お風呂の時間は、子供にとってリラックスしやすく、親子でゆっくり関わりが持てる大切なひとときです。そんなお風呂に、知育の視点を少し取り入れるだけで「遊びながら学べる時間」に変えることができます。
とはいえ、
「どんなお風呂用のおもちゃが知育になるの?」
「年齢に合うおもちゃはどう選べばいい?」
と迷う方もいますよね。
この記事では、お風呂で使える知育おもちゃを年齢別に紹介し、選び方のポイントや遊び方のヒントもまとめています。子供の成長に寄り添いながら、お風呂時間をより楽しむための参考にしてみてください。
※2025年11月26日時点の情報です。
お風呂で知育おもちゃを使うメリット
お風呂は体が温まりやすく、気持ちが落ち着きやすい環境です。視覚的な刺激も少ないため、親子のやり取りに集中しやすく、遊びや会話を通して自然に学びが広がる時間になります。こうしたお風呂での関わりは「浴育(よくいく)」とも呼ばれ、入浴を生活習慣として身につけるきっかけにもなります。
その中でも、おもちゃを取り入れた遊びは、子供の興味が立ち上がりやすく、好奇心を引き出す助けになります。ここからは、お風呂で知育おもちゃを使うことで得られる3つのメリットを紹介します。
お風呂時間が楽しくなり、入浴へのハードルが下がる
子供の中には、お風呂に入ることを負担に感じる時期があります。おもちゃをきっかけに「お風呂に入りたい」という気持ちが生まれると、入浴そのものがスムーズになり、習慣づきやすくなります。
「今日はこれで遊ぼう」「この前より上手にできるかな?」と、子供が自分から動きたくなるきっかけが増えることも大切なポイントです。楽しい経験が重なることで、お風呂の時間がプラスのイメージにつながります。
遊びながら自然に学べる機会が増える
お風呂で使えるおもちゃには、色・形・音・数・文字など、さまざまな刺激に触れられるものがあります。水の特性を使った遊びは日常と異なる体験になり、子供の 「やってみたい」 気持ちを引き出しやすい環境です。
遊びの中で手先を動かしたり、動きの変化を観察したりすることで、子供なりの発見が生まれやすくなります。親御さんが「どうなったかな?」と声をかけるだけで、学びにつながるやり取りが自然と増えていきます。
親子のやり取りが増え、コミュニケーションが深まる
お風呂はまわりに気が散るものが少なく、親子でゆっくり向き合いやすい時間です。おもちゃを使った遊びは「どっちが沈むかな?」「次は何色にしよう?」といった自然な声かけが増え、会話の広がりにつながります。
こうしたやり取りの中で、子供が何に興味を持っているのか、どんな反応をするのかが見えやすくなります。お風呂の落ち着いた雰囲気も相まって、普段より会話が弾みやすい点もメリットの一つです。親子で楽しめる話題が増えることで、毎日の入浴時間がより心地よいひとときになります。
お風呂で使う知育おもちゃの選び方
お風呂で遊べる知育おもちゃは、色・形・感触などさまざまな工夫があり、選ぶ際に迷うこともあります。子供が無理なく楽しめるように、いくつかのポイントを押さえて選ぶと比較しやすくなります。ここでは、お風呂で使う知育おもちゃを選ぶときに意識したいポイントを紹介します。
対象年齢が合っているかをチェックする
多くの知育おもちゃには対象年齢が表示されており、遊びやすさの目安として確認しやすくなっています。発達段階に合っていないと「遊び方が難しすぎる」「すぐに飽きてしまう」といったことが起きやすくなるため、対象年齢を確認するのもひとつの方法です。
安全面の観点でも、子供の月齢や年齢に合ったおもちゃを選ぶことは大切です。誤飲につながるサイズや、扱いが難しすぎる構造のおもちゃは避けるようにしましょう。
安全に使える素材・基準かどうかを確認する
子供が触れたり口に入れたりすることを考えると、安全な素材かどうかは欠かせません。安全性の目安として「STマーク」や「CEマーク」があります。STマークは、日本玩具協会の安全基準を満たしていることを示すものです。CEマークは、EU域内で販売するための基準に適合している製品につけられる表示で、輸入品のおもちゃなどにも見られます。また、塗料や素材のにおいが強いものは避け、口に入れても扱いやすい素材のおもちゃを選ぶと良いでしょう。
お手入れしやすく清潔に保ちやすいかを見る
お風呂で使うおもちゃは濡れる機会が多く、湿気も残りやすいため、一般のおもちゃよりもカビや汚れがつきやすい特徴があります。清潔に保てるように「水が抜ける構造か」「乾きやすい素材か」をチェックしましょう。分解できるタイプや、防カビ加工・抗菌加工が施されたおもちゃは、手入れがしやすく衛生管理もしやすくなります。
【0~1歳】お風呂で遊べる知育おもちゃ3選
0〜1歳は、手足を動かしたり音や動きを確かめたりと、日々の生活の中で多くの刺激に触れる時期です。お風呂のように視界がシンプルな環境は、子供が遊びに集中しやすく、おもちゃを通じてさまざまな体験を積み重ねるきっかけになります。ここでは、0〜1歳頃の子供がお風呂で扱いやすいアイテムを紹介します。
対象年齢:3歳~
サイズ:8.6 x 7.2 x 5.5 cm
主な素材:ポリ塩化ビニル (PVC)
「ワインドアップペンギン」は、ペンギンのゼンマイ式のおもちゃです。お腹のゼンマイを回すと足が動き、水面を進む様子を観察できます。動きがわかりやすく、子供が目で追いやすい形状です。約4ヶ月頃から使える軽量タイプで、握りやすい大きさになっています。ゼンマイを回す動作では指先を使うため、日常の遊びの中で手を動かす経験が増えやすい点も特徴です。シンプルな構造のため扱いやすく、お風呂場でも使いやすいアイテムです。
対象年齢:18か月以上
サイズ:26.1 x 18.9 x 4 cm; 99 g
「おふろでピッピ! アンパンマンの10までかぞえるえほん」は、お風呂でめくれるタイプの絵本で、1〜10の数字に触れられる仕組みになっています。ページごとにアンパンマンのキャラクターが登場し、内容がにぎやかです。ボタンを押すと音が鳴るため、めくる・押すといった動作を繰り返しながら遊べます。素材は水に強いEVAで、濡れた手でも扱いやすい作りです。フック穴がついており、使用後に掛けて乾かせる点も便利です。数字やキャラクターが並ぶ構成で、1から10まで数えながらお風呂に浸かる目安づくりにも使えます。
対象年齢:1.5歳~
サイズ:50 x 50 x 1 mm
主な素材:ポリエステル, ポリ塩化ビニル, 紙
「おふろでぴたぴた ひらがなことば」は、50枚のピースがセットになったひらがな遊びのおもちゃです。片面はイラストと文字、もう片面は文字のみが書かれており、表裏で使い方を変えられます。水に濡らすと浴室の壁に貼りつくため、並べる・探すなどの遊びがしやすい仕様です。収納袋が付属しており、片付けや乾燥がしやすいのも特徴です。「動物を並べる」「知っている言葉を集める」など、家庭のペースで遊び方を調整できます。ピースは柔らかい素材で扱いやすく、お風呂場でも使いやすい内容になっています。
【2〜3歳】お風呂で遊べる知育おもちゃ3選
2〜3歳頃になると、物の動きや音に注目したり、自分で試したいと思う気持ちが強くなります。お風呂の時間にも簡単な仕組みのおもちゃを取り入れると、観察したり手を動かしたりする場面が自然に増えていきます。ここでは、2〜3歳が扱いやすいお風呂用おもちゃを紹介します。
対象年齢:1歳~
サイズ:21.6 x 18.8 x 7 cm
主な素材:ポリプロピレン (PP)
「エイのスイミングシロフォン」は、水の上でも使えるシロフォンで、エイの形をしたデザインが特徴です。素材はポリプロピレンで作られており、水に強く、お風呂でもそのまま扱えます。付属のマレットで鍵盤を叩くと音が出るため、子供が自分の動きと音のつながりを試しやすい作りになっています。浴室は音が響きやすいため、音の変化に気づきやすい点も特徴です。リビングでも使用でき、場所を選ばず遊びに取り入れられます。
対象年齢:1.5歳~
サイズ:8.5 x 6.7 x 9.9 cm
主な素材:ポリ塩化ビニル (PVC)
「ピカチュウのみずでっぽう ボート」は、ボートの形をした水鉄砲で、ピカチュウを押すと水が飛び出す仕組みです。水に浮くつくりのため、流れ方を見たり、向きの変化を観察したりといった遊び方ができます。STマークがついているので、安心して取り入れやすいです。ポケモンのデザインは親しみやすく、お風呂の時間にも取り入れやすい構成です。使い方がシンプルなので、2〜3歳でも扱いやすいアイテムです。
対象年齢:2歳~
主な素材:ABS 樹脂、ナイロン、ポリプロピレン、磁石
魚の形をした人形と釣り竿のセットです。釣り竿には磁石がついていて、水に浮かべた魚を引き上げる仕組みになっています。リールを回すとカラカラ音が鳴るため、音の変化があり、繰り返し遊びやすい構造です。釣り竿を動かす際には手元を調整する場面が多く、子供が「狙った位置に動かす」経験を重ねられます。人形を浮かべるだけでも遊べるため、その日の様子に合わせて遊び方を変えられる点も扱いやすいポイントです。
【4〜5歳】お風呂で遊べる知育おもちゃ3選
4〜5歳は、形の違いや仕組みに注目する場面が増え、物事を組み合わせて遊ぶことに興味が向きやすい時期です。お風呂の時間にも、少し複雑な構造のおもちゃを取り入れると、観察したり、組み立て方を試したりする機会が自然に生まれます。ここでは、4〜5歳頃に扱いやすい知育おもちゃを紹介します。
対象年齢:3歳~
サイズ:10 x 240 x 205 mm
主な素材:EVA・紙・PP
「フローティック きんぎょ ・ あひる」は、水辺の生き物をモチーフにしたパズルで、平面パーツと立体パーツを組み替えて遊べます。パーツを上下や左右に動かしながら形を合わせる構造のため、子供が完成までの過程を試しやすい点が特徴です。同封されている組み立てシートを参考にしながら遊べるほか、自由にパーツを組み合わせて形を作ることもできます。水に浮く素材で作られているため、お風呂でも扱いやすいアイテムです。
対象年齢:3歳~
サイズ:10 x 5 x 2 cm
「キットパス フォーバス10色」は、濡れた壁にも描けるお風呂用のお絵かきペンで、10色のペンとスポンジがセットになっています。滑らかに描ける性質があり、線や形を描く体験がしやすくなります。描いた部分は水を含んだスポンジで消せるため、繰り返し使える点も特徴です。水に落としても浮かぶので、お風呂でも扱いやすい仕様になっています。入浴後は描いた部分を早めに消すことで、壁面への色残りを防げます。
対象年齢:3歳~
サイズ:9 x 57 x 80 mm
「ラーニング・バスレター バストイ 英語の勉強」は、アルファベット26個と数字0〜9がセットになったお風呂用のレターブロックです。濡れた壁に貼り付けられるため、文字の形を見たり並べたりしながら遊べます。ピースは水に浮くため、湯船に浮かべて探した文字を貼るといった遊び方も可能です。動かす・貼るといった手の動きが多く、お風呂でも取り入れやすい構成です。
まとめ|お風呂時間は知育おもちゃを取り入れやすい環境
お風呂は、周囲に気が散りにくい環境のため、親子のやり取りが生まれやすい時間です。おもちゃを取り入れることで、物の動きや音に触れる機会が増え、子供が興味を向ける場面も広がります。
知育玩具を取り入れる際は、対象年齢や素材の特性を確認し、子供の発達段階に合ったものを選ぶことが大切です。STマークやCEマークのついたおもちゃであれば、安全性に関する基準を満たした製品として選びやすい点も特徴です。
また、お風呂で使うおもちゃは濡れた状態になりやすく、保管中も湿気に触れやすいため、お手入れのしやすさも重要なポイントです。水抜きがしやすい構造や、乾きやすい素材のものは日常的に扱いやすく、衛生的に使いやすい傾向があります。
この記事で紹介したポイントを参考にしながら、家庭のお風呂時間に取り入れやすいおもちゃを選んでみてください。日々の入浴が、子供にとって心地よい体験へとつながるきっかけになります。
#お風呂 #知育 #おもちゃ #知育玩具 #知育ママ #0歳 #1歳 #2歳 #3歳 #4歳 #5歳



