「スイマーバデビューはいつからできますか?」
「使うときの注意点はありますか?」
赤ちゃんとお風呂やプールに入りたい!と考える親御さんは多いのではないでしょうか。スイマーバは家庭のお風呂でも利用できる水遊び用の浮き輪として広がっていますが、対象となる月齢や体重、そして首の発達具合などを確認せずに使うと危険が伴う可能性があります。
この記事では、スイマーバの使用を始める目安や安全に活用するための注意点を解説します。スイマーバの購入を検討しているかたは、ぜひ参考にしてください。
※2025年9月2日時点の情報です。
スイマーバとは?いつから使える?
スイマーバはイギリス発祥の水遊び用浮き輪で、赤ちゃんの首に装着して使用する商品です。商品名でありメーカー名としても知られており、家庭のお風呂でも取り入れやすい点から関心を集めています。水に浮かんだ状態で手足を自由に動かせるため、親子で水遊びを体験できるプレスイミングのアイテムとして紹介されることもあります。ここでは、スイマーバの基本的な特徴と、使用を始める目安について解説します。
スイマーバの特徴と使用の目安
スイマーバを使えるようになる目安は、月齢ではなく首の発達や体格を基準に判断します。代表的な首リングタイプは、赤ちゃんのあごが浮き輪にしっかり乗るようになってから使用でき、生後18か月頃まで・体重11kgまでが目安です。ハイハイのような姿勢をキープできる「タミリング」や、お腹にベルトがある「ハグリング」は、首がすわった後から2歳頃まで(体重15kgまで)が対象とされています。つまり、沐浴を終えて親と一緒に入浴できるようになった時期以降に、これらの条件を満たせば使用を検討できます。
プレスイミングができる!スイマーバを使うメリット
お風呂やプールでの水遊びに取り入れられるスイマーバには、親子で楽しめる要素がいくつかあります。ただし、効果を保証するものではなく、あくまで子供の発達や性格に応じて感じ方が異なる点を理解することが大切です。ここでは、一般的にいわれるスイマーバの特徴を紹介します。
水に慣れる経験ができる
水に触れる機会が早い時期からあることで、水に対する緊張や抵抗感が和らぐ場合があります。水中で浮かんだ状態に慣れておくと、将来的にプールや水遊びにスムーズに取り組みやすくなるでしょう。スイマーバはそのきっかけをつくる道具のひとつといえます。
身体を動かすきっかけになる
浮き輪を装着すると、子供は水の中で自然に手足を動かします。水の抵抗に合わせて体を動かすことは、陸上では得られにくい感覚を体験する機会になります。結果として疲れやすくなり、入眠がスムーズになることもありますが、すべての子供に当てはまるわけではありません。
親子のコミュニケーションにつながる
スイマーバを使用する際は必ず大人が手の届く範囲で見守る必要があります。そのため、自然と親子で声をかけ合ったり、体に触れたりする時間が増えやすくなります。水の中で浮かびながら笑顔を引き出せれば、日常の入浴とはまた違った親子の交流の場になるでしょう。
スイマーバを使うときの注意点
スイマーバは水遊びを楽しむためのアイテムですが、誤った使い方をすると安全面に影響する可能性があります。ここでは、家庭で使用する際に特に注意したいポイントを整理しました。
必ず大人が見守る
スイマーバは入浴を楽にする補助具ではなく、水遊び用の浮き輪です。消費者庁も「使用中は事故が報告されているため、大人が常に見守ることが必要」と呼びかけています。入浴中は短時間であっても子供の行動は予測できず、静かに溺れてしまうこともあります。そのため「手の届く範囲で見守る」ことが安全対策の基本です。自分の身体を洗う間に子供だけを浮かべて待たせるといった使い方は避け、親子で水遊びを楽しむ時間として利用しましょう。
サイズと装着の確認
スイマーバには首リングやタミリングなど種類があり、それぞれに対象年齢や体重の目安が設定されています。首の発達や体格に合っていないと、浮き輪が外れたり体を圧迫したりする危険があります。装着時は、首や胴回りに無理な締め付けがないか、隙間が大きすぎないかをしっかり確認してください。子供の成長は早いため、購入時に合っていても数か月後にはサイズが合わなくなることもあります。毎回の使用前に必ず確認し、合わない場合は使用を控えましょう。
空気量のチェック
スイマーバは空気を入れて使用しますが、時間が経つと自然に空気が抜けて浮力が弱まることがあります。浮力が不足すると、子供の体が安定せず思わぬ事故につながる危険があります。一方で空気を入れすぎると首回りを強く圧迫してしまいます。目安は外周に軽くシワが残る程度で、使用するたびに状態を確認することが重要です。使用する前に浮き輪を水中に60秒間沈めて、空気が抜けていないかを確認すると安心です。
子供の反応を観察する
子供によっては水に浮かぶ感覚を楽しむ一方で、不安そうな表情を見せたり泣き出したりする場合もあります。そのようなときはすぐに使用をやめることが大切です。無理に続けると水への恐怖心につながり、将来的に水遊び自体を嫌がる可能性があります。初めて使うときは5分くらいから使用し、子供が笑顔でいられるかどうかを観察しながら慣らしていきましょう。慣れてきても30分以内の使用にとどめましょう。親子で声をかけ合い、手足に触れたり揺らしたりしながら安心感を与えると、子供もリラックスしやすくなります。
スイマーバの浮き輪タイプ別5選|いつから使えるかと特徴を紹介
スイマーバには首リングやタミリング、ベビースイムシートなど複数の種類があります。製品によって対象となる首の発達具合や体重の上限が異なるため、「いつから使えるのか」はタイプごとに変わります。ここでは、代表的なスイマーバ商品を取り上げ、それぞれの対象条件と特徴を紹介します。使用を検討する際は、子供の月齢だけでなく発達や体格に合っているかを確認することが大切です。
首すわり後に使える首リングタイプ
対象年齢:0歳~
サイズ:54長さ x 50幅 cm
素材:ポリ塩化ビニル
首がすわった赤ちゃんから2歳頃まで(体重15kgまで)を対象とした浮き輪です。首を支えるのではなく、ハイハイに近い前傾姿勢で水中に浮かべるため、自然に手足を動かせます。二重構造の空気室で安全性を高めており、仮に片方から空気が抜けてもすぐに沈むことはありません。成長に合わせて調整できるベルトも搭載されており、体格にフィットさせやすい設計です。
仰向け・うつ伏せの両方で使えるハグリング
サイズ:50長さ x 48幅 cm
素材:塩化ビニル樹脂(PVCプラスチック)
首がすわった後から2歳頃まで(体重15kgまで)を対象にした浮き輪で、うつ伏せ・仰向けの両方に対応しています。仰向けではリラックスしやすく、うつ伏せでは泳ぐ姿勢に近い体勢を体験できます。クッション入りの股ベルトがやさしく支え、動きを妨げない点も特徴です。安全カバー付きのベルトや二重構造の空気室など、安全面への配慮もされています。家庭のお風呂はもちろん、プールデビューにも活用しやすいモデルです。
足入れタイプで安定感のあるベビースイムシート
対象年齢:0歳~
サイズ:75長さ x 29.5幅 cm
素材:ポリ塩化ビニル
対象は生後6か月から3歳頃まで(体重18kgまで)の子供。足を入れて座るタイプで安定感が高く、透明素材を採用しているため下半身の動きが見やすい設計です。縦幅が大きめで、座り心地をサポートする深めのシートや頭を支えるヘッドサポートも備わっています。海やプールなど広い場所で水遊びをする際に適しており、家庭のお風呂よりも屋外での利用を想定したモデルといえます。
胴回りを支えるボディリングタイプ
対象年齢:6か月~
サイズ:44長さ x 36幅 cm
素材:ポリ塩化ビニル
脇の下から胴回りにかけてフィットさせる浮き輪タイプです。対象は生後6か月から2歳頃(体重7.5〜11kg)で、縦長デザインのため手や腕の動きを邪魔しにくい点が特徴です。泳ぐ練習のような体勢をとりやすく、水をかく動きが自然に促されます。使用時は胸囲や胴回りのサイズが合っているかどうかを必ず確認する必要があります。全身を使った運動を促すと同時に、成長に合わせた水遊びのステップアップを支援するアイテムです。
沐浴期から使えるマカロンバスタイプ
対象年齢:0か月~
サイズ:48長さ x 48幅 x 25高さ cm
素材:ポリ塩化ビニル (PVC)
生後0か月から2歳頃までを対象としたベビーバス型アイテムです。マカロンのような丸みのあるデザインで、赤ちゃんを安定した姿勢で座らせることができます。お風呂や水遊びに加えて、沐浴期から使える点が大きな特徴です。専用のポーチとハンドポンプが付属しており、持ち運びや準備もしやすい仕様になっています。浮き輪というよりは浴槽として利用するタイプですが、首がすわる前から使えるスイマーバ商品です。
まとめ|スイマーバを始める時期と安全に使うポイント
スイマーバを使い始める時期は月齢ではなく、首の発達や体重を基準に判断することが大切です。首リングタイプはあごがしっかり浮き輪に乗るようになってから生後18か月頃・体重11kgまで、タミリングやハグリングは首がすわった後から2歳頃・体重15kgまでが目安とされています。つまり、沐浴を終えて親と一緒に入浴できるようになった時期に、条件を満たしていれば使用を検討できます。
ただし、赤ちゃんの発達には大きな個人差があります。月齢だけにとらわれず、その子の首の安定や体格に合わせて判断することが欠かせません。使用時間は短時間から始め、子供が笑顔で過ごせるかを観察しながら徐々に慣らしていきましょう。嫌がる様子が見られる場合はすぐに中止してください。
スイマーバの目的は発達を促すことではなく、水に慣れるきっかけや親子で触れ合う楽しい時間を持つことにあります。保護者が必ず手の届く範囲で見守り、サイズや空気量を確認しながら安全に取り入れることで、入浴や水遊びをより豊かな体験に変えることができるでしょう。
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▼参考文献
Swimava.“マカロンバス”.https://swimava.jp/howto/macaronbath/(参照 2025-09-02)
Swimava.“ボディリング(ベビー・キッズ)”.https://swimava.jp/howto/bodyring/(参照 2025-09-02)
Swimava.“ベビースイムシート”.https://swimava.jp/howto/babyswimseat/(参照 2025-09-02)
Swimava.“タミリング”.https://swimava.jp/howto/tummyring/(参照 2025-09-02)
Swimava.“ハグリング”.https://swimava.jp/howto/howtohugring/(参照 2025-09-02)
Swimava.“0歳からのベビープレスイミング シリーズ ボディリング”.https://swimava.jp/pdf/swimava-bodyringKIDS-official-guide.pdf(参照 2025-09-02)
消費者庁.“Vol.497 首掛け式乳幼児用浮き輪は気をつけて使用しましょう!”.https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20200402/(参照 2025-09-02)
日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会.“Injury Alert(傷害速報)Follow-up 報告 No. 11”.https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/injuryalert/0011_follow.pdf(参照 2025-09-02)