絵本の読み聞かせはいつまで?続けた先に得られる効果とは

    絵本読み聞かせ いつまで

    「絵本の読み聞かせは何年生までですか?」
    「読み聞かせはいつまで効果があるのでしょうか?」

    絵本の読み聞かせはいつまで続ければいいのでしょうか。
    なんとなく絵本の読み聞かせを始めていたが、気づいたら子供が小学生になろうとしていて、いつまで続けるべきなのか悩みますよね。

    この記事では、絵本の読み聞かせをすると子供にどんな効果があるのか、いつまで読み聞かせを続けるべきなのか、まとめています。
    また、絵本以外に読み聞かせにおすすめの本を紹介しているので、読み聞かせのレパートリーに困っている方は是非参考にしてみてください。

    この記事は2024年9月26日時点の情報です。

    目次

    意味はあるのか?!絵本の読み聞かせにはどんな効果がある?

    子供に絵本の読み聞かせは、子供が4~6歳くらいになってくるとお母さんのほうが読み聞かせに飽きてしまっていたり、子供が自分で絵本を読めるようになるともう読み聞かせは必要ではないのでは?と思ってしまったりして、いつ読み聞かせをやめればいいのか悩んでいませんか。

    結論、絵本の読み聞かせは10歳くらいまでは続けましょう。
    なぜなら、子供の読み聞かせは5~6歳までの幼児期と、7歳以上の学童期とでは効果が異なります。

    楽しめるだけじゃない!幼児期の絵本の読み聞かせによる5つの効果

    • 語彙力を高める
    • 想像力が広がる
    • 共感力が育まれる
    • 親子のコミュニケーションが深まる
    • 集中力を持続させる

    続けよう!小学生への読み聞かせの5つの効果

    • ひとつのことを続ける習慣が身につく
    • 行間が読めるようになる
    • 表現力が身につく
    • 読解力が身につく
    • 中学生になってから読書量が2~3倍増える
    • 自分の能力に対する評価が高くなる

    幼児期は、言語の発達が未熟な状態なので、絵本のお話から基本的な語彙力や想像力、登場人物から共感力などが身につけられます。また、言葉が話せない子供とお母さんの貴重なコミュニケーションの時間となります。また、絵本を読んでいるお母さんの声を聞くことで集中力も身に付きます。

    一方で小学生以上になったときは、絵本の読み聞かせによって、絵本には描かれていない行間が読めるようになったり、表現力や読解力が身に付いたりします。

    また、小学生の時に1日に1時間以上本を読んでいる子は本を読まない子に比べて、中学生になったときに本を読む量が2~3倍になります。小学生の間も本を読む習慣をつけることで、中学生になっても読書を多くする傾向にあるため、10歳までは本の読み聞かせを続けましょう。

    絵本以外にも!おすすめしたい本の種類を紹介!

    「子供が小学生になっても読み聞かせする本は絵本のままでいいのでしょうか。」
    小学生以降になっても、子供が気に入っている本であれば絵本でも問題ないです。ただせっかくなので、絵本から図鑑や児童書に変えてあげることで、中学生以降も活字が多い本を読む習慣が身につくでしょう。

    いつも絵本を読んでいたので、図鑑や児童書を抵抗なく聞いてくれるか不安も出るかと思います。また、子供が好きになるのは、図鑑か児童書なのかが気になりますよね。
    実は、子供には「図鑑型」と「物語型」があります。

    図鑑型の子供は、物や物の変化、動き、因果的な成り立ちなどに興味を持つ
    物語型の子供は、人に興味を持つ
    という特徴があります。

    一度図書館などに足を運んでみて、どちらに興味を示すか確認してみるのがおすすめです。どちらかわからない場合は、児童書は一気に絵が少なくなるので、まずは図鑑を取り入れてみましょう。
    図鑑は写真がメインと思うかもしれませんが、実は説明書きも多く、子供が自分で読むには難しい場合があります。そこで、子供が気に入りそうな図鑑を一緒にみて、気になる魚や虫、動物の説明文を読んであげましょう。

    外に遊びに行く習慣があるご家庭であれば、帰宅後にその日見た虫や、動物について図鑑で見てみると覚えやすいでしょう。または、動物園に行く場合は数日前から見れる動物の説明をしてあげると、動物園にいったときに「図鑑でみたゾウさんだね」といったように、知識を持っていって楽しめますし、記憶力も身に付きます。

    【2歳~】小さい子でも楽しめる!おすすめの図鑑5選

    よくある写真の図鑑ではなく、絵本に寄せたイラストで楽しめる図鑑を5冊紹介します。

    おでかけのえずかん3冊セット: ちっちゃなプレNEO 2・3・4さい 

    「おでかけのえずかん3冊セット」は、子供の好奇心と観察力を育てる絵本です。お散歩やお買い物を通じて、社会性や公共マナーを自然と学べる内容がぎっしり詰まっています。かわいいイラストで楽しみながら、立派な「社会」への一歩をサポートする絵本です。さらに、年齢別の声かけや読み聞かせのアドバイス本もセットになっているので、お母さんの悩みにも寄り添った優しい一冊です。

    おすしのずかん (コドモエのえほん) 

    「おすしのずかん (コドモエのえほん)」は、お寿司になるお魚たちを楽しく学べる図鑑です。まぐろやたい、サーモンなどの子供に人気のネタが、鮮やかに描かれたお寿司とその元のお魚の姿で登場します。赤いお寿司、白いお寿司、巻き物まで、お寿司の世界をまるごと楽しめます。さらに、ペンギンの職人たちが見せる仕込み作業もかわいらしいポイントです。

    はじめてのせかいちずえほん 大型本 –

    「はじめてのせかいちずえほん」は、家族みんなで楽しめる世界地図の絵本です。カラフルでかわいいイラストが、子供の興味をぐっと引きつけます。各国の特産品や建物、民族衣装が地図上に描かれ、食文化や時差なども楽しく学べます。「世界って広い!」とワクワクしながら、国ごとの違いを発見できる内容なので、楽しめること間違いなし。初めて地図に触れる子供にぴったりの一冊です。

    世界で一番美しい人体図鑑

    「世界で一番美しい人体図鑑」は、立体的なグラフィックで体のしくみを楽しく学べる一冊です。全身から内臓、神経までを美しいイラストで描いており、透明なシートで骨や筋肉の重なりも視覚的に理解できます。グロテスクさを感じさせない繊細なデザインで、子供も安心して読めます。体の不思議や構造を親子で楽しみながら学べる、まさに”美しい”人体図鑑です。

    押す図鑑 ボタン: 気になるコレクション (ビッグコロタン)

    「押す図鑑 ボタン 気になるコレクション」は、子供も大人も夢中になれる、ボタンの図鑑です。バスの「とまります」ボタンやエレベーターのボタン、セルフレジなど、生活の中で見かける50種類以上のボタンが載っています。ボタンの仕組みや工場での製造工程も楽しく学べます。押すだけで動くボタンの不思議に触れながら、社会とのつながりも発見できるユニークな一冊です。子供の「なんで?」を満たす、好奇心いっぱいの図鑑です。

    【3歳~】子供から人気!おすすめの児童書3選

    子供から人気の児童書を3冊紹介します。絵がかわいらしく楽しめる本ばかりです。

    はじめてのキャンプ (福音館創作童話シリーズ)

    「はじめてのキャンプ」は、キャンプごっこが大好きな子にぴったりの絵本です。小さななほちゃんが、大きい子たちに負けずにキャンプを頑張る姿に、ドキドキしながら勇気をもらえます。林明子さんの美しいイラストで描かれる、夜のキャンプの雰囲気も魅力的です。お母さんと一緒に、冒険心やがんばる気持ちを育てられる一冊です。

    うちにかえったガラゴ 

    「うちにかえったガラゴ」は、旅するかばん屋のガラゴが、冬にうちへ帰ってくるお話です。お風呂の準備をしていると、次々に訪れるお客たち。ガラゴの家にはどんなものがあるかな?探し物ゲームのような楽しさも詰まった、読み聞かせにぴったりの一冊です。くすんだ色合いのイラストが、心をほっと温かくしてくれます。前作の「かばんうりのガラゴ」もおすすめです。

    くまのパディントン (世界傑作童話シリーズ)

    「世界の名作 くまのパディントン」は、読み始めたら止まらない、おかしなクマのお話です。ある日、ブラウン夫妻がパディントン駅で見つけた小さなクマ。その首には「このくまのめんどうを…」と書かれた札が。こうして「パディントン」と名づけられたクマは、ブラウン家で大冒険を繰り広げます。失敗ばかりでも最後はなんとかなるパディントンの姿に、子供も大人も心がほっこり。全10巻で楽しめる、愛すべき物語です。

    まとめ:10歳までは絵本の読み聞かせをしよう!

    いかがでしたでしょうか。
    子供が読み聞かせをしてほしいと言う間は、絵本の読み聞かせを続けましょう。
    子供が自分で文字を読めるようになっても、自分で絵本を読むのと、読み聞かせには違った効果があります。自分で読むときはどうしても文字を読んでしまって、絵やストーリーに入り込みづらいので、文字が読めるようになったから読み聞かせをやめるという判断はやめましょう。

    また、子供が小学生に上がる頃には、絵本だけでなく図鑑や児童書も取り入れていくと、中学生に上がったときに活字が多い本も抵抗なく読みやすくなるでしょう。子供の好みに合わせて、絵本以外の本も取り入れていきましょう。

    参考文献
    ベネッセ教育総合研究所
    “子どもの読書行動の実態-調査結果からわかること-”
    ,https://benesse.jp/berd/up_images/textarea/datachild/datashu04/datashu04_pdf.pdf, (2024年9月26日)

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