「ひらがなは何歳でかけるようになるのでしょうか?」
「5歳でひらがなを書ける割合は?」
幼稚園の年中~年長に当たる5歳は、文字の読み書きを習得し始める年齢と言われています。しかし、なかには5歳でひらがなが書けない子供も一定数いるため、周りと比べて不安になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ひらがなを学ぶのにおすすめの勉強法やコツ、楽しく文字を学べるドリルや知育玩具をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
※2024年11月22日時点の情報です。
5歳でひらがなが書ける割合はどれくらい?
5歳でひらがなが書ける子供の割合はどれくらいなのでしょうか。
文部科学省が2018年に実施した調査によると、5歳で自分の名前をひらがなで書ける子供の割合は、男子が96.5%、女子が98.8%でした。男女差で若干の違いはあるものの、ほぼ9割の子が5歳時点で自分の名前をひらがなで書けるようになっていることが分かります。
しかし、自分の子が5歳なのにひらがなが書けないからといって心配する必要はありません。男女差で割合に差があるように、ひらがなが書けるようになるには個人差があります。また5歳児になれば自然と書けるようになるのではなく、いくつかステップを踏むことで書けるようになります。5歳時点では書けなかった子も、小学生になってからスムーズに習得したという例もあります。
同年代の子がひらがなを書き始めると焦るかもしれませんが、まずは「焦らなくても大丈夫」です。段階を踏んで学んでいけば、いずれ書けるようになります。5歳でひらがなを書ける子・書けない子には発達段階や性別によって差があるということを理解し、子供に合わせたアプローチをしていくことが大切です。
5歳でひらがなが書けないのはなぜ?発達障害が原因?
本来は小学校一年生で習うひらがなですが、最近では就学前の5~6歳でひらがなを習得している子供が増えています。
しかし、前述したように発達段階には個人差があるものです。また単純に文字に興味が持てない、他の遊びのほうが楽しいと子供が感じていることもあります。そう考えると、5歳でひらがなが書けないからといって、必ずしも発達障害を疑うべきとは言い切れません。
まずは子供の発達段階に向き合い、ひらがなへの関心を引き出すことが大切です。例えば、ゲーム感覚で文字の形を覚えたり、街中にある道路標識をクイズ形式にしたり、遊びの中からひらがなの習得に結び付けられるよう取り組んでみましょう。
5歳でひらがなが書けない子への教え方
幼児期の学習は、「楽しみながら学ぶこと」を合言葉に、ここからは、子供への効果的な教え方やコツをご紹介していきます。
①まずはひらがなが読めるようにする
いきなりひらがなを書く練習をするのではなく、文字に興味を持ってもらうことから始めましょう。子供の名前、親の名前など身近な人の名前を声に出して読むことからスタートします。
好きなキャラクターのひらがな表を、リビングやトイレ、お風呂など目に入りやすい場所に貼るのもおすすめです。
②運筆の練習
次は運筆です。元々お絵描きや塗り絵をあまりしない子供もいますよね。その場合、筆圧が安定せず文字をうまく書けないことが考えられます。
まずは、いろいろな線をなぞり書きすることから始めてみるとよいでしょう。大人が紙に縦線や横線、曲線などさまざまな線を書き、子供になぞってもらいます。鉛筆に慣れていない場合はクレヨンやカラーペンなど使い慣れたものからスタートして、徐々に鉛筆に変えることで手の動かし方や書く力が育てられます。興味のある子供は、迷路をするのもおすすめです。
③点繋ぎ
線のなぞり書きがある程度できるようになったら、次は点繫ぎを行いましょう。数字やひらがなが書かれた点を順番に繋いでいき、ひとつの絵や形を作っていきます。運筆力を高めるとともに、ひとつの図を完成させることで達成感も味わえるでしょう。
④形の模写
線のなぞり書きや点繫ぎで鉛筆の使い方に慣れてきたら、いよいよ文字のなぞり書きをしてみましょう。初めてなぞるのは自分の名前や好きなキャラクター名など、愛着があって身近に感じられるものがおすすめです。繰り返し練習することで、次第に子供自身がひらがなの形を認識できるようになります。
子供の名前が長い、難しくて書きにくい場合は、「つ」「へ」「し」など画数が少なく簡単で書きやすいひらがなから始めるとよいでしょう。
⑤自分で形を書く
はみ出さずになぞり書きできるようになったら、いよいよ自分で文字を書いてみます。しかし、お手本を見ながらでもいきなりひとりで書き写すのは難しいため、大人が補助点や補助線を書いてあげたり、予め補助線が書いてあるドリルを活用したりするのがおすすめです。
そして、ひらがなが書けたら褒めてあげることも大切です。親に褒めてもらえることは、5歳の子供にとって大きなモチベーションになります。ひらがなを書く時間が楽しいと思ってもらえるよう、まずは大人が協力するようにしましょう。
5歳児から始めるひらがなおもちゃおすすめ8選
5歳でひらがなが書けない子供には、知育おもちゃやドリルを使って、ひらがなを学ぶ楽しさを知ってもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。ここからは、5歳の子供におすすめのひらがなおもちゃ8選をご紹介します。
くもんの はじめてのおけいこ
初めて鉛筆を握る子供におすすめなドリルが、「くもんの はじめてのおけいこ」です。だんだんとステップアップできるよう、短い縦線、曲線、ジグザグ線などの練習ができ、鉛筆の持ち方や運筆の力を身に付けていけます。
やさしいめいろ 1集
「やさしいめいろ 1集」は、迷路遊びで基本の運筆力を高めることを目的としたドリルです。ひろい道幅の簡単な迷路からスタートして、徐々に複雑な迷路になっていきます。線を引きながら迷路の上を歩いているような感覚を味わえるので、楽しみながら運筆力が身に付きます。
また、運筆力だけでなく、少し先を見ながら線を引くことで「判断力」や、どの道を通ればゴールに辿り着けるのか考えることで見たものを「頭で判断して鉛筆を動かす力」も養えるでしょう。
てんつなぎ (5・6・7歳 ひらめき☆天才パズル)
対象年齢:5歳~
サイズ:18.3 x 0.4 x 25.7 cm
ページ数:52ページ
「てんつなぎ (5・6・7歳 ひらめき☆天才パズル)」は、表示された数字の点を繋ぐことでひとつの絵を完成させていくドリルです。ひらがなを書けるようになるための手先のトレーニングをしながら数字も覚えられます。点を結んでいくと様々な絵になるので、どんな絵になるのかわくわくしながら楽しめます。
もっとポケモンとあそぼ! てんつなぎ&ぬりえ: めいろも! パズルも!
サイズ:18.2 x 0.7 x 25.7 cm
ページ数:64ページ
「もっとポケモンとあそぼ! てんつなぎ&ぬりえ: めいろも! パズルも!」は、ポケモンの絵を完成させられる点繋ぎや迷路、塗り絵などが入ったバラエティ豊かなドリルです。塗り絵は、子供用の塗り絵でよくある大きいタイプではなく、一匹が小さめのサイズなので飽きずに一匹塗りきれます。
ひとりでとっくん19 図形模写
「ひとりでとっくん19 図形模写」は、文字を書くための運筆練習や図形学習の基礎を学べるドリルです。お手本を見ながら線や渦巻模様、立体図などの形を書き写せるものです。幾何学図形はぶれやすく難しいので、子供ひとりで行うのが難しい場合は、親がサポートしてあげましょう。
くもん出版 もじ・かずボード 知育玩具 おもちゃ
対象年齢:3歳~
サイズ:0.1 x 26 x 29.8 cm; 650 g
「くもん出版 もじ・かずボード」は、水を付けると色が変わるボードで文字や数字の書き方を練習できる知育玩具です。まずは表面でなぞり書きの練習をして、慣れてきたら裏面のお手本を見ながら写し書きに挑戦します。なぞり書きには書き順の番号が書いてあるので、正しい書き順やひらがなを繰り返し練習できます。
モンテッソーリBox もじ
「モンテッソーリBox もじ」は、文字部分にザラっとした加工が施された46枚の「砂文字カード」です。カードをなぞることで文字の形を感じ取り、子供の知的好奇心を刺激してくれます。ひらがなを書く前段階として、楽しみながら文字を学ぶのにおすすめです。
ぬりえブック すいぞくかんのなかまたち
「ぬりえブック すいぞくかんのなかまたち」は、塗り絵をしながらすごろくや動物の絵を探し、発想力と想像力を育む塗り絵ブックです。ジンベイザメやペンギン、イルカなど水族館の仲間達が温かみのあるタッチで描かれています。塗り絵が終わった後は、子供の成長の記念にするのもおすすめです。
いかがでしたでしょうか。
周りの子がひらがなが書けるからといって焦らず、まずは子供がひらがなに興味を持つように取り組んでみましょう!
参考文献
厚生労働省,
教育課程企画特別部会資料3-1“幼児教育、幼小接続に関する現状について”,https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/053/siryo/__icsFiles/afieldfile/2015/05/25/1358061_03_01.pdf, (2024年11月22日)
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