「伝い歩きは何か月からできるようになりますか？」
「伝い歩きにおすすめのおもちゃはあるのでしょうか？」
そんな疑問にお答えするため、伝い歩きの練習におすすめのおもちゃを紹介します。
伝い歩きは子供が一人で立って歩くために、避けては通れない成長段階の一つです。立ち上がりから一人で歩行するまでの成長途中の段階でもあります。
子供の成長において重要な伝い歩きの練習は、おもちゃを通して遊びながら進められます。遊びの中で自然と歩行に必要な動きを身につけることで、スムーズな成長を促せるでしょう。
この記事では伝い歩きについて解説しつつ、遊びながら歩行練習をサポートできるおすすめのおもちゃを紹介します。ぜひ、子育ての参考にしてください。
※2025年5月22日時点の情報です。
伝い歩きの始まる時期と特徴とは？
子供の伝い歩きとは、壁や家具などに手をついて自分を支えながら歩く動作のことです。子供の運動能力を発達させる重要な機会でもあり、バランス感覚と筋力の育成にもつながります。手足を前に出す練習になることから、一人歩きへの準備段階にもなります。子供は伝い歩きを通して、自分の意志で移動する感覚をつかむと同時に、周囲への興味が広がっていきます。
伝い歩きを始める時期は一般的に、生後9か月から12か月ほどと言われています。ただし、あくまで平均的な目安であり、成長には個人差があります。早ければ生後78か月で始める場合もありますし、反対に遅い子は1歳6か月から始まることも少なくありません。仮に子供が伝い歩きを始める時期が遅くても、親御さんは焦らずに見守ってあげましょう。
また、伝い歩きを始める時期が平均より早くても問題はありません。しかし、無理やり立たせたり歩かせたりすることはやめましょう。転倒だけでなく、足腰の発達に悪影響を及ぼす可能性があるからです。あくまで、子供のペースに合わせてあげてください。
子供の伝い歩きには、前段階として「つかまり立ち」があります。テーブルなどにつかまって立ち上がるものですが、最初のうちは不安定ですぐに座ってしまいます。しかし、次第に安定して長時間立っていられるようになるでしょう。
伝い歩きをするには、つかまり立ちが欠かせません。そのため、安定したつかまり立ちは伝い歩きが始まる特徴の一つです。
伝い歩きに適したおもちゃの選び方
子供が伝い歩きを始める時期に個人差があるのと同様に、歩行練習の進み具合にも個人差があります。仮に周囲の子供に比べて遅れていても、親御さんは焦らずに成長を見守ってあげましょう。ただし、あまりにも遅いと感じるときには、小児科などの専門家に相談してみましょう。
伝い歩きでの歩行練習は、おもちゃを使うことでスムーズに進めることが可能です。伝い歩きの練習に適したおもちゃは多種多様で、さまざまなメーカーが商品を展開しています。そのなかでも代表的なおもちゃといえば、手押し車やビジーテーブル、慣れてきたらプルトイです。
手押し車
手押し車はベビーウォーカーとも呼ばれますが、基本的には取っ手に車輪が付いたシンプルな構造のおもちゃです。取っ手につかまりながら歩くことで、筋力や歩行感覚を養います。
ビジーテーブル
ビジーテーブルは、つかまり立ちの姿勢で遊べるよう設計されたおもちゃです。ボタンを押したり、レバーを動かしたりといった手遊びが豊富にあり、子供の興味を引きやすいのが特徴です。自然とテーブルにつかまる姿勢になるため、伝い歩きへの移行がスムーズになります。遊びながらバランス感覚や足の力も育まれ、長く活用できるアイテムです。
プルトイ
プルトイはひもを引っ張って動かすことで「歩く＝楽しい」と感じられるおもちゃです。自分で動かせる達成感が得られ、前に進む意欲が育ちます。おもちゃを追いかけるように伝い歩きをする姿も多く見られ、初期の歩行練習にぴったりです。ですが、一人歩きが少しずつできるようになってからか、お母さんがプルトイを引っ張って遊んで子供の伝い歩きを促すような使い方がいいでしょう。
伝い歩き用のおもちゃを選ぶ際には、まずは安全面をチェックしましょう。転倒防止機能が付いているものや指を挟みそうな隙間が少ないもの、角に丸みがあるものがおすすめです。
また、子供が好むおもちゃを選ぶことも重要です。つい機能面で選びがちですが、子供が実際に利用してくれなくては意味がありません。能動的に伝い歩きの練習をしてもらうためにも、子供の興味を引けるおもちゃを選びましょう。
遊びながら伝い歩きをサポート！おすすめおもちゃ7選
伝い歩きをはじめ、子供の歩行練習をサポートするおもちゃ選びをする際に迷う方もいるでしょう。そこで、遊びながら歩行練習ができるおすすめのおもちゃを7つ紹介します。
伝い歩きにおすすめの手押し車5選
対象年齢：8か月～
サイズ：52 x 41 x 18 cm; 3.5 kg
「アンパンマン 乗って!押して! へんしんウォーカー」は、座って手遊びが楽しめるビジーボードと伝い歩きの練習ができるウォーカー、さらには足こぎ乗用と成長に合わせて3段階の遊び方ができます。なお、組み換えは工具がいらないので、手間暇がすくなくいろいろな楽しみ方ができます。
また、アンパンマンのキャラクターによるセリフやBGMも流れるため、子供の興味を引きやすい点も魅力の一つです。タイヤロックや速度調整機能などの安全対策も施されています。
対象年齢：6か月～
サイズ：50.5長さ x 37幅 x 44.5高さ cm
「おして! しまうまくんのバイリンガル・ウォーカー」は、掴みやすい取っ手と安定した車輪で、子供の歩行練習にはぴったりです。また、数種類の指遊びができる仕掛けも搭載されているので、伝い歩きがまだできない年齢の子供でも楽しめます。音声も流れますが、日本語だけでなく英語も流れるため、遊びながら英語学習も可能です。
対象年齢：10か月～
サイズ：69 x 36 x 79.2 cm; 4.24 kg
「Baby cle 3stepよくばりビジーカー グリーン」は、足をかけて乗る「乗用」と「手押し車」、「足こぎ」の3タイプで遊べます。子供の成長段階に合わせた使い方ができるため、長く遊べるおもちゃです。後輪の回転数を調節することによる速度調節機能などの安全対策が施されています。また、おもちゃの正面やハンドル部分にはさまざまな遊びの仕掛けがあります。子供の好奇心をくすぐりながら、歩行練習ができるおもちゃです。
「木’s 乗用ポッポ」は、乗用と手押し車の2つの遊び方ができるおもちゃです。前面に装着されたクッションとタイヤに巻かれたゴムのおかげで、床や壁に衝突して傷がつくことを防げます。また、転倒時の怪我を防ぐため、本体の随所にある角は削られて丸くデザインされています。転倒防止のため、子供の伝い歩きの速度に合わせて速度調節をすることも可能です。デザインは木製であたたかみがありシンプルにまとめられているので、インテリアにも合いやすいです。
対象年齢：12か月～
サイズ：45 x 50 x 41 cm; 5 kg
こちらの手押し車の大きな特徴は、考え抜かれた重心設計にあります。安定感のある構造のため子供が横転しにくく、適切な力加減で歩行練習ができます。車輪が大きめなことも、安定した動きの理由の一つです。
また、大容量の収納ボックスが備わっているので、子供のおもちゃ入れとしても使えます。インテリアに馴染みやすいシンプルなデザインのため、収納の一つとしてリビングに置いても良いでしょう。整理整頓の習慣を遊びながら身につけられる点も魅力的です。
伝い歩きにおすすめのビジーボード2選
対象年齢：10か月～
サイズ：45 x 45 x 34.5 cm; 2.09 kg
「アンパンマン たっちしてタッチ！テーブル」は、12種類の手遊びと20種類以上の効果音、5曲の音楽が楽しめるテーブル型のビジーボードです。さまざまな遊びで子供の興味を引きながら、つかまり立ちや伝い歩きの練習を促せます。
テーブル部分は両面仕様になっており、ビジーボードの裏面はフラットなつくりになっています。普通のテーブルとしても利用できるため、伝い歩きの練習が終わったあとでも長く使えるでしょう。なお、組み立てに工具は不要です。
サイズ：42 x 31.6 x 9.3 cm; 1.12 kg
こちらはテーブル型のビジーボードであり、遊びの延長でつかまり立ちや伝い歩きの練習ができます。軽量でありながら、十分な安定感が実現されている点が魅力の一つです。
ジャズドラムやピアノなどの楽器の音や、着信音などのさまざまな音が鳴るおもちゃです。また、ボタンでピアノの音色を変えることもできます。視覚だけでなく、聴覚でも子供の好奇心を刺激できるように光る仕掛けも！
つかまり立ちや伝い歩きの練習はもちろん、子供の音楽的能力の向上も期待できるおもちゃです。音楽が好きな子供におすすめです。
おもちゃを使った伝い歩きの促し方
無理に伝い歩きの練習をさせる必要はないため、ママやパパは子供のペースに合わせて見守ってあげましょう。しかし、おもちゃを使って子供の興味を引くことで、伝い歩きの練習を促すことも可能です。子供の意欲を上手く引き出せれば、より効果的な歩行練習ができます。その結果、一人歩きへの移行もスムーズになるかもしれません。
おもちゃを使って伝い歩きを促すときは、つかまり立ちをしている子供から少し離れた場所に興味を引けるおもちゃを置きます。子供はそのおもちゃをつかむために手を伸ばしたり、足を動かしたりして近づこうとするでしょう。この動きが伝い歩きへの一歩となり、同時に伝い歩きに必要な運動能力の発達にもつながります。
伝い歩きの練習として、手押し車を使うことも効果的です。ただし、手押し車が先に進みすぎて子供が転倒しないように注意しましょう。特に最初のうちは、手押し車が進む速度に子供の歩行能力が追いついていないことも少なくないため、ママやパパは必ず横についてサポートしてあげましょう。
まとめ｜焦らず子供のペースに合わせて、伝い歩きをサポートしよう
子供が伝い歩きを始める時期には個人差があります。仮に伝い歩きを始める時期が遅かったとしても、ママやパパは焦らずに子供の成長を見守ってあげましょう。子供の成長に合わない歩行練習は、転倒による事故や足腰の発達への悪影響が懸念されます。
無理に練習をさせる必要はありませんが、おもちゃを使うことで伝い歩きの練習を促せられます。。好奇心を刺激しながら上手く意欲を引き出せれば、伝い歩きをはじめとする歩行練習をよりスムーズに進められるでしょう。
遊びながら伝い歩きをサポートできるおもちゃは多種多様にありますが、安全面や子供の興味を引けるかどうかなどに注意しながら選びましょう。
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▼参考文献
MIMISTAGE,“つたい歩き（伝い歩き）とは？始まる時期や注意点、おすすめのおもちゃを紹介”,
https://www.24028.jp/mimistage/childcare/1-3years/childs-growth-1-3years/5370/（参照 2025-05-22）
Domani,“赤ちゃんのつたい歩きはいつから始まる？ひとり歩きするまでの期間や注意点も”,
https://domani.shogakukan.co.jp/279609（参照 2025-05-22）
Pampers,“赤ちゃんが歩き始めるのはいつから？”,
https://www.jp.pampers.com/baby/development/article/baby-walking（参照 2025-05-22）
トモニテ,“【小児科医監修】赤ちゃんのつたい歩きはいつから？練習方法や練習用おもちゃも紹介”,
https://tomonite.com/articles/5638（参照 2025-05-22）