「絵本の読み聞かせの効果は何ですか?」
「絵本の読み聞かせはなぜ大切なのでしょうか?」
漠然と絵本を読ませたほうがいい気がするが、絵本の読み聞かせには効果がないのではないか。なぜ絵本の読み聞かせが大切なのか。わからない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、絵本の読み聞かせをすることで子供にどんな効果があるのか、子供が身につく力について説明します。また、0歳から始めるべきなのは本当なのか、何歳から絵本の読み聞かせが必要なのかを解説します。絵本を読み聞かせるときに気を付けてほしい注意点と知育絵本のおすすめも紹介しているので、是非最後まで読んでみてください。
2024年9月6日時点の情報です。
絵本の読み聞かせには効果がある?ない?身につく3つの力
子供が喜んだり絵本に興味を示してくれる以外に知育の観点からは、絵本の読み聞かせにはどんな効果があるのでしょうか。
絵本の読み聞かせをすることで
- 言葉を覚えやすく学力が高くなる
- 想像力が豊かになる
- 集中力や記憶力が鍛えられる
という効果があります。
言葉を覚えやすく将来の学力が高くなる
子供は音で言葉を聞くことで、言語を身に付けていきます。絵本の読み聞かせを通じて、日常生活にプラスして言葉に触れる機会が増えるので、絵本の読み聞かせをまったくしない子より、言葉を覚えるのが早くなり、話し始めるのも早いでしょう。
平成 29 年度「学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」 によると、もちろん絵本の読み聞かせだけによるものではありませんが、子供が小さいころに親が絵本の読み聞かせをしていると、子供の学力が高くなる傾向にあることがわかっています。
想像力が豊かになる
さまざまな種類の絵本がありますが、中には絵本の世界でしか味わえない、非日常的なストーリーのものもあります。絵本の中で描かれるさまざまな世界やキャラクターに触れることで、子供が頭の中で自由な発想やイメージができるようになり、子供の想像力が育まれていきます。
集中力や記憶力が鍛えられる
絵本の内容は、子供がわくわくどきどきと楽しめるため、「次はどうなるんだろう?」とお話の展開を考えながら絵本の世界に引き込きので集中力が自然と身に付いていきます。また、子供は気に入った絵本を繰り返し読んでほしくなる傾向にあるため、何度も読んであげることで、絵本のストーリーを記憶して大人と一緒に読めるようになり、記憶力も身につきます。
絵本の読み聞かせは何歳から?頻度はどれくらいにすべき?
絵本の読み聞かせに効果があるのはわかりましたが、何歳から始めるべきなのでしょうか。0歳から始めるべきという声も聞きますが、実際どうなのでしょうか。
文字の読み書きは5歳以降にならないと差がでないと言われていますが、語彙力に関しては、早いと3歳、遅くとも5歳の間に差が出てしまうといわれています。
語彙力を身につけるにはなるべく早く、遅くとも3歳までには読み聞かせを始めましょう。
0歳では言葉はわからず、視力もあまり見えていないですが、声は聞こえています。
0歳の子供とお母さんの二人きりだと会話する機会が少ないですが、絵本を読み聞かせることでいろんな言葉を聞かせてあげられます。
また、絵本の読み聞かせをする回数ですが、最低週1〜2回、目標としては週3〜4回してあげましょう。一回の読み聞かせで、最低1冊、できれば2冊読んであげるのがベストです。
年齢別!絵本の読み聞かせをする際の注意点
絵本の読み聞かせをするときに注意すべき点はあるのでしょうか。実は年齢によって読み方の注意点があります。
0~1歳
- 0歳は目が見えにくいので、わかりやすく視覚的におもしろいものを選ぶ
- 読みきかせ方はゆっくりと言葉を聞かせるように読む
1~2歳
- 思わず声に出したくなるリズミカルなもの
- しゃべりたいという意思を持ったりしゃべり始めたりする時期なので、子供でも簡単に読めそうなもの
3~4歳
- 子供が絵本の世界に入り込めるように、ストーリー性があるもの
- 集中力が身につく時期なので、読むときに抑揚をつけすぎない
※ある程度の抑揚は必要なので、あくまで「やりすぎない」ように注意しましょう。
5~6歳
- 自分の嗜好が出てくる時期なので、子供が好きそうなものを選んであげる
- 好きな絵本を繰り返し読んでとお願いしてくるときは、嫌がらずに読んであげましょう
また、絵本の読み聞かせをしてあげられる時間がないので、絵本の内容を読んでくれる動画でも同じ効果があるのであれば、動画を見せたいと思うかたもいるかと思います。
ですが、身近ではない人が読み聞かせをすると、読み聞かせの効果が半減するという研究結果がでているので。動画も効果が半減しそうです。
無理はせずに可能な範囲で子供との時間を作って、お父さんお母さんが絵本の読み聞かせをしてあげましょう。
0歳から始める!発語と語彙力の発達におすすめの絵本4選
0歳から始められる発語や語彙力の発達をサポートしてくれる絵本を紹介します。
初めての会話を促す!あかちゃんごおしゃべりずかん
「あかちゃんごおしゃべりずかん」は赤ちゃんが言葉を楽しく覚えられる絵本です。人気絵本作家・かしわらあきお先生のイラストで、赤ちゃんが発しやすく覚えやすい言葉トップ100を掲載しています。「ばあ」「まんま」「ママ」など、赤ちゃんが話す代表的な言葉がたくさん載っているので、ゆっくりと読み聞かせすることで促せます。丈夫なボードブックで繰り返し使え、語彙力を自然に伸ばします。
サイズ:16 x 16 x 1.5 cm ページ数:24ページ
お弁当の中身や乗り物の名前が覚えられる!おべんとうバスのかくれんぼ
「おべんとうバスのかくれんぼ」は、親子で楽しめるかくれんぼ絵本です。ハンバーグくんや卵焼きさん、えびフライちゃんがどこに隠れているかを探しながら、お弁当としてよく出てくるおかずの名前を覚えられます。おいしそうなお弁当キャラクターが登場し、楽しくあてっこしながら遊べます。食べ物だけでなく乗り物も出てくるので、乗り物が好きな子供が楽しみながら覚えられます。
対象年齢:0歳~
サイズ:19.4 x 1.2 x 21.6 cm
ページ数:20ページ
脳のトレーニングになる!いないいないばあ
「いないいないばあ」は今度は誰が出てくるんだろうとわくわくを楽しめる絵本です。どんなどうぶつが出てくるんだろうという想像力と、「ばあ!」というマネをする行動や一時的な記憶力を鍛えられるため、脳のトレーニングにもなります。「いないいない、ばあ」と一緒に、ねこやくまが顔を隠して出てくる楽しい仕掛けがいっぱいなので、真似して親子で一緒にやってみましょう!
対象年齢:0歳~
サイズ:21 x 18.6 x 0.7 cm
ページ数:20ページ
一緒に覚えられる!ベビープーの これ なあに?
「ベビープーの これ なあに?」は、赤ちゃんぷーさんと一緒に身の回りのものを覚えられる絵本です。赤ちゃんが育っていく中でこれなんだろう?と思うものが絵本の中に載っているので、かわいいぷーさんと一緒に覚えていきましょう。絵本の終わりは、みんなが寝て終わるので、寝る前の読み聞かせとしてもおすすめの一冊です。
サイズ:15 x 1 x 15 cm
対象年齢:3歳~
ページ数:18ページ
まとめ:絵本の読み聞かせには効果がある!
絵本の読み聞かせには
- 言葉を覚えやすく将来の学力が高くなる
- 想像力が豊かになる
- 集中力や記憶力が鍛えられる
などの効果があるので、なるべく早い段階から始めましょう。
語彙力の発達のサポートを期待する場合は、遅くとも3歳までに絵本の読み聞かせを始めましょう。
また、なかなか絵本を買いに行く時間がないかたは、定期的に絵本が届くサブスクの利用を検討してみてください。
参考サイト
国立大学法人お茶の水女子大学
“保護者に対する調査の結果と学力等との関係の 専門的な分析に関する調査研究 ”
,https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/07/10/1406896_1.pdf, (2024年9月9日)
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