「一般的にひらがなは何歳までに覚える?」
「子供のやる気を引き出すにはどうすればよい?」
子供にひらがなを教える際には、ゲームを取り入れると、遊びのなかで自然と覚えられます。文字に興味を持つきっかけにもなるでしょう。
この記事では、ひらがなを楽しく覚えられる、おすすめのゲームをご紹介します。読み書きを覚える年齢の目安や教え方のコツについても解説しますので、これから子供とひらがな学習を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
※2025年3月24日時点の情報です。
ひらがなは何歳までに覚える?
ひらがなを覚えるスピードには個人差があり、何歳までに覚えるべきという決まりはありません。しかし、多くの子供が3歳ごろからひらがなに興味を持ち始め、4〜5歳には読み書きができるようになります。
ひらがなを習得する年齢の目安
・3歳ごろ
絵本やカードなどを通じて、文字に興味を持ち始める。ひらがなを見分けられるようになる。
・4〜5歳
保育園や幼稚園で文字に触れる機会が増え、ひらがなを読めるようになる。自分の名前や簡単な単語をひらがなで書ける。
・6歳ごろ(小学校入学前)
文字への理解が進み、より多くの単語を読み書きできるようになる。簡単な文なら理解できる。自分の名前をひらがなで書けるようになる。
公立小学校では、1年生の1学期にひらがなを習うのが基本です。しかし実際には、ほとんどの子供がひらがなの読み書きができる状態で小学校に入学します。
学校によっては、ひらがなをマスターしていることを前提に授業を行うところもあります。そのため、小学校に入学する前の5〜6歳までには、ある程度読み書きができるように学習を進めるとよいでしょう。
机に向かって無理に勉強させる必要はありませんが、余裕をもって学校生活を送れるよう、少なくとも自分の名前は読めるようにしておくのがおすすめです。
ひらがなを覚える方法は?
日常生活のなかで子供が文字に興味を持ち始めたら、ひらがなを覚えるタイミングです。以下のような方法で、ひらがなに触れる機会を増やしましょう。
- 絵本を読む
- あいうえお表をリビングやお風呂に貼る
- ひらがな学習用のゲームで遊ぶ(かるた・つみきなど)
- 歌やリズムで覚える
ひらがなの学習を効果的に進めるためには、子供に文字を読んだり書いたりすることが楽しいと思ってもらうのが大切です。絵本やゲームなどを使って、遊びのなかで自然に覚えられるように工夫してみてください。
ひらがなを覚える過程
ひらがなは「読み」→「書き」の順序で覚えるのが基本です。具体的には、以下の流れで学習を進めるとよいでしょう。
①ひらがなを読む
まずは、ひらがなの46文字を読めるようになることから始めます。日常的にひらがなに触れる機会を増やし、子供が興味を示した文字を一緒に読むと、自然と身についていくでしょう。
②運筆をする
書く練習をする前に、さまざまな線を描く運筆練習を行います。直線やジグザグ線、曲線などを描くことで、手指の運動能力が向上し、ひらがなをスムーズに書けるようになります。
③なぞり書きをする
大人が書いた文字をなぞる練習をします。50音順にこだわらず、書きやすい文字から始めて問題ありません。自分の名前や好きなものなど、子供が興味を持ちやすい言葉で練習するのもおすすめです。
④写し書きをする
なぞり書きがスムーズにできるようになったら、お手本を見ながらひらがなを書く練習に移ります。大人が実際に書いているところを見せてあげると、鉛筆の動かし方がわかり、上達しやすくなります。
ひらがなを覚えるおすすめのゲーム7選
ここからは、ひらがな学習におすすめのゲームやおもちゃを7選ご紹介します。発達段階や好みに合うものを選んであげてください。子供の好奇心を刺激して、親子で楽しみながらひらがなを身につけていきましょう。
「ギンポー マグネット ひらがな」は、カラフルなひらがなのマグネットが50ピース入ったセットです。ことばづくりやしりとりなどをしながら、ひらがなを冷蔵庫やお風呂などに貼りながら楽しく学べます。
マグネットは4mmの適度な厚みがあるので、子供でも簡単に貼ったりはがしたりすることが可能です。それぞれのピースにはポップな模様が描かれており、子供の興味や関心を引き出せます。
対象年齢:2歳~
サイズ:5.4 x 5.4 x 1.3 cm
個数:60
「くもん出版 NEW ひらがなつみき」は、遊びながらひらがなが自然に身につくつみきです。ひらがな46枚、すうじ10枚、色4枚のつみきが入っています。イラストと関連語がついているので、子供が興味を持ちやすく、絵のイメージでひらがなの形を覚えることができます。
つみきを並べてかるたやしりとりなど、さまざまな遊び方ができる点も魅力です。つみきの裏面にはひらがなに加えて、カタカナ・ローマ字・英単語の表記もあるので、子供の成長に合わせて長く愛用できるでしょう。
やさしい手触りの木材を使用しているほか、角は丸く加工されており、万が一子供の顔にあたってしまっても安心です。。
対象年齢:6歳~
サイズ:15.1 x 10.1 x 4.4 cm; 210 g
「幻冬舎 もじあてゲーム あいうえおバトル」は、50音から1文字ずつ攻撃して、ほかのプレイヤーが書いた言葉を当てるボードゲームです。「動物」「のりもの」などのお題に沿った言葉をカードに書き、相手の言葉を予想しながらボードの文字を斜線で引いていきます。すべての文字が公開されたら脱落し、最後に残った人の勝ちです。
ひらがなを読めるようになり、書く練習をしている子供におすすめのゲームです。楽しみながら、語彙力も自然と鍛えられるでしょう。ゲームを通じて家族間のコミュニケーションも広がります。
まだひらがなをうまく書けない場合は、ママとペアを組むなど、子供が楽しめるようにサポートしてあげましょう。
対象年齢:2歳~
サイズ:13.4 x 11.1 x 6.8 cm; 250 g
「幻冬舎 わらべきみかのあいうえおカード プラス」は、50音から始まることばのイラストで、ひらがなを楽しく覚えられるカードセットです。
表にはイラスト、裏にはひらがなと英語が記載されています。イラストに合わせて、それぞれのカードが違う形になっている点も特徴です。人気絵本作家、わらべきみかさんの可愛らしい絵に、子供も大人も癒されるでしょう。カードが厚紙で丈夫なので、長く使えるのもうれしいポイントです。
「絵さがしゲーム」「かるた」「名前あてクイズ」など、幅広い遊び方ができるのが魅力。子供やママ、おじいちゃんなどの家族カードが6枚入っており、おままごと遊びも楽しめます。
対象年齢:1歳~
サイズ:15.5 x 13.5 x 2.5 cm; 150 g
「アーテック あいうえお ポーズかるた」は、読み札に合わせてポーズをとる、新感覚のかるた遊びゲームです。読み札に合わせて、一番早く同じポーズをとった人がその札をゲットできます。「ふんばる」「さるのまね」「おしりをふる」など、ユニークなポーズが盛りだくさんで、家族みんなで楽しめます。
まだすべてのひらがなを読めない子供でも、イラストを頼りに無理なく遊べます。かるたを繰り返し聞くことで、自然とひらがなの習得につながるでしょう。
また、かるた遊びには、脳の発達を促し、集中力や瞬発力、空間認知能力などを向上させる効果もあるといわれています。子供や子育てに配慮して、感性や創造性が豊かに育つように設計され、「第15回キッズデザイン賞」を受賞したゲームです。
対象年齢:3歳~
サイズ:14 x 13.7 x 3.9 cm; 150 g
「幻冬舎 あたまがよくなる! 天才きおくカードゲーム」は、色と絵の両方を覚える神経衰弱ゲームです。カードには色と動物の名前が書かれており、どちらかが一致すればそのペアをとれるルールです。
3歳から大人まで、遊びながら記憶力・集中力を鍛えられて、ひらがなの学習にもぴったりです。脳科学の研究に基づいて作られており、「色」を意識することで、ひらがなをより効率的に覚えられます。色と絵のペアで得点が異なるので、戦略を練りながらプレイでき、小学生になっても長く遊べるでしょう。
対象年齢:1歳~
サイズ:10.4 x 7.4 x 2.5 cm; 70 g
「アーテック おんなじことば カードゲーム」は、全50種類のカードから、同じ読み方の言葉を集めるゲームです。ほかのプレイヤーの手札を推察しながらカードを集め、より多くのペアをつくった人が勝ちです。可愛らしいイラストが描かれており、文字と関連づけながら、ひらがなを効率良く覚えられます。
また、ことばさがしゲーム以外に、裏返しにしたカードを2枚ずつめくって同じ言葉を見つけるメモリーゲーム(神経衰弱)としての遊び方もできます。ひらがなに興味を持ってもらうきっかけづくりになるほか、集中力や記憶力も養われます。
ひらがなを教えるときのコツ
ゲームを一緒にするだけではなく、子供にひらがなを教えるときは、以下のポイントを覚えておきましょう。
読みから始める
読みと書きの練習を同時に進めるのではなく、先に読み方を教えるのがおすすめです。
まだ読めない文字を書くことは、子供にとって負担が大きく、勉強に集中できません。また、ひらがなの読み方を覚えることで、視覚から音をイメージしやすくなり、書く練習をスムーズに行えるようになります。
文字単体ではなく言葉で教える
1文字ずつ教えるよりも、言葉としてひらがなに触れさせると、子供の興味を引き出すことが可能です。たとえば「あ」の文字であれば、「あめ」「あり」といった身近な言葉で教えることで、子供はイメージしやすくなります。
さらに、イラスト付きのカードなどを使うと、視覚的なイメージと言葉を結びつけられるようになり、スムーズな学習につながるでしょう。
子供のペースに合わせる
ひらがなに興味を持つタイミングや習得するスピードは、子供によって異なります。なかなか覚えられなくても焦らず、その子のペースに合わせて少しずつ教えていくことが大切です。
無理に教えようとすると、ひらがなを覚えることにストレスを感じてしまいます。また、何度もやり直しをさせたり、間違いを叱ったりすることは控えましょう。親と子供のどちらにとっても負担がないよう、楽しく取り組める工夫をしましょう。
まとめ:ひらがなはゲーム感覚で楽しく覚えましょう
子供が文字に興味を持つ時期や覚えるスピードには、個人差があります。まわりの子供と比較せず、個々のペースを尊重して学習を進めていきましょう。
カードやかるたなどのゲームを取り入れると、ひらがなに自然と触れることができます。ぜひこの記事を参考に、子供が楽しく取り組める学習環境を整えてあげてください。
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▼参考文献
保育のひきだし.“ひらがなの練習はどう進める?ひらがな練習のステップとコツ”.https://www.hoikunohikidashi.jp/?p=16764067,(参照 2025-03-24)
ベネッセ.“文字・数・思考の育ち(年少児~年長児・学年別・子どもの性別)”.https://benesse.jp/berd/jisedaiken/research/research_22/pdf/research22-04.pdf,(参照 2025-03-24)