「歩き始めた子供に、どんなおもちゃを選べばいいの?」
「動くおもちゃって、どんな効果があるの?」
そんな疑問を持つ保護者の方に向けて、この記事では1歳頃の子供に合った動くおもちゃと、おもちゃ選びのポイントを紹介します。
1歳を迎えると、体の動きや好奇心が急速に育ち、遊びの幅がぐんと広がります。手を伸ばす、追いかける、ボタンを押すなど、体全体を使った遊びが増えてくるため、成長に合わせたおもちゃ選びが大切になります。そこでまずは、1歳児の発達段階を簡単に確認し、どのような遊びが適しているかを見ていきましょう。
※2025年7月18日時点の情報です。
1歳頃の子供に見られる発達の特徴
1歳の子供は、つかまり立ちや伝い歩きから、少しずつ1人歩きに移っていくタイミングです。行動範囲が広がることで、興味の対象も広がり、身の回りのものに手を伸ばすようになります。
また、指先の動きも発達してきて、今までは握るだけだった動作が「つまむ」「押す」「引っ張る」といった細かい動きに変化していきます。音や光、触ったときの感触に反応することも増えるため、おもちゃ選びの幅も広がります。
おもちゃを選ぶときのポイント
1歳の子供に合うおもちゃを選ぶ際は、ただ動くというだけでなく、子供の発達段階や遊び方に合っているかどうかが重要です。ここでは、楽しく遊べるおもちゃを選ぶためのポイントを4つに分けて解説します。
発達に合った遊びができるか
1歳は「自分で動かす」「追いかける」「音に反応する」といった遊びができるようになる時期です。まだ難しい操作はできないため、シンプルな仕組みで直感的に楽しめるものを選びましょう。スイッチを押すと音が鳴る、光る、動くといった反応があると、遊び続けやすくなります。
安全性がしっかり確保されているか
誤飲やケガを防ぐために、安全設計かどうかも必ず確認しましょう。パーツが小さすぎないか、角が丸く作られているか、素材は赤ちゃんがなめても問題のないものかどうかなどが判断のポイントです。STマークや食品衛生法の検査を通過している商品であれば、より安心して使えます。
五感を刺激する要素があるか
音や光、手触りなど、視覚・聴覚・触覚への刺激は、脳の発達にも影響を与えます。特に、音楽が流れる・ピカピカ光る・ふわふわした素材を使っているなどの工夫があるおもちゃは、子供の興味をひきやすく、夢中になって遊んでくれるでしょう。手を伸ばす、触ると音が鳴るといった「反応がある」仕掛けも、遊びの継続につながります。
子供の好みに合わせられるか
大人が「良さそう」と思っても、子供が興味を示さないことはよくあります。子供が夢中になるには、「自分から遊びたくなるか」が大切です。キャラクターや色合い、動きのスピードなども、子供によって好みが分かれます。実際に見せて反応を観察したり、日頃の遊び方を参考にしたりしながら、子供の「好き」に寄り添ったおもちゃを選ぶようにしましょう。
1歳におすすめの動くおもちゃ7選
ここでは、1歳頃の子供が楽しく遊べる動くおもちゃを紹介します。見て・触って・追いかけて遊べる仕掛けがあるものは、発達を自然に促す効果も期待できます。子供の興味を引きながら、安全性にも配慮された商品を紹介します。
対象年齢:1.5歳~
サイズ:幅105×高さ160×奥行230(mm)
素材:プラスチック
「いっしょにあちこち!タッチでサウンド(はらぺこあおむし)」は、音楽に合わせて本体が動き出す、ぬいぐるみ型のおもちゃです。触れることで音が鳴る仕掛けがあり、子供が主体的に関わって遊べるようになっています。動きは比較的ゆっくりで、歩き始めたばかりの1歳児でも追いかけやすい設計です。障害物にぶつかると自動で方向転換する機能もあり、長く興味を持って遊べます。STマーク付きで安全性にも配慮されています。
対象年齢:1歳~
サイズ:18長さ x 16.5幅 x 15高さ cm
素材:アクリロニトリルブタジエンスチレン (ABS)
「アヒル親子」は、親アヒルの後ろを2羽の子アヒルがついていく、かわいらしい動きのおもちゃです。前進や回転といった動きに加えて、楽しい音楽ややさしい光の演出があり、子供の五感をしっかり刺激します。寝る前のライトや子守唄の機能もあるため、遊びだけでなくリラックスタイムにも活用できる点が魅力です。誤飲の心配が少ない設計で、保育士からの推薦もある商品です。
対象年齢:1.5歳~
サイズ:15.7 x 15.7 x 16.7 cm
素材:プラスチック
「おいかけてコロコロボール」は、音楽や音声が流れながら転がるボール型のおもちゃです。カラフルに光るライトや、さまざまな手触りのパーツが付いており、視覚・聴覚・触覚のバランスを意識して作られています。転がるスピードがほどよく、ハイハイや歩行をうながすきっかけにもなります。てんとうむしをくるくる回せるしかけなど、指先を使って遊べる要素も多く、知育面でも効果が期待できるおもちゃです。
対象年齢:1.5歳~
サイズ:20.5長さ x 14幅 x 19高さ cm
Smiimの「くるーんトレイン」は、ユニークな音楽とともに動く電車型のおもちゃで、さまざまな仕掛けが子供の興味を引きます。壁にぶつかっても自動で方向を変える機能があり、安全に長時間遊べます。上部の「ループモード」では電車の上でボールがぐるぐる回転し、下部の「ドロップモード」ではボールが後ろから出てくる仕掛けになっており、手でつかむ動作や目で追う動きが自然に促されます。素材・塗料ともに安全基準を満たしています。
対象年齢:1.5歳~
サイズ:13 x 23.5 x 21.5 cm
「アンパンマン ボールがとびだす! はしるよポンポンSLマン」は、アンパンマンのキャラクターが搭載された汽車型おもちゃで、動くだけでなく4通りのボール遊びが楽しめます。煙突からボールを飛ばしたり、数字や英語の音声が流れたりと、遊びながら数や言葉への興味も刺激されます。子供の成長に応じて遊び方を変えられるため、長く使える点も魅力です。1歳前後の子供にとって、見て・聞いて・動いて楽しめる要素が揃っています。
対象年齢:1.5歳~
サイズ:14長さ x 23幅 x 12高さ cm
素材:プラスチック
「いっしょにおどろう!りずふぃーず くまさん 電池で動くぬいぐるみ」は、その場で手足や首を動かしながら、メロディに合わせて踊るくまのぬいぐるみです。ぬいぐるみの動きに反応して、子供が一緒に体を動かすきっかけにもなります。声をかけたり、音を出したりすると遊びが広がりやすく、子供自身が主導になって関わることができるおもちゃです。見た目のかわいさだけでなく、遊びながら身体を動かす体験につながる点がポイントです。
対象年齢:1.5歳~
サイズ:24.5長さ x 15幅 x 19.5高さ cm
「シナぷしゅ おしゃべりてくてくぷしゅぷしゅ」のキャラクターが歩いたりしゃべったりするぬいぐるみ型のおもちゃです。音や手拍子に反応して前後に動き出すため、子供が音を出すことで動きが変わる仕掛けを楽しめます。追いかけたり、触れたりしながら、全身を使って遊べる構造になっています。1歳6か月から対象ですが、歩き始めた子供の運動遊びのサポートにも役立ちます。
おもちゃで遊ぶときの注意点
1歳の子供は好奇心旺盛で、思いがけない行動をすることがあります。動くおもちゃは特に動きが予測しづらいため、遊ぶ際には安全面にも注意が必要です。以下の2つのポイントを意識しておきましょう。
子供から目を離さない
歩き始めたばかりの1歳児は、転びやすく、思わぬ方向へ動き出すことがあります。動くおもちゃを追いかけているうちに、家具の角にぶつかったり、段差から落ちたりする危険もあります。遊ばせるときは広めのスペースを確保し、大人がすぐそばで見守るようにしましょう。クッション材を家具に貼る、ベビーゲートを設置するなどの安全対策もあわせて行うのがおすすめです。

誤飲のリスクがないか確認する
1歳児は興味のあるものをすぐに口に入れる傾向があります。おもちゃのパーツが小さすぎたり、外れやすかったりすると、誤飲のリスクが高くなります。対象年齢の表記をよく確認し、赤ちゃん向けとして設計された安全性の高い製品を選ぶようにしましょう。定期的に破損や部品の緩みがないか点検することも大切です。
まとめ|動くおもちゃは発達をサポートする心強い味方
動くおもちゃは、1歳頃の子供が成長していくうえで、さまざまな刺激を与えてくれる存在です。目で見て追いかける、手で触れて音や光に反応する、身体を動かすといった遊びは、運動能力や好奇心、感覚の発達につながっていきます。
選ぶ際には、子供の発達段階や好みに合ったものを選び、安全に遊べる環境を整えてあげることが大切です。今回紹介したようなおもちゃをうまく取り入れながら、親子で楽しい遊びの時間を過ごしてみてください。
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▼参考文献
Benesse こどもちゃれんじ,“もう失敗しない!無駄にならない!1歳児ならではのおもちゃの選び方”,https://shimajiro.benesse.ne.jp/contents/toy/age1.html(参照 2025-07-18)