【3歳児】しかけ絵本おすすめ5選|発達段階に合う選び方と読み聞かせ術

    しかけ絵本 3歳

    「3歳におすすめのしかけ絵本が知りたい」
    「しかけ絵本は発達にどのような効果がある?」

    3歳ごろは手先が器用になり、物語の展開や登場人物の気持ちに興味を持ち始める時期のため、しかけ絵本がぴったりです。絵本のページをめくったり引っ張ったりすることで、知的好奇心が大きく伸びます。
    この記事では、3歳児向けのしかけ絵本を選ぶポイントと、発達に役立つおすすめの絵本を紹介します。子供に合ったしかけ絵本で親子のコミュニケーションを深め、発達をサポートしましょう。

    ※2025年10月23日時点の情報です。

    目次

    しかけ絵本で期待できる発達への効果

    しかけ絵本は、ただ楽しいだけではなく、子供の発達に多くの良い効果をもたらします。しかけを「自分で動かす」という体験が、子供の五感と知的好奇心を強く刺激するためです。

    ここでは、しかけ絵本に期待できる具体的な効果を見ていきましょう。

    脳の発達と知的・知覚的な成長

    しかけ絵本は、めくる、引っ張る、押す、音を出すといった多様な動作を通して、視覚・触覚・聴覚などの五感を刺激します。脳が活性化することで、集中力や記憶力、問題解決能力など、総合的な知的能力の発達につながるでしょう。

    巧緻性の向上

    しかけ絵本のタブを引っ張る、フリップをめくるといった動作は、指先の細かな動きを必要とします。こうした動きを繰り返すことで、手先の器用さが養われ、ハサミや鉛筆、お箸などを上手に扱えるようになっていきます。

    想像力・思考力・言語能力の向上

    「しかけを動かすとどうなるかな?」と考えることで、想像力や思考力、予測する力が養われます。

    また、親子のコミュニケーションが増える点も、しかけ絵本の魅力です。「ちょうちょだね」「ワンワンはどこかな?」などと声をかけながら読み聞かせをすることで、語彙力の向上が期待できます。

    社会性の発達

    自分でしかけを動かして「できた!」という成功体験を積み重ねることは、子供の自己肯定感を育む大切な要素です。

    また、しかけ絵本は繊細な作りのものが多く、乱暴に扱うと壊れてしまう場合があります。「壊さないように優しく扱おう」という気づきを通して、物を大切にする心や力加減を学べるでしょう。

    【3歳児向け】しかけ絵本を選ぶときのポイント

    しかけ絵本は、子供の知的好奇心や手先の器用さを養うのに適しています。もっとも、しかけ絵本にもさまざまな種類があるため、「どのような本を選べば子供の発達に役立つのか」と迷う方も多いでしょう。

    ここでは、3歳児の発達段階に着目し、好奇心や集中力を育てながら楽しく遊べる、しかけ絵本を選ぶときのポイントを4つ紹介します。

    ストーリーと連動している絵本を選ぶ

    3歳ごろは、物語の展開を理解しながら絵本を楽しめるようになる時期です。単に絵が変わるだけでなく、しかけがストーリーの一部として機能しているものを選ぶと、物語への集中力と理解力が格段に深まるでしょう。

    指先をしっかりと使える絵本を選ぶ

    3歳ごろになると、手の筋肉や指先の巧緻性が大きく発達するため、少し複雑な動きにも挑戦できるようになります。スライドを横に動かす、タブを引っ張るなど、力加減が必要なしかけがある絵本がおすすめです。

    ただし、まだ力加減が不安定な時期でもあるため、複雑すぎるものは避けてください。「自分でできた!」という達成感を得られる、ちょうど良い難易度であることが重要です。

    破れても修理しやすい絵本を選ぶ

    3歳は手先が器用になってくる時期ですが、まだ乱暴に扱ってしまうこともあります。そのため、破れたり折れたりしても簡単に修理できる絵本を選ぶのがおすすめです。立体的なものよりも、平面でしかけを動かす絵本のほうが、テープなどで補修しやすいでしょう。

    しかけ部分が補強されているものや、ボードブック製(厚紙)で丈夫なものを選ぶと破れにくく、長く楽しめます。

    子供の興味と生活に合ったテーマを選ぶ

    子供の興味を最優先することで、絵本に対する関心が高まり、集中力が持続しやすくなります。「動物」「恐竜」「お姫様」など、子供が今一番好きなテーマを選びましょう。

    また、トイレトレーニングや歯磨き、着替えなど、日常生活がテーマのしかけ絵本もおすすめです。遊びを通して子供の「やってみたい!」という気持ちを引き出し、生活習慣の自立を促す効果が期待できます。

    【3歳児向け】おすすめのしかけ絵本5選

    3歳ごろになると、指先の器用さが増し、物語への理解力も深まるため、しかけ絵本をよりダイナミックに楽しめるようになります。ここでは、想像力を働かせながら本の世界に入り込める、おすすめのしかけ絵本を紹介します。

    「ペネロペようちえんへいく ペネロペしかけえほん」は、うっかりやさんのコアラの女の子、ペネロペと一緒に幼稚園での一日を体験できるしかけ絵本です。しかけを動かして絵の具を混ぜたり、黒板をきれいにしたりすることで、子供が主体的に物語へ参加できます。

    お絵描きや外遊び、お誕生日会など楽しい活動が満載なため、子供の「早く幼稚園に行きたい!」という気持ちを高めてくれるでしょう。また、しかけ遊びを通して、幼稚園生活で必要となる身支度や生活習慣を自然と学べます。

    「ちいさな ナシのき」は、ナシの木を主人公に、美しい森の四季の移り変わりと、生命の成長を描いたしかけ絵本です。フリップをめくるたびに、雪の下で春を待つナシの種、花の中にひそむ虫などたくさんの発見があり、子供の探求心と想像力を育みます。

    ナシの木の変化や森の動物たちとの関わりを通して、自然のしくみを視覚的に楽しく学べるでしょう。暖かく繊細なタッチで描かれたイラストが、心安らぐ一冊です。

    「どんなにきみがすきだかあててごらん」は、親子の愛をテーマにしたロングセラー絵本です。ちっちゃなウサギと、おおきなウサギが「どちらが相手をより好きか」を一生懸命伝えようとします。

    しかけ絵本になった本作では、腕を広げるシーンや、高くジャンプして愛情を表現するシーンが、ページをめくるたびに迫力のあるポップアップで立ち上がります。親子の絆を深める、愛のメッセージが詰まった一冊です。

    「くるま (ミキハウスの絵本)」は、車が好きな子供におすすめの、ハンドル付きしかけ絵本です。まるで本物の運転席にいるような感覚で遊べて、おしごとや運転への興味を育みます。

    クラクションやエンジン音などの楽しい効果音とメロディも搭載されており、五感をフルに使って運転ごっこを楽しめるのが魅力です。音量の調節機能は付いておらず、単四電池2本で動作します。使用時は音の大きさや時間帯に配慮しましょう。遊び終わったらハンドルをコンパクトに収納して絵本のように片付けられるので、お出かけ先にも持ち運びしやすいデザインです。

    「クリスマスイブのサンタさん」は、クリスマスのワクワク感を高めてくれる、プルバック式のおもちゃが付いた豪華なしかけ絵本です。

    ソリに乗ったサンタさんをうしろに引いて離すと、「ジーッ」と音をたてながら絵本の上に敷かれた専用のコースを勢いよく走り出します。3歳の子供でも操作しやすく、まるでサンタさんが大忙しで飛び回っているような、臨場感あふれるごっこ遊びを楽しめる一冊です。

    隠されたアイテムを探すミニクイズもあり、何度遊んでも新しい発見があります。細部まで丁寧に描かれた雪景色のイラストが美しく、クリスマスプレゼントとしてもおすすめです。小さな付属パーツは紛失・誤飲に注意し、平坦な場所での使用をしてください。

    親子で楽しむ読み聞かせの工夫

    しかけ絵本は、親子のコミュニケーションを深めるのにも役立ちます。物語を読むだけではなく、しかけを通して子供が絵本に積極的に参加できるため、親子の会話が自然と生まれるでしょう。3歳児へのしかけ絵本の読み聞かせを、より楽しく効果的にするためのポイントを紹介します。

    「問いかけ」で子供の想像力を刺激する

    物語の途中で「次はどうなるかな?」「〇〇ちゃんだったらどうする?」など、簡単な質問を投げかけてみましょう。一方的に読むのではなく、問いかけを入れることで、子供の思考力や想像力を引き出せます。

    しかけの操作を子供に任せる

    しかけ部分は、できる限り子供自身に手を動かしてもらうことで、絵本への興味が高まります。達成感が生まれるだけでなく、物語に参加している感覚も味わえるでしょう。

    絵本に集中できる環境を整える

    テレビやおもちゃなど、周囲に気が散るものがない静かな環境を整えましょう。さらに、親がそばに座ってスキンシップを取りながら読むと、子供は安心感を抱き、絵本の世界により集中できます。

    まとめ|3歳の成長を支えるしかけ絵本で、親子の時間をもっと豊かに

    3歳は、想像力と指先の器用さが大きく伸びる大切な時期です。しかけ絵本は、親子の会話を深めながら、子供の知的好奇心と豊かな感性を育むための心強いツールといえるでしょう。

    3歳児向けへのしかけ絵本は、ストーリー性があるもの、しかけが少し複雑なもの、丈夫で修理しやすいものなどを選ぶことがポイントです。ぜひこの記事を参考に、子供に合ったしかけ絵本を取り入れてみてください。読み聞かせの時間を大切にして、親子の絆を深めましょう。

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    ▼参考文献
    茨城県牛久市.“子どもの発達・発育 目安表(0~1歳)”.https://www.city.ushiku.lg.jp/data/doc/1649376500_doc_257_0.pdf,(参照 2025-10-23)
    【しかけ絵本のおすすめ11選】年齢別の絵本の選び方とおすすめ作品を絵本のプロが紹介!”.https://yomeruba.com/hiroba/recommend/rec-ehon/entry-13615.html,(参照 2025-10-23)

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