「ずりばいの練習は必要?」
「どうやって教えればいいの?」
赤ちゃんの発達段階のひとつであるずりばい。自分の意志で移動するための第一歩となる行動ですが、うまくできなかったり動きがぎこちないと、心配になる保護者も多いかもしれません。
この記事では、ずりばいの基礎知識から練習のポイント、注意すべき点までを解説します。あわせて、ずりばいをサポートするおすすめの便利アイテムも紹介しています。赤ちゃんの成長を支えるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
※2025年7月24日時点の情報です。
練習って必要?ずりばいを促す意味と始めるタイミング
多くの赤ちゃんは、日常生活の中で自然とずりばいを始めます。特別な練習がなくても、自発的に寝返りやうつぶせ遊びを繰り返すうちに、必要な筋力が育っていくからです。
ただし、うつぶせの時間を意識して増やしたり、少しのサポートを取り入れたりすることで、よりスムーズに動き始める場合もあります。おもちゃや声かけなどの刺激を通じて、興味を引き出すことも有効です。
練習を始める目安は、赤ちゃんの首がしっかりすわっていること。首がすわっていれば、うつぶせの姿勢も安定しやすく、無理のない範囲で取り組めます。
おうちでできるずりばい練習の方法4つ
ずりばいを教えるというよりも、赤ちゃんの「動きたい」という気持ちを引き出すことが大切です。家庭でできる4つの練習方法を紹介します。
うつぶせ姿勢に慣れさせる
まずは赤ちゃんをうつぶせに慣れさせるところから始めましょう。最初は1〜2分程度からスタートし、少しずつ時間を伸ばしていきます。両肘を肩より前に出すように整えると、頭を持ち上げやすくなり、姿勢が安定します。
おもちゃや声かけで興味を引き出す
赤ちゃんの前にお気に入りのおもちゃを置いて、少しずつ距離を離してみましょう。追いかけたいという気持ちが、自然と手足の動きを促します。保護者が名前を呼んだり音を鳴らしたりして、目線を合わせながら声かけをするのも効果的です。
保護者が見本を見せて一緒に楽しむ
赤ちゃんは大人の真似をするのが得意です。保護者自身が床に寝そべり、ずりばいのような動きを見せてあげると、赤ちゃんはその姿を見て動き方を学ぼうとします。遊びの中で自然と練習につながる方法です。
足の裏をやさしく押してサポートする
うつぶせの状態で赤ちゃんの足裏をやさしく押してみてください。反射的に蹴り出す動きが出ることがあり、これを繰り返すことで前に進む感覚が身についていきます。
練習をサポートするおすすめアイテム5選
赤ちゃんが楽しく・安全にずりばいできるよう、環境づくりも大切です。ここでは、練習をサポートするのに役立つアイテムを紹介します。
厚み約1cmのクッション性を備えたジョイントマットで、赤ちゃんが床の硬さを気にせず自由に動き回れる環境を整えられます。床を蹴る力がしっかり伝わり、ずりばいの動作をサポートします。大判サイズで設置がスムーズなうえ、サイドパーツ付きで隙間を埋められるのもポイント。防音性・抗菌加工・防臭機能もあり、安全かつ衛生的に使えるアイテムです。
対象年齢:5か月~
セット内容: ドアパネル×1、ジョイントパネル大×6、ジョイントパネル小×6/標準サイズ: 200×140cm/パネルサイズ: ドアパネルH66×W84、ジョイントパネル大H66×W64、ジョイントパネル小H66×44
素材:高密度ポリエチレン
赤ちゃん専用の安全スペースを確保できる、パネル式の大型ベビーサークルです。工具不要で簡単に設置でき、パネルの配置も自由自在。角が丸く設計されており、万が一転倒してもけがを防ぎやすい仕様です。ずりばいで移動する範囲が広がっても、家具や危険物から守られた空間で練習できます。家事の合間や目が離せない場面でも安心して使えるアイテムです。
伸縮性に優れた綿100%素材の赤ちゃん用ズボンで、ずりばい中も動きを妨げにくい設計です。八分丈なので、裾を床で踏んでしまう心配が少なく、足さばきもスムーズ。裏毛仕様で吸水性が高く、汗をかいても蒸れにくく快適です。ウエスト部分もゆったりしており、お腹を圧迫しにくいのが特徴。日常使いにも適しており、動きが活発になる時期の定番アイテムです。
素材:ポリエステル
ドイツの老舗玩具メーカーHABAが手がける、キリン型の起き上がりこぼしです。倒してもゆらゆら揺れて起き上がる動きが、赤ちゃんの好奇心を刺激します。触りたい、追いかけたいという気持ちを引き出すことで、ずりばいの練習にもつながります。視覚・聴覚にやさしく働きかけるデザインで、シンプルながら知育要素を含んだおもちゃです。
対象年齢:8か月~
サイズ:21.59 x 21.21 x 19.81 cm
ミッキーが前進や回転をしながら19種類の音声・音楽を流す、動きと音が組み合わさった知育おもちゃです。赤ちゃんが思わず追いかけたくなる仕掛けが満載で、ずりばいの動機づけにぴったり。触れることで動きや音が変化する振動センサーも搭載されており、成功体験を積みやすいのも特徴。ハイハイやつかまり立ち期にも長く活躍するアイテムです。
練習するときに気をつけたいポイント
ずりばいの練習は、赤ちゃんの安全とペースに合わせて進めることが大切です。以下の3点に注意して取り組みましょう。
必ず見守ること
ずりばいで急に移動範囲が広がると、思わぬ場所に手が届くようになります。誤飲の危険がある小物、コード類、家具の角などを事前に確認し、赤ちゃんの目線に立って安全な環境を整えましょう。
動きやすい服装を選ぶ
硬い生地やサイズの合わない服は動きを妨げてしまいます。お腹まわりがゆったりしていて、柔らかく伸縮性のある素材を選ぶと、ずりばいしやすくなります。つなぎタイプの服は足の動きを制限することがあるため、避けるのが無難です。
焦らず赤ちゃんのペースで進める
「まだできない」「他の子はもう動いている」と焦る必要はありません。赤ちゃんにはそれぞれのペースがあります。無理に促すのではなく、楽しい時間の中で自然に取り入れていくことが、良い結果につながります。
まとめ|楽しい関わりで自然な動きを引き出そう
ずりばいは、赤ちゃんが「自分で動きたい」という気持ちを育む大切なステップです。特別なトレーニングをしなくても自然に始まることも多いですが、ちょっとした声かけや環境の工夫でスムーズに進みやすくなります。
赤ちゃんが楽しみながら動こうとする気持ちを大切に、無理なく取り入れられる工夫やアイテムを活用して、日々の育児に役立ててみてください。
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▼参考文献
筑紫野市.“子育てワンポイント 発達に合わせた遊び方『0 歳児』”.https://www.city.chikushino.fukuoka.jp/uploaded/attachment/11688.pdf,(参照 2025-07-24)