時計の読み方の教え方を解説！役立つアイテム8選と覚えやすいコツも紹介

2025年8月26日

「時計の読み方の教え方を知りたい」
「時計の学習の順番はあるのでしょうか？」

これらの疑問にお答えするため、時計の読み方の教え方やコツについて解説します。

日常生活において、時計を読む力は必要不可欠です。特に学校生活では、時間を基準に自立した行動が求められます。学校への入学に向けた準備という意味でも、子供に時計の読み方を教えておきたいと考えるかたが多いでしょう。

この記事では子供に時計の読み方を教える際に役立つコツやおもちゃも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

※2025年8月26日時点の情報です。

時計の読み方を教えるのはいつから？

子供が時計の仕組みや読み方を理解できるようになるのは、3〜4歳ほどとされています。この年齢が一つの基準ではありますが、子供の発達状況には個人差があります。そのため、年齢に固執せずに「ある程度までの数字を読めるようになったタイミング」で時計の読み方を教えると良いでしょう。

ただし、数字は読めても数が増えることが理解できない子供もいます。その場合は、先に数の増減について教えてください。

年齢の目安

3〜4歳で針の動きに関心を持つ子もいれば、小学校入学前になって理解が深まる子もいます。無理に早く進める必要はなく、子供の理解度を見ながら段階的に教えるのが望ましいです。

小学校での学習との関係

時計の読み方は小学1年生や2年生の算数で学習します。そのため、入学前に必ず習得する必要はありませんが、日常生活で時間を意識できると生活リズムを整えやすくなります。入学後の授業理解にもつながるため、少しずつ慣れておくと良いでしょう。

【4STEP】時計の読み方の教え方

ここからは、子供に対する時計の読み方の教え方を4つのSTEPに分けて紹介します。

子供に時計の読み方を教えるにあたって、アナログ時計を用意しておくと教えやすいです。テレビやスマホなどでデジタル時計に触れる機会が多いかもしれませんが、時計の読み方を教えるにはアナログ時計が必要不可欠です。

また、時計は読み方を教えるときだけ持ち出すのではなく、日常生活で子供が目にする場所に設置しておきましょう。そうすることで、食事や睡眠などの日常生活での行動と時計の時間を紐づけられます。

教える際には子供が楽しく学ぶことを第一に、焦らずに時計の読み方を教えてあげてください。

STEP.1 まずは短針の読み方から

1つ目のSTEPとして、まずは短針の読み方だけを教えます。短針の動きに注目させながら、「短い針が3の場所にあるから3時だよ」と伝えます。その際に、「短い針が3の場所にあるからおやつの時間」「短い針が5の場所にあるからおもちゃを片付ける時間」といった具合に、生活と時間を結びつけると理解が進みやすいです。

短針の読み方や動きをある程度伝えたら、クイズ形式で今何時かを問いかけてみましょう。アウトプットを通じて、知識が定着していきます。

STEP2. 「ちょうど」の時間と30分を教える

STEP1では短針だけに注目しましたが、STEP2からは長針にも注目します。まずは5時や10時といった「ちょうど」の時間と、30分を理解させることが有効です。

「長い針が12にあるとちょうどの時間で、短い針が7ならちょうど7時」というように、短針の動きと合わせて説明すると理解が深まります。同じ方法で30分も教えてみてください。

STEP3. 5分刻みで60分まで教える

「ちょうど」の時間と30分の次は、5分刻みで60分までの「分」を教えていきましょう。言葉だけで教えることは難しいため、STEP2と同様に時計の動きと日常生活の作業を連動させて理解させることがおすすめです。そうすることで、「5分間の経過」を子供が理解できるようになります。例えば、着替えや歯磨きのような5分で終わる作業を「長針が15から20の場所に行くまでに終わらせよう」というように促してみてください。

こうした練習を繰り返し実践することで、子供が時間を意識した行動ができるようになるでしょう。

STEP4 .時計の針を動かしながら覚える

5分刻みで60分まで教えたら、さらに細分化して「1分」を教えます。その際には時計の目盛りを指差しつつ、1から60まで順番に数えていきましょう。ただし、子供が60まで数えられない場合は、まずは60までの数字を覚えることを優先してください。

「1分」まで一通り教えたら、時計の針を動かしながら読み方を覚えさせましょう。親御さんは決して焦らずに、必要であれば何度も反復しながら覚えさせてください。特定の時間を指しつつ、クイズ形式で何時何分なのか問いかけることもおすすめです。子供が楽しみながら、実践的に時計を読む練習ができます。

時計の読み方を教えるのに役立つアイテム8選

時計の読み方は、手を動かしたり物語に触れたりする体験を通じて理解が深まりやすいです。ここでは、絵本・知育時計・ブロック教材など、多様なアプローチで学べる8つのアイテムを紹介します。

「とけいのほん1」 は、まついのりこ氏による幼児向け絵本です。物語を楽しみながら、時計の針の動きや「〇時ちょうど」の概念に親しめる内容になっています。シンプルなイラストと親しみやすいストーリーで、数字や時計に初めて触れる子供でも自然に学びやすいのが特徴です。生活の中での「おでかけの時間」といった具体的なシーンと時計を結びつけており、読み聞かせを通して時間感覚を育てる入門書として適しています。

「時計つくりのジョニー」 は、主人公ジョニーが時計をつくりながら時間の仕組みに触れていく物語です。読み物として楽しめるだけでなく、時計がどのように動き、時間が刻まれていくのかを子供にイメージさせやすい内容になっています。挿絵も多く、クラシカルな雰囲気のなかで時間の大切さや規則正しい生活への理解を促す構成です。時計を読む練習とあわせて子供の好奇心も生まれるユニークな絵本で、親子で読みながら会話を広げやすい一冊です。

「とけいえほんいまなんじ？」 は、おさるのジョージを題材にした知育絵本です。絵本の中でジョージと一緒に時計を動かしながら絵本に書いてある時間と時計を合わせながら読み進めることで、子供が主体的に参加できます。文字盤を実際に動かせる仕掛けで、目で見るだけでなく手を動かして学べる点が大きな特徴です。キャラクターへの親しみやすさから自然に学びに取り組めるため、時計に初めて触れる幼児期にも適しています。遊びの延長で時間を読む練習を進められる一冊です。

くもん出版の「スタディクロック」は、一般的な文字盤に加えて、1分ごとの分数や短針が指す数字の間の時間も表示されている時計です。短針は赤色、長針は青色と対象の色となっており、識別がしやすくなるような工夫が施されています。また、短針が指す数字は赤色、長針が指す数字は青色で表示されているので、針と同じ色の数字を読むことで、時刻が読めるようになっています。時刻が視覚的にわかりやすくなっていて、読みやすい設計です。

学研の「ディズニーティンカーキッズくるくるとけい」 は、文字盤に12体のディズニーキャラクターが描かれており、子供が親しみやすいデザインの知育時計です。1分ごとの目盛りが記されているほか、短針が指す数字の間は色分けされているため、細かな時間も直感的に理解しやすくなっています。

長針が数字を指すと分数を表す数字が現れる仕組みになっており、遊びながら「時」と「分」の関係を学べる点も特徴です。さらに、針を動かすつまみは大きく作られていて子供の手でも扱いやすく、時計の正面に配置されているため、実際に針を回しながら練習がしやすい構造になっています。楽しさと学びを両立できる教材として活用できるでしょう。

こちらのおもちゃは、積み木やパズルの要素を取り入れた時計型の知育玩具です。付属の数字ピースを文字盤にはめ込みながら組み立てることで時計が完成し、遊び感覚で時刻の読み方を学べます。針は長針と短針で色分けされており、どちらの針を見ればよいか直感的に理解しやすい構造です。

また、カラフルな配色により子供の色彩感覚を育てられるほか、数字ピースを扱うことで数の認識や順序の理解も深まります。さらに、付属のリングを棒に通す遊びでは、簡単な足し算・引き算の基礎練習も可能です。時計の学習だけでなく、数字や色、指先の発達を総合的にサポートできる教材として活用できます。

「MOJIBLOCK 時計ブロックセット」は、、数字ブロックや時計の針を専用ボードに組み立てて、自分だけの時計をつくれる知育おもちゃです。完成までの工程を楽しみながら学べるため、時計そのものに愛着が生まれ、時間を読む練習にも意欲的に取り組みやすくなります。

このセットは「時計の読み方」を学ぶだけでなく、指先を使った細かな作業によって手先の器用さを育てたり、配置を考えながら組み立てることで想像力や思考力を養えたりする点も大きな魅力です。数字の色分けが赤・青でされているので視覚的にわかりやすく、数字の認識や色の区別の学習にもつながります。遊びながら多方面の学びをサポートできる教材です。

Hape(ハペ) 「時計パズル」は、時計とパズルが一体となった木製の知育玩具です。長針と短針を指で自由に動かせるため、親子でクイズ形式の遊びを取り入れながら、楽しく時刻を学ぶことができます。木製ならではの手触りが心地よく、繰り返し遊んでも壊れにくい点も魅力です。

数字のブロックは、それぞれ形の合う穴にはめ込める仕様になっており、数字の認識だけでなく形の違いを理解する練習にもつながります。さらに、ブロックを手でつまんで遊ぶ過程で手先の器用さも養えます。時計の読み方を学びながら、数や形の理解・指先の発達まで幅広くサポートできるバランスの良い教材です。

時計の読み方を教えるときのコツ

子供に時計の読み方を教える際には、いくつかコツがあります。一つずつ解説するので、参考にしみてください。

日常生活に時計を見る場面を自然に取り入れる

時計の読み方を練習するときは、日常の流れの中で自然に時計を見るきっかけをつくることが大切です。例えば「朝ごはんの前に時計を一緒に見てみる」「針がここまで来たら遊びを終わろうね」といったように、行動と時間を結びつけると理解が進みやすくなります。

大人が「覚えさせよう」と意識しすぎると子供が抵抗を感じる場合もあるため、質問を繰り返すのではなく、生活の中で時計を見る習慣を自然に取り入れるのがおすすめです。楽しみながら時計を意識できるようになると、学びにつながりやすくなります。

子供が楽しいと感じられる工夫をする

学びの場面では「楽しい」という気持ちが原動力になります。時計の読み方も同じで、楽しさと結びつけることで子供は意欲的に取り組みやすくなります。

例えば「10時から30分遊ぶ」「15時になったらおやつにする」といったように、行動と時間を関連づけると時間の流れを体感しやすくなります。こうした経験を積み重ねることで、自然と時間感覚が育っていきます。

また、知育時計や絵本などの教材を活用するのも効果的です。一般的な時計だけで練習するよりも、遊びの延長として楽しく取り組めるため、子供の関心を引きやすくなります。

まとめ｜焦らず楽しみながら学べる環境を整えよう

時計の読み方は、一度に覚えるものではなく段階的に身につけていくものです。短針から始めて『ちょうどの時間』『30分』『5分刻み』『1分単位』と進めることで、無理なく理解できます。

生活の流れと結びつけたり、知育時計や絵本を活用したりすることで学びが楽しい体験になります。焦らず、子供のペースを大切にしながら、自然に時間感覚を育てていきましょう。

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▼参考文献
お受験ナビ.“時計の読み方の教え方5STEP┃教えるときの2つのポイントも”.https://www.happy-clover-ojuken.jp/blog/sonota/4093/,（参照 2025-08-26）
天神.“【時計は何歳から読める？】子どもに対する時計の読み方・教え方、日常生活における時計の取り入れ方”.https://www.tenjin.cc/education/pre/how-to-read-a-clock/,（参照 2025-08-26）

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