「知育ブロックとは何ですか?」
「幼児がブロック遊びをすることでどんな効果があるのでしょうか?」
知育ブロックは、子供の成長に良い影響を与える定番の知育玩具です。想像したことを形にできるおもちゃとして子供達にとても人気です。しかし、たくさんの種類があり、どれを選んでいいのかと迷っている方も多いのではないでしょうか。今回は、その効果や選び方にあわせて、年齢別におすすめの知育ブロックもご紹介します。
※2024年12月9日時点の情報です。
ブロックおもちゃにはどんな知育効果があるの?
色や形がさまざまな知育ブロックは、幼少期に遊ぶことで、多くの力を育むことが期待できます。子供にとってどのような効果や影響が期待できるのか、早速見ていきましょう。
指先が器用になる
違う大きさや形状のブロックに触れたり、力加減を調整しながら自由に組み合わせたりすることで、指先が器用に動かせるようになります。
また手指を使った細かな作業は、脳に刺激を与え、子供の発達にも大きな影響を与えます。ある国立小学校の受験では、手先の器用さを確かめるテストが実施されるほど重要視されているのです。器用な指先は、知育ブロックを使うことで楽しみながらトレーニングできるでしょう。
創造力と想像力を刺激する
たくさんの知育ブロックを自由に組み合わせてオリジナルの作品を作り上げることで、創造力と想像力が鍛えられます。作ったら終わりではなく、崩して何度でも遊べるため「次は〇〇を作ろう」「このブロックを使ってみよう」と子供が自然に考えるようになります。
このように想像したものが形になる喜びを知ることで、一人ひとりの創造的な能力を伸ばすことができるでしょう。そして、ブロック遊びにはゲームやパズルのように明確な正解はありません。自分の創造力や想像力を思う存分発揮できるのが知育ブロックの魅力なのです。
空間認識能力が高まる
空間認識能力は、物の形状や位置、方向、自分との位置関係などを立体的に理解する能力です。これは身体の成長とともに自然に身についていくものですが、幼少期の遊びを通してさらに高めることができます。
とくに、幼少期は空間認識能力の発達に効果的な時期といわれており、ブロック遊びを経験することで、小学校以降の脳の働きにも良い影響が期待できます。
一方で、小学校就学後の児童にブロック遊びをさせた場合、空間認識能力の発達に差がなかったという研究結果も発表されています。そのため、知育ブロックで遊ぶなら、小学校に入学するまでの幼少期が特におすすめの時期といえるでしょう。
自信と集中力が身につく
想像したものを作り上げて自信がつき、達成感を味わえるのが知育ブロックです。完成したら崩すという行為を何度も繰り返して挑戦することで、自分でできることが増え、その成功体験の積み重ねは自信につながっていきます。
またブロックをつまんだり、はめたり外したりする作業は大脳を刺激します。大脳は、運動能力や言語能力に影響するので、集中力や思考力アップも期待できるでしょう。
知育ブロックにはどんな種類がある?
子供の成長にさまざまな効果のある知育ブロックは、ものによっては生後数か月から遊べます。横につなげたり、パーツ同士を差し込んだりして遊ぶのがよくある遊び方です。
ブロックと言えば「レゴ®」をイメージする方も多いですが、レゴ®以外にもジョイントパーツを使用したものや、パーツ同士が磁石でくっつくタイプなどもあります。子供が安全に遊べるような大きいブロックから、細かいパーツを含む小型ブロックまで、年齢やレベルに合わせてさまざまな種類があるのが知育ブロックの魅力です。
乗り物や動物などのモチーフが作れるブロックもあるので、子供の興味に合わせて知育ブロックを選んでみてはいかがでしょうか。
知育ブロックおもちゃの選び方
知育ブロックにはたくさんの種類があります。ここでは、「どれを買っていいのかわからない」という方に向けて、ブロックの選び方について大切なポイントをご紹介します。
年齢や発達状況にあわせて選ぶ
おもちゃの多くは「1歳以上」「3歳以上」といった対象年齢が設けられており、子供の年齢や発達状況に合ったブロックで遊ぶことで知育効果がより高まるとされています。
例えば、物が持てるようになる0歳の子供には、つかんだり握ったりできるよう大きくて柔らかいブロックがおすすめです。音にも興味が出てくる時期なので、音のするブロックを与えるのもいいでしょう。
1歳を過ぎると、手の力が少しずつ強くなってきます。ブロックを並べたり積んだり遊び方が変化してくるこの時期には、いろいろな大きさや素材のブロックを選ぶのがポイントです。ただし、誤飲の心配もあるため小さすぎるピースのブロックは避けましょう。
2歳を過ぎると、言語能力や運動能力が発達してきます。ブロックを乗り物に見立てたり、パーツ同士を外せるようになったりなど、手先が器用になることで遊びの幅が大きく広がります。この時期には、カラフルかつ扱いやすいブロックがピッタリです。
3歳以降はより複雑なブロック遊びができるようになるため、1000ピース以上のブロックであっても自分で考えて遊ぼうとするでしょう。自分の想像したものを自由に表現できるように、小さめなパーツをできるだけ多く用意してあげると喜びます。
0歳児におすすめの知育ブロック2選
ここからは、年齢別におすすめの知育ブロックをご紹介していきます。まずは0歳児におすすめの知育ブロックを見ていきましょう。
対象年齢:0歳~
サイズ:12.5 x 12.5 x 12.5 cm; 490 g
こちらは、「おもちゃコンサルタント」や「現役保育士」のかたがおすすめする知育ブロックです。さまざまなサイズ、色、形のブロックを穴に入れたり出したりして遊ぶことができます。弾性のあるバンドや型にはめる動作で指先はもちろん、形を見極めるために視力も必要なので、指先の器用さや形を見分ける力などが身につくでしょう。何度でも繰り返し遊べるので集中力も養われます。
無垢材のおもちゃなので、口に物を入れてしまうことが多い0歳児でも安心して遊べるのもおすすめポイントです。
対象年齢:10か月~
サイズ:14.6 x 24 x 14 cm; 350 g
「イニービン」は、決められた型にはめて遊ぶタイプとは違い、自由にブロックを出し入れできる知育ブロックです。6面にゴムのラインが張られており、そのゴムを引っぱったり押したりしてブロックをはめて遊びます。
ゴムもブロックもカラフルなので、赤ちゃんの指先の感覚だけではなく視覚にもアプローチできるのが魅力的です。
1歳児におすすめの知育ブロック3選
1歳になると、口の中に入れて物の質感を確かめるようになります。そのため、口の中に入れても大丈夫な素材や大きさのものを選びましょう。
対象年齢:1歳~
サイズ:22.4 x 10.8 x 5.6 cm; 220 g
「Soft Building Blocks」は、可愛い動物の形が子供の興味を惹きつける知育ブロックです。柔らかい素材で作られているので、噛んでも形が元に戻り、小さな子供にも安心です。
積み重ねて遊ぶ目的以外にも、握ると音が出る設計になっているので、視覚や聴覚、感触など五感を刺激できる知育ブロックです。また、水にぬれても大丈夫なゴムの素材なので、水遊びやお風呂の時間にも楽しめます。
対象年齢:1.6歳~
サイズ:16 x 16 x 16 cm; 576 g
人気の型はめのおもちゃ「さいころパズル」の「モンポケ」バージョン!。数字やアルファベット、モンポケキャラクターの形をしたブロックがあります。
1歳半ころにはブロックを並べて遊んだり形にはめたり、3歳ころには数字やアルファベットが学べるなど、年齢ごとにステップを踏みながら遊べる知育ブロックです。月齢に応じてさまざまな遊びや学びを体験できるので、一つのおもちゃでも飽きずに遊ぶことができるでしょう。
対象年齢:1歳~
サイズ:13.5 x 30.48 x 30.48 cm; 1.14 kg
「メガブロック(MEGA BLOKS) 」は、誤飲が防げる大き目なサイズのカラフルなブロックです。子供が外したりはめたりといった動作がしやすいように、ブロックの形状やサイズ感が工夫されているのが特徴です。たくさんのカラーと80ピースのさまざまな形のブロックで子供の想像力を刺激するので、夢中になって遊べるでしょう。
そしてパッケージがチャックつきの収納袋になっており、持ち運びもラクにできます。散らかりやすいブロックを簡単に収納できるため、お片付けの習慣を身につけるのにも役立ちます。
2歳児におすすめの知育ブロック2選
2歳になると視力がはっきりしてきて、色分けができるようになったり、感性が豊かになってきます。ごっこ遊びができるように動かせるパーツや人形のパーツがあるものを選んでみましょう。
対象年齢:1.6歳~
サイズ:35.4 x 19.1 x 9.1 cm; 230 g
「はじめてのデュプロ かずあそびトレイン」は、数字遊びと色分けができるブロックおもちゃです。台車の「赤色」「緑色」「青色」に合わせて、ブロックを色分けして機関車を作って遊ぶことで、色のすみわけや表現力が育まれます。
また、台車には数字がついていて、0〜9までを好きなように分けられるので、数字を覚え始めるきっかけ作りや、足し算引き算を学ぶのにも役立ちます。
対象年齢:2歳~
サイズ:45.6 x 28.2 x 11.8 cm; 943 g
「デュプロのまち ぼくじょう」は、ブロックピースと、人形フィギュア2体、どうぶつフィギュア8体がついていて、牧場が創れるブロックです。ブロックを作るなかで空間認識能力が育めるのはもちろん、牧場で餌をあげたり掃除をしたりして遊ぶことで、感性や社交性、想像力が育まれます。さまざまなパーツがついているので、家族で一緒に楽しむことでコミュニケーションを取りながら和気あいあいと楽しめます。
3歳児におすすめの知育ブロック2選
3歳におすすめのブロックは、想像力が豊かになるようにパーツが多いものや、積み立てる以外の要素があるものがいいでしょう。子供が飽きずに遊べるように、見る以外にも音が出るものなどもおすすめです。
対象年齢:3歳~
サイズ:35 x 24 x 7 cm; 1.7 kg
「木のぬくもりがやさしい!ビー玉転がし積み木」は、木をブロックのように積み重ねていくだけでなく、積み木がレールのようになっているので、さまざまな場所から付属のビー玉を転がして遊ぶこともできます。
積み木やブロックのように、積む・崩す・形を作るだけでなく、見て・聞いて・転がして遊べるので、想像力や集中力、クリエイティブな発想を育みながらビー玉の音が楽しめる知育玩具です。
積み木は、天然木で作られていて、丁寧に面取りがされているので、幼少期の木育おもちゃとしてもピッタリです。
対象年齢:3歳~
サイズ:29.4 x 23.3 x 14.3 cm; 968 g
こちらのブロックは、レゴ デュプロとつながるようにできているので、初めてブロックを買う方はもちろん、すでにレゴデュプロを持っていて買い足したいかたにもおすすめの知育ブロックです。レゴ以外でも互換性が高くつくられているので、はめる凹凸部分が9.4mmのブロックであれば、一緒に組み立てて遊べます。
大きめのブロックで240ピース入っており、四角以外のプロペラのような花のピースやタイヤのピースもあるため、子供の想像力で好きなように組み立てられます。
4歳児におすすめの知育ブロック2選
4歳になるとただ積み立てるだけでなく、今までより想像力を鍛えられるように、少し高度な積み立て方や、見本に合わせて作れるものを選びましょう。
対象年齢:4歳~
サイズ:8 x 1 x 8 cm; 1.67 kg
「ピタゴラス(R) 知育いっぱい!ボールコースターロング」は、磁石でピタっとくっつけて遊べるブロックで、ただ積み立てるだけでなく、ボールを滑らせて遊ぶこともできるブロックです。
ボールを滑らせられるチューブのパーツがあるので、どこのピースの部分にチューブを付けるかでボールが入れられる部分が変わってきます。ボールの入り口と出口を考えながら組み立てることで、より複雑な空間認識能力や予測する能力が鍛えられる知育ブロックです。
対象年齢:2歳~
サイズ:20.1 x 19.5 x 15.2 cm; 828 g
「ジスター (GESTAR) 天才のはじまり (混合カラー) 」は、2021年のグッドトイに選ばれ、さまざまな教育施設に採用されている知育おもちゃです。一般的な知育ブロックは、縦か横にしか並べられませんが、このブロックは立体的に組み立てられます。
小児専門の作業療法士が監修して作ったブロックなので、子供が扱いやすく花や木の形など子供が想像したものが創りやすい作りになっています。子供の成長に合わせて遊び方を変えられるブロックおもちゃです。
いかがでしたでしょうか。
知育玩具の選び方は
- 子供が興味を持って自主的に遊ぶおもちゃ
- 子供の発達・発育状況にあうおもちゃ
かどうかが大切です。
子供の発育行く状況をよく見て、伸ばせる知育ブロックを選びましょう。