「右脳を鍛える遊びはあるのでしょうか?」
「右脳を鍛えるとどんな効果があるの?」
自分の子供に対して、幼児期からさまざまな教育を施したいと考える人は多いでしょう。幼児期にできる教育はいくつかありますが、なかでも右脳教育は重要です。右脳教育を通して集中力や記憶力、処理能力などの向上が期待できます。
この記事では右脳教育について解説しながら、右脳を鍛える遊びや習い事などを紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
※2025年4月18日時点の情報です。
右脳教育とは?どんな効果があるの?
人間の脳は右脳と左脳に分けられます。右脳教育はその名の通り、右脳を鍛える幼児教育です。右脳教育は幼児教育に取り入れるべきとされていますが、その大きな理由は、右脳が最も活発に働く時期が3歳ごろまでと言われているためです。加えて、小学校からの学校教育では左脳を鍛える機会が多いため、脳の働きを偏らせない目的もあります。
右脳は、感覚や直感をつかさどるとされており、対して左脳は分析や論理的思考をつかさどるとされています。人間は右脳と左脳の両方を使って生活していますが、どちらの傾向が強いかは人によって異なります。たとえば、スポーツ選手や芸術家、音楽家などは右脳の働きが優れています。
右脳の働きが活発な幼児期に右脳を鍛えることで、子供が持つ能力が開花するきっかけになるかもしれません。また、右脳教育は大人にも効果があると言われており、大人は子供と比べて右脳を働かせる機会が減り、その能力が低下していくことがあります。ぜひ、この機会に子供と一緒に右脳教育に取り組んでみましょう。
右脳教育によって期待できる効果はいくつかあるため、項目ごとに解説します。
集中力と記憶力の向上
絵本の読み聞かせなど右脳教育によって、記憶領域をつかさどる海馬を鍛えられます。その結果、集中力や記憶力の向上が期待できます。
バランス感覚の向上
小学校などの義務学校教育では、左脳を鍛える教育が中心的になります。例えば、言語学習や計算学習です。それに合わせて右脳を鍛えることで、右脳と左脳のバランスが良い脳の発達が期待できます。
バランス良く左右の脳が発達していると、子供の潜在的な能力を引き出しやすいとされています。また、精神的な落ち着きにも作用するといわれているのです。
処理能力の向上
処理能力の向上も期待できます。処理能力があがると、周囲の状況を落ち着いて判断して行動できるようになるため、社会への適応力が育まれます。
右脳教育の注意点とデメリットはある?
右脳教育はメリットが多いため、「デメリットはない」と思われがちですが、右脳教育を行うにあたっていくつかの注意点があります。注意点が悪い方向に進めば、デメリットが生まれることもあるでしょう。
ここからは、右脳教育を実践するうえでの注意点を項目ごとに解説します。
子供の向き不向きを見極める
右脳教育の方法はいくつかありますが、子供には向き不向きがあります。右脳教育が不向きな場合は子供にとってストレスとなるかもしれません。無理やり行い続けた結果、精神的な負担になる可能性があります.
右脳教育において重要なのは、子供の自主性です。親が焦って右脳教育を行おうとするケースがありますが、そうすると子供の自主性がない教育になりかねません。
結果的に右脳教育の効果がない、もしくは逆効果になることもあるでしょう。右脳教育は子供の向き不向きや、自主性に注意して取り組むことが大切です。
子供の自由時間を奪わない
遊びに右脳教育を取り入れることも可能ですが、子供が考える自由な遊びとは違った側面があります。右脳教育に時間を割き過ぎると、子供が自由に遊ぶ時間が減り、ストレスを感じる原因にもなりかねません。
右脳教育は大切な教育のひとつですが、子供の成長のためにはさまざまな経験をさせることも大切です。右脳教育に集中し過ぎないようにしましょう。
右脳と左脳のバランスに注意する
右脳教育を実践する際には、左右の脳のバランスに注意することが大切です。右脳と左脳の特徴の違いや発達に適している年齢を考慮して、どちらかに偏らないように鍛えていきましょう。
自宅でできる右脳を鍛える遊び6選
右脳は遊びを通して鍛えることもでき、その多くは自宅でも実践できます。さまざまな遊びを試しながら、子供に合う右脳教育を探してみましょう。
ここからは、自宅で実践可能な右脳を鍛える遊びをそれぞれ紹介します。
フラッシュカード
右脳を鍛える方法のひとつとして、特に知られているのがフラッシュカードです。
フラッシュカードは絵や文字が描かれたカードを素早く大量に見せることで、右脳の活性化を促す遊びです。視覚的な動きがあることから、子供の興味を引きやすいはずです。
フラッシュカードで遊ぶことで、集中力や理解力、瞬間的な記憶力などが育まれます。カードに描かれた絵とその名前を理解することにもつながるため、語彙力の発達も期待できます。
対象年齢:0か月~
サイズ:22.4 x 16.4 x 5.5 cm; 500 g
ドッツ
ドッツは英語で「点」という意味で、フラッシュカードのひとつです。カードには丸が描かれており、その個数は1から50、ものによっては100個まであります。このドッツカードを子供に見せ、瞬間的に丸の個数を記憶させるのです。カードを見せる際に、親が丸の個数を声に出す方法もいいでしょう。そうすることで、数字とその個数を認識できるようになります。
ドッツを実践することで、計算への苦手意識を減らす助けにもなるでしょう。また、算数の理解が早くなり、苦手意識を持ちにくくなることも期待できます。
リトミック
音楽と映像に合わせて身体を動かし、表現する遊びがリトミックです。視覚と聴覚で感じたことを思考して表現することで、感覚と身体、脳をひとつにすることを目的としています。
音楽を聴くことで集中力が高まり、身体をどのように使って表現するか考えることで思考力も鍛えられます。また、思考したことを実際に身体で表現することで、決断力も養われるでしょう。
絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせも右脳教育のひとつになります。
絵本の読み聞かせは感情表現や言語能力を養えるほか、話の内容を頭の中でイメージすることで想像力も鍛えられます。毎日積み重ねていくことで、より効果的な右脳教育になるでしょう。絵本の内容は子供の興味を引くもので、慣れていなければ短い話から始めてみましょう。
対象年齢:3歳~
ページ数:112ページ
サイズ:26 x 21 x 1 cm
知育玩具
つみきやブロック、パズルなどの知育玩具も右脳教育になります。指先には神経細胞が集中しており、「第2の脳」とも呼ばれます。手先を使う知育玩具は、右脳教育に最適です。空間認識能力のほか、想像力や集中力が養えるでしょう。
知育玩具とまではいかなくても、両手を使うおもちゃでも右脳教育になります。指先を含む手全体でさまざまなものに触れることで、右脳に良い影響をもたらします。
対象年齢:2歳~
セット内容:白木積み木20個(30×30×30mm)、カード13枚(両面119×149mm)、手引き1枚、数字シート1枚
リンク法
リンク法とはカードに描かれた絵を基にして、子供が自ら話を作る遊びです。例えば、カードのイラストが「苺」「犬」「動物園」だった場合は、「動物園に苺を食べている犬がいる」という具合です。
描かれたイラストを記憶し、情景をイメージして言葉にすることから、記憶力や表現力が育まれます。
右脳を鍛える習い事3選
右脳を鍛える方法は遊びだけではなく、習い事でも可能です。自宅での遊びと併せて実践することで、右脳の発達が期待できます。
右脳を鍛えられる習い事は、身体を動かすものや芸術分野に関連するものが多いです。芸術に触れたり、身体を自由に動かしたりすることで右脳が活発に働きます。
習い事を選ぶ際には右脳を鍛えることを目的とする場合に限らず、前提として子供の興味があるものにしましょう。仮に右脳を鍛えられる習い事をするとしても、子供に合わなければストレスを感じる恐れがあります。子供が自発的、かつ楽しめる習い事を選んであげましょう。
ここからは、右脳を鍛えられる習い事を項目ごとに解説します。
ピアノ
ピアノは、弾くときに左右の手で別々の動きをするので右脳を活性化させます。両手の指を活発に動かすことで、右脳が鍛えられるのです
楽譜を意識し、次の音を想像しながら指を動かすピアノは、集中力の向上にもつながります。
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そろばん
指先を使うそろばんも、右脳を鍛えられる習い事です。特に、そろばん教室で習う「珠算式暗算」が右脳を鍛えるのに効果的といわれています。「珠算式暗算」とは、脳内でそろばんの珠をイメージして行う計算方法のことです。
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対象年齢:3歳~
サイズ:12 x 30 x 26 cm; 1.12 kg
スイミング
習い事の定番であるスイミングも、右脳教育に向いています。水によって得られる皮膚への刺激は、脳の活性化にを促します。また、泳ぐときには水の中で自分がどこにいて、手足をどのように動かしているかイメージするため、空間認識能力が鍛えられます。
まとめ|右脳教育は楽しみながらがポイント
右脳を鍛えることは、子供の集中力・記憶力・創造力を育むうえで非常に効果的です。特に幼児期は右脳が活発に働く時期とされ、遊びや習い事を通して楽しみながら右脳を刺激することが大切です。ただし、子供の性格やペースに合わせて、無理のない範囲で取り組むよう心がけましょう。親子で一緒に学んでみてはいかがでしょうか。
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参考文献
幼児教室ひまわり,“右脳教育にはどのような効果があるのか?”,
https://www.himawari-child.com/knowledge/5970.html(参照 2025-04-18)
oriori,“右脳教育で子どもの才能が伸びる?行うメリットや注意点、右脳を鍛える習い事も紹介”,
https://ori-ori.jp/lessons-to-develop-right-brain-education,(参照 2025-04-18)