1 First Words Packは、英語の多読初心者におすすめの6冊セットです。オックスフォード・リーディング・ツリーとは、イギリスの約80%以上の小学校で採用されている「国語」の教科書です。かわいいキャラクターたちが登場して、ネイティブの子供たちが使う自然な英語が入っています。また、ORTはオーディオCDが含まれているので、子供がひとりでネイティブな発音を聞きながら学べます。

    少し英語に慣れてきたらコレ!Penguin Readers

    「Penguin Readers Easystarts」は、「トム・ソーヤの冒険」の内容です。少し英語に触れてきた子向けですが、簡単な英語で描かれていて、ストーリーというよりは概要に近く、英語多読を始めるにあたって子供もなじみやすい内容です。簡単な文法で構成されていて1分が短いので、子供でも飽きずに読みやすい1冊です。Penguin ReadersのEasystartsがスラスラ読めるようになったら、Level2へとステップアップしましょう!

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    参考文献
    “船津 徹(Toru Funatsu)”,“日本人の英語学習は「多読」が効果的”,https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-2112/, (2024年10月10日)
    “多読で英語に親しみませんか?”,https://www.seg.co.jp/sss/learning/, (2024年10月10日)

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