「離乳食は何に座らせてあげればいいですか?」
「ベビーチェアは必要ないのでしょうか?」
ベビーチェアは離乳食の開始時期に合わせて購入を検討する家庭が多い一方で、「使わなかった」「置き場所に困った」などの声も見られます。赤ちゃんの成長や家庭のスタイルによっては、必ずしも必要ではない場合もあります。
この記事では、ベビーチェアが必要ないと感じる理由や、代用品の活用方法について詳しく解説します。購入を迷っている方は、自宅の環境や育児スタイルに合った選択をするための参考にしてください。
※2025年5月28日時点の情報です。
ベビーチェアを買って後悔するのは何故?!
ベビーチェアは必要なのでしょうか?離乳食が始まるときに購入の検討をする「ベビーチェア」ですが、ネットには「買ったけどほとんど使わなかった」「邪魔になって処分した」といった声も見受けられます。なぜベビーチェアが必要ないと感じるのでしょうか?
使う期間が短い
ベビーチェアはいつから使いだすものなのでしょうか?ベビーチェアは離乳食が始まる生後6か月頃から使い始めることが多いですが、赤ちゃんが成長するにつれベビーチェアに座るのを嫌がったり、大人用の椅子に座りたがったりするため、1年ほどで使わなくなってしまうケースがあります。価格が高いものを購入した場合、「こんなに短期間しか使わないのに…」と後悔する声も多いようです。
赤ちゃんが座りたがらないことも
せっかく用意しても、赤ちゃんがベビーチェアに座るのを嫌がるケースがあります。幼少期は、動きたい・じっとしていられない子が多いので、固定されるのを嫌がって暴れたり泣いたりすることもあります。結局、膝の上で食べさせたり、床に座らせたりすることになり、「ほとんど使わなかった」というケースもあるようです。
置き場所に困る
ベビーチェアは、意外とスペースを取ります。特にハイチェアタイプは大きく、使わないときに折りたたみ式でないと収納に苦労する場面もあります。リビングやダイニングのスペースが限られている家庭では、場所をとるばかりで使わない可能性が出てきます。
コスパが悪いと感じることも
ベビーチェアの価格は数千円から数万円と幅広いですが、機能が充実したものほど高価になります。しかし、「短期間しか使えなかった」「ほとんど活用しなかった」となると、コストパフォーマンスの悪さを感じ、後悔する場合もあるでしょう。
失敗を防ごう!本当にベビーチェアは必要ないのか?
「ベビーチェアはいらなかった」と感じる家庭もあれば、「あってよかった」と思う家庭もあります。では、どんな家庭にとってベビーチェアが不要なのか、逆に必要な場合はどんなケースなのかを見て、ご自身のライフスタイルや条件と比較して、失敗を防ぎましょう。
こんな家庭にはベビーチェアは不要!
ベビーチェアがなくても問題なく離乳食が食べさせられるのは、どんな場合なのでしょうか?
床に座る生活が基本
ダイニングテーブルではなく、ローテーブルで食事をする家庭では、座布団やクッションで足りるでしょう。特に和室が中心の家庭では、ベビーチェアの必要性を感じにくいことが多いでしょう。
収納スペースが限られている
家具の配置が限られている場合、ベビーチェアを置くことで生活スペースが狭くなってしまうことがあります。「置き場所に困るなら買わなかったほうがよかった」と後悔する可能性があるため、リビングに置けない場合は無理に購入する必要はないでしょう。
スタイルが柔軟
食事のときに必ずダイニングテーブルで揃う必要がなく、抱っこで食べさせたり、ローテーブルを活用したりと柔軟に対応できる家庭では、ベビーチェアがなくても離乳食をあげられるでしょう。
ベビーチェアが必要な家庭とは?
一方で以下のような家庭ではベビーチェアがあると便利です。
家族全員がダイニングテーブルで食事をする
食事のときに家族揃ってダイニングテーブルを囲む習慣がある場合は、赤ちゃんも同じ目線で食べられるベビーチェアが役立ちます。また、ダイニングテーブルとベビーチェアを組み合わせることで、赤ちゃんが手の届かない位置に離乳食を置いて食べさせられるので、落ち着いて食事をさせられます。
食事の習慣や椅子に座る練習をさせたい
「食事の時間は座って食べる」という習慣をつけさせたい場合にベビーチェアが役立ちます。ベビーチェアに座ることで、動き回るのを防ぎ、落ち着いて食事ができる環境を整えられます。また、すぐに大人用の椅子に座れるようにはならないので、背もたれのあるベビーチェアに座ることで、大人用の椅子に座る練習にもつながります。
掃除や衛生管理を重視する
ベビーチェアのなかには専用テーブルが付いており、汚れても拭きやすいのがメリットです。大人用の椅子を使うと食べこぼしの掃除が大変ですが、テーブル付きのベビーチェアなら衛生的に管理しやすくなります。
ベビーチェアなしで離乳食をあげる方法
実際にベビーチェアを使わない場合は、以下のような方法で代用ができます。
- ローテーブル+バウンサーを活用
- ローテーブル+ベビーソファを活用
- ベビーラックを活用
- ダイニングチェア+ベビーソファを活用
- 膝にのせたり抱っこしたりして食事をサポート
このように、ライフスタイルに合わせた工夫をすれば、ベビーチェアがなくても困ることはないでしょう。ですが、膝の上に座らせて離乳食を食べさせるとなると、片手で赤ちゃんを支えてもう一方でご飯を食べさせるのは、かなり大変です。赤ちゃんの顔も左右に動きますし、テーブルに置いてある離乳食を片手で取るのも一苦労です。そのため、ローテーブルを使っている場合は、バウンサーやベビーソファを活用するのがおすすめです。
また、リビングにてご飯を食べる場合は、テーブルとセットでベビーチェアに座らせて、両手が使える状況にしておくのがおすすめです。
ベビーチェアの代わりになるアイテムと活用法
ベビーチェアを買わないと決めた場合、どのように赤ちゃんの食事環境を整えればよいのでしょうか?実は、身近なアイテムを活用することで、快適に食事ができる工夫ができます。ここでは、ベビーチェアの代わりに使えるアイテムとその活用法を紹介します。
【ローテーブルの場合】バウンサーやベビーソファ、ハイローチェアを活用
ベビーチェアを買わずに、バウンサーやベビーソファ、ハイローチェアを活用するのもひとつの方法です。
バウンサーで代用
バウンサーは赤ちゃんがリラックスできる設計になっているため、食事中も機嫌よく座ってくれることが多いです。
対象年齢:1か月~
サイズ:68.5奥行き x 39幅 x 63高さ cm
リッチェルの「バウンシングシートN ライトグレー」は、生後1か月から使用できる折りたたみ式のバウンサーです。赤ちゃんの動きに合わせて優しく揺れ、落ち着いた時間を過ごせます。軽量設計で持ち運びやすくメッシュシートの素材でできているので、汗っかきの赤ちゃんでも夏場も快適に使えます。使うシーンによって、背もたれの角度を30°、38°、45°と三段階に調整できます。離乳食スタート期の一時的なチェア代用としても実用的で、育児グッズの一つとして役立つアイテムです。
対象年齢:0か月~
サイズ:72奥行き x 40.5幅 x 10.5高さ cm
ピヨ(PIYO) の「ベビーバウンサー」は、3段階のリクライニング調整が三角のストッパーを回すとラクラク可能で、新生児から20kgまで長く使えるアイテムです。工具不要の完成品で届いてすぐ使える手軽さと、折りたたんで運べる携帯性が魅力。カバーは取り外して洗濯機で洗えるので清潔を保ちやすく、家だけでなく外出先でも活躍します。
ベビーソファで代用
おすわりができるようになれば、床置き専用のバンボのようなベビーソファで代用できます。ベビーソファは、赤ちゃんの爪を切ったり髪の毛をゆったりするときにも使えて便利です。ただし、お座りができるようになる前に無理やり座らせるのは、自分で座れるようになるのを遅らせてしまったり脊椎の歪みの原因となることもあるので、注意しましょう。
対象年齢:7か月~
サイズ:ハイチェア時:W49.5×D64×H94(最大)cm ローチェア時:W49.5×D79.5×H61(最大)cm 座面:W28×D22cm 背もたれ:W43×H49cm
KATOJI 「スイングハイローラック ピッコロ」は、新生児から使用できる多機能ラックです。リクライニング角度や高さが調整できるうえ、スイング機能で寝かしつけにも対応。離乳食時には背もたれを立ててベビーチェア代わりとして使用できます。コンパクト設計で省スペースながら長期間活用でき、育児アイテムをまとめたい家庭に向いています。
【大人用の椅子の場合】クッションで高さ調整
ベビーチェアを用意しなくても、大人用の椅子に子供用クッションを敷けば、赤ちゃんが座りやすい環境を作ることができます。
ダイニングチェア+ベビーソファー
ダイニングチェアに着けられるタイプのベビーソファーやベビーチェアを使えば、赤ちゃんが座りやすくなります。ただし、ものによっては椅子から滑りやすく赤ちゃんが倒れてしまう可能性があるため、赤ちゃんの体を固定できるホールドベルト付きのものや、椅子に固定ができるかどうかをチェックして選び安全対策を行いましょう。また、赤ちゃんの体にフィットするサイズかどうかも確認しましょう。
対象年齢:6か月~
サイズ:38奥行き x 40幅 x 29高さ cm
インジェニュイティのこちらの商品は、床に直置きで使えるだけでなく、ダイニングチェアに取り付けても使えるタイプのローチェアです。本体に収納できるトレイ付きで、使わないときも場所を取りません。椅子とベルトで補強することができるので、ベビーソファーがずれることなく、安定性と機能性を兼ね備えています。おうちでの食事はもちろん、外出先でも使いやすく、成長に合わせて柔軟に対応できる構造です。
対象年齢:6か月~
サイズ:39×44×34H(cm)
リッチェルの「ベビーチェア フィージー」は、床置き・椅子取り付けの両方で使える2WAY仕様のベビーチェアです。背もたれとベルト付きで姿勢が安定しやすく、安全性にも配慮。正しい姿勢で食事ができるように作られており、足がつくようにステップ台がついているのが特徴です。シンプルなデザインで手入れもしやすく、組み立て不要ですぐに使えるアイテムです。
後悔しないために考えるべきポイント
ベビーチェアは便利なアイテムですが、家庭によっては「買わなくてもよかった」と後悔することもあります。購入前にライフスタイルや赤ちゃんの性格を考え、本当に必要かどうかを見極めることが大切です。ここでは、後悔しないためのポイントをまとめました。
生活スタイルに合っているかを考える
ベビーチェアが必要かどうかは、家庭の食事スタイルによります。
- ダイニングテーブルで食事をするなら必要性が高い
- ローテーブルでの食事が多いなら、座布団やクッションで代用可能
- 収納スペースが少ない場合は、コンパクトな折りたたみ式が便利
まずは、自宅の環境にベビーチェアが本当に必要かどうかを見極めましょう。
いきなり購入せず、代用品を試す
ベビーチェアがなくても問題ないか、まずは代用品で試してみるのもおすすめです。
- 大人用の椅子+子供用クッションで高さ調整
- バウンサーやバンボ、ハイローチェアで食事スペースを確保
- ローテーブル+座布団で赤ちゃんと一緒に食事
これらの方法で快適に食事ができるなら、ベビーチェアなしでも問題ないかもしれません。
購入するなら「長く使えるもの」を選ぶ
もしベビーチェアを購入するなら、短期間で不要にならないよう、長く使えるものを選びましょう。
- 高さ調整ができ、成長に合わせて使えるタイプ
- 折りたたみ式で収納しやすいもの
- パーツが取り外せて掃除しやすいもの
せっかく購入するなら、無駄にならず、長く役立つものを選ぶのがポイントです。
まとめ|ベビーチェアは本当に必要?後悔しない選択をするために
ベビーチェアは育児の必需品と思われがちですが、「買って後悔した」と感じる人も少なくありません。その理由として、使用期間が短い・赤ちゃんが嫌がる・置き場所に困る・コスパが悪いなどが挙げられます。
ただし、全ての家庭にとって不要というわけではありません。ダイニングテーブルで家族全員が食事をする家庭 や、食事のしつけを重視したい場合 には、ベビーチェアがあると便利です。一方で、床に座るスタイルの家庭 や、収納スペースが限られている家庭 では、なくても問題なく育児ができます。
また、ベビーチェアの代用品として、大人用の椅子+クッション、バウンサーやハイローチェア、ローテーブル+座布団 などを活用する方法もあります。これらの方法で問題なく食事ができるなら、無理に購入する必要はありません。
もし購入するなら、後悔しないために 「長く使えるもの」 を選ぶことが大切です。高さ調整ができるタイプ や 折りたたみ式 を選べば、成長に合わせて長期間活用できます。また、パーツが取り外せるもの を選ぶと、お手入れしやすく、清潔に保ちやすいでしょう。
ベビーチェアの必要性は、家庭のライフスタイルによって大きく異なります。まずは代用品で試してみたり、必要になったときに購入を検討するなど、柔軟に考えるのがポイントです。
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▼参考文献
シリウス山の手歯科,“幼児期の食事において確認すること”,
https://sirius-yamanote-dc.jp/20230324-2492/(参照 2025-05-28)
たまひよ,“離乳食「食べさせる姿勢」が大切な理由&食事用の椅子の選び方って?【専門家】”,
https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=100562(参照 2025-05-28)