「トイトレはまず何から始めればいいですか？」
「トイトレは平均何歳から始めたらいいのでしょうか？」
子育てをするなかで、このような悩みに直面しますよね。初めての子育てであれば、なおさらトイトレについてわからないことが多いという親御さんは多いはずです。例えば、「いつから始めるべきか」「やり方がわからない」といった悩みもあるでしょう。
そこでこの記事では、トイトレを始める時期ややり方、進め方のコツなどを解説します。
※2025年4月15日時点の情報です。
トイレトレーニングがうまくいかない！いつから始めるのがいいの？
結論からいえば、いつからトイレトレーニングを始めるべきかは人それぞれです。その理由は、子供によって発達に個人差があるからです。子供の成長を観察し、適切な開始時期を見極めることが大切といえます。
子供から「歩行やお座りが問題なくできる」「おしっこの間隔が2時間以上空き始める」「言葉で簡単な意思疎通ができる」などのサインを感じられたら、トイトレの開始時期と考えていいでしょう。
トイレトレーニングにおいて、「子供が問いかけに簡単な言葉で応じられるかどうか」が重要なポイントになります。「乳幼児健康診査事業 実践ガイド」によると、1歳6か月検診の保健指導にて、トイレトレーニング開始条件について説明し、3歳児検診にてトイレトレーニングの完了状況に関してヒヤリングするため、トイトレは1歳6か月頃から始め、3歳までにトイトレが終わると思っていいでしょう。ただし、年齢に過敏になりすぎないこと、また3歳になってもまだ夜間の排泄抑制は難しい場合が多いので、失敗しても怒らず焦る必要はありません。年齢に捉われすぎずに、あくまで子供の成長段階に合わせて開始することが大切です。
トイレトレーニングのやり方は？
トイレトレーニングには、いくつかのステップがあります。個人差はあるものの、トイトレにかかる期間は3か月から6か月ほどとされています。
それぞれのステップについて解説しますので、一つずつクリアしていきましょう。
STEP1．トイレに興味を持たせる
食事や着替えなどと違って、排泄する行為は子供があまり見る機会がない光景です。「トイレに行く」という行為を知らずに馴染みがないことも多いため、まずは排泄をする行為やトイレに行くことに興味を持ってもらうことが肝心です。
絵本や映像教材などを駆使して、「トイレに行く」という行為について興味を持ってもらうといいでしょう。同時に「おしっこ」や「うんち」などの言葉についても教えると、その後のトイトレが進めやすくなります。
STEP2．トイレに誘ってみる
子供がトイレや排泄に興味を持ったら、実際にトイレに誘ってみましょう。トイレという空間を嫌がらなければ、子供が座りやすい補助便座やおまるなどに座らせてみてください。このステップではあくまで、トイレに慣れてもらうことが目的です。そのため、嫌がるようであれば無理に座らせる必要はありません。トイレに入ることを嫌がる場合は、STEP1に戻って苦手意識が増幅しないようにしましょう。
STEP3．1日に何度かトイレに誘ってみる
子供がトイレに行くことに抵抗がなくなってきたら、1日のなかで定期的にトイレへ誘ってみましょう。その際におしっこやうんちができた場合は、まずは褒めてあげましょう。加えて、おしっこやうんちが出たことを子供と一緒に確認しておきましょう。トイレで排泄をする意識を持てるようになります。
STEP4．自分からトイレに誘えるようになる
親御さんが定期的に誘い、便座に座る習慣がついてくると、トイレでおしっこやうんちができる回数が増えていきます。うまくトイレができたら必ず褒めてあげて、成功体験を積ませていきましょう。「トイレができる」という成功体験を得ることで、子供からトイレに誘えるようになります。
STEP5．パンツを履かせる
トイレでおしっこやうんちができるようになってきたら、まずは家にいる間だけでも、昼間に履かせるものをおむつからトレーニングパンツに変えてみましょう。パンツを使うと自分が排泄した感覚がわかり、「気持ち悪い」と感じるでしょう。その結果、「トイレでおしっこやうんちがしたい」と考えるようになります。間に合わずにパンツの中で排泄してしまうこともあるでしょうが、親御さんは叱らずに余裕を持って接してあげましょう。
STEP6．外出時や夜間のトイレに挑戦する
トイトレの最終ステップは、就寝時などの夜や外出時にトイレができるようになることです。外出時に子供用のトイレがある場所を調べておきつつ、脱ぎやすい服装で出かけることをおすすめします。また、失敗してしまったときのために、着替えをいくつか持っておくといいでしょう。
就寝時のトイレ、つまりおねしょを克服するには、トイトレとは別で身体の発達も必要不可欠です。具体的には、膀胱が大きくなることが必要です。膀胱がある程度の大きさでなければ、寝ている間のおしっこを貯蔵できません。昼間はある程度おしっこを我慢してトイレができても、夜におねしょをしてしまうのであれば、膀胱の大きさが不十分である可能性があります。その場合は対策として、夜だけおむつを使用するといいでしょう。
トイレトレーニングにおすすめのアイテムはこれ！
ここからは、トイレトレーニングにおすすめのアイテムを紹介します。便利なアイテムの力を借りながら、トイトレを実践してみてください。
トイトレにピッタリの絵本
トイトレを始める際には、まず子供がトイレについて知ることが大切です。その際の教材として、絵本は最適でしょう。
「トイレのなか、みせてみせて！」は、ネズミくんがトイレについて学んでいく絵本です。登場人物と一緒に学べる構成になっていることから、「どんなふうにトイレをしているのか」子供も理解しやすいでしょう。さらに、仕掛け絵本になっているため、子供の興味を引きやすい一冊です。
「おしっこ おしっこ どこでする？」は、アメリカやイギリスなどで全世界でベストセラーになったトイトレ用の絵本です。シンプルなイラストで余計な情報がないため、英文も残したバイリンガル版なので、トイトレだけでなく英語の勉強にもおすすめの一冊です。
トイトレにおすすめのおまる
ここからは、おすすめのおまるについて解説します。必ずしもおまるを使う必要はありません。最近は、最初から補助便座を使って大人用トイレでトレーニングを始める家庭もあります。「子供の目線に合った高さで安心感がある」「トイレよりも怖がらずに座れる」といったメリットがあるため、トイトレの入り口として使いやすいです。
おまるを実際に使うかどうかは状況次第ですが、子供の性格や家庭の環境に合わせて、無理なく始められる方法を選びましょう。
対象年齢：1歳6か月頃～
サイズ：32×31×12.4H(cm)
「トイサポ おまる ベージュ 抗菌加工 おまる」は一般的なおまるとは異なり、股を広げて座る必要がなく、足を閉じて座る設計です。普通の椅子と同じ姿勢で座れるため、子供のおまるに対する苦手意識を軽減できるでしょう。足を閉じて座る姿勢が、リキみやすい点も魅力の一つです。また、おまるの上部を取り外せるようになっており、補助便座として使用することも可能です。
サイズ：12×19.7×37.5H(cm)
「トイサポ 補助便座スタンド ベージュ」を合わせて購入することで、清潔面も保たれますし、邪魔になりにくいです。
対象年齢：6か月～
サイズ：35.1 x 25.8 x 19.6 cm; 1.44 kg
「アンパンマン 6WAYおまる おしゃべり＋メロディ付き」の大きな特徴は、ボタンを押すことで流水音や音楽、アンパンマンのセリフなどを流せる点にあります。子供の興味を引き、トイレの時間を楽しいものにしてくれるでしょう。また、取っ手を外して洋式便座に近い状態にしたり、補助便座として使ったりすることも可能です。
トイトレにおすすめの補助便座
ここからは、おすすめの補助便座を紹介します。一般的なトイレの便座は、穴の部分が子供にとっては広すぎます。そのため、トイトレには補助便座が必要になることが多いです。
対象年齢：1歳6か月～
サイズ：25 x 37.5 x 17 cm; 540 g
「ミッフィー補助便座」は、取っ手が付いていることから、子供が座ったときに安定しやすくなっています。また、取っ手が高めに設計されており、おしっこの飛び散りを防ぐ役割もあります。取っ手は取り外しが可能なため、慣れてきたら一般的な洋式便座に近い状態でトイトレを行うことも可能です。
サイズ：40.3 x 38.1 x 18.6 cm
Rozallyの「トイレトレーナー」の特徴は、踏み台と補助便座が一体型になっている点です。トイレは子供にとって高すぎることが多いため、踏み台が必要になるケースがほとんどです。。子供をトイレに座らせる際の補助が必要なくなるだけでなく、子供が便座へ座ったときに、足がつかないことによる恐怖やおしっこのしにくさを解消できます。また、使わないときは折りたたみも可能なのでコンパクトに収納できます。
サイズ：36長さ x 22幅 cm
「補助便座 折りたたみ (収納ポーチ付」は、折りたたみ式のかさばらないデザインが魅力です。コンパクトに収納できるため、外出先にも持ち運びやすいです。広げて置くだけで便座への取り付けが完了するため、余計な手間はかかりません。付属のシリコンバンドで折りたたみ部分が覆えるので、足やおしりの挟まりを防止できて安心です。洗浄も可能で、シンプルかつ機能性に優れた補助便座です。
トイトレにおすすめのトイレ用補助ステップ
ここからは、おすすめのトイレ用補助ステップを紹介します。一般的なトイレの便座は子供には高く、親御さんの補助なしでは座れないことも少なくありません。ステップがあることで親御さんは補助の手間が減り、子供は排泄中に足をつけて踏ん張ることが可能になります。
サイズ：69 x 39 x 10 cm
「トイレ踏み台 NICKO」は、2種類のサイズが展開されており、トイレの形状に合わせて選択できます。耐荷重は約80キログラムと十分な強度があり、折りたたみも可能です。また、折りたたみ用の金具にはロック機能も付いています。トイレ以外でも踏み台や簡易的な椅子として利用できるため、トイトレ後でも無駄にならないでしょう。
サイズ：35奥行き x 63幅 x 30高さ cm
タンスのゲンの「トイレ踏み台」は、高さを4段階で調節できるため、子供の体格や成長に合わせて使用できます。端に立っても倒れにくい設計になっているので、子供のトイトレにぴったりです。便器に合わせるくぼみに付属のふたを装着することで、普通の踏み台として活用できます。トイトレ中やそれ以降でも、さまざまな場面で役に立つでしょう。
トイレトレーニングパンツ
トイトレにおいて、おむつからパンツへの移行は重要な段階の一つです。日中だけおむつを外してすぐの不安や、日中のおもらしの心配に、トレーニングパンツを使ってみてはいかがでしょうか。
ここからは、トイトレを始めるときにおすすめの吸収力のいいトイレトレーニングパンツを紹介します。
「アンパンマン６層トレーニングパンツ２P」は、6層構造のトレーニングパンツで、安心感がある厚手の質感です。約1回分のおしっこを吸収できるため、外出時にトイレが間に合わなかった場合や、夜のおもらしにでも対処ができます。
サイズ：90、100、110、120、130、140、150、160
MOEMOE BABYの「コットン トレーニングパンツ」は、6層構造の高い吸水性と、肌触りの良い質感が特徴的なトレーニングパンツです。天然有機綿から作られており、外側は100%綿で、内側は綿とTPUが詰まっており、柔らかさと吸収性を高めています。着心地が良いため、子供がトイトレに対して不快さを感じることを防げるでしょう。
トイトレにおすすめのおもらし対策に使えるアイテム
トイトレ中のおもらしは、避けられない失敗の一つです。そんなおもらし対策におすすめのアイテムを紹介します。
サイズ：M、L、XL、2XL
「おねしょズボン サラリーノ」は、高い防水力が実現されたおもらし対策のズボンです。高密度の生地を使用しており、300mlの水で実験してもズボンの外側には漏れず、こだわりの3層構造で360°おねしょをブロックする設計です。肌触りの良さと高い通気性も両立されています。ズボンの外側にお名前タグもついているので、保育園でも役立ちます。
チャイルドシートやベビーカーなどをおもらしから守る、シートライナーです。吸水性と防水性に優れたシートでおもらしだけでなく、ジュースなどの飲みこぼしや泥汚れなども防げます。また、洗濯機で洗濯ができるのもうれしいしいポイントです。
トイレトレーニングの進め方のコツとは？
ここからは、トイレトレーニングを円滑に進めるためのコツを項目ごとに解説します。
トイレを楽しい場所にする
トイトレで大切なことは、子供がトイレに対して苦手意識や警戒心を抱かないようにすることです。子供のトイレに対するマイナス感情が原因で、トイトレがうまくいかないことは少なくありません。その対処法として、トイレが楽しい場所だと思ってもらえるように環境を変えてみると良いでしょう。
叱らない
子供は叱られると、トイレやそのトレーニングに対して苦手意識を持ち始めることがあります。親御さんは心の余裕を持ち、失敗しても叱らずに対処しましょう。
子供のペースに合わせる
トイトレ中は、その進捗状況をつい他人と比べてしまうかもしれません。仮に焦る気持ちが芽生えても、最優先すべきは子供のペースに合わせることです。周囲とは比較せずに、子供の成長を見守ってあげましょう。
一度中止してみる
トイトレは、さまざまな要因でうまく進まないことも少なくありません。その場合は、思い切ってトレーニングを中止することも選択肢の一つです。トイトレに子供の成長自体が追いついていないこともあるからです。一度中止して再挑戦することで、意外にうまくいくこともあります。
まとめ｜トイトレは焦らず、子供のペースに合わせて進めよう
トイレトレーニングは、親の根気と子供のタイミングが合ってこそ成功するものです。まずは子供の興味を引くところから始め、段階を踏んで無理なく進めることが大切です。便利なグッズや声かけの工夫も取り入れながら、焦らずゆっくり見守っていきましょう。完了までの道のりは一人ひとり違いますが、親子で一緒に乗り越えた経験は、きっと大きな成長につながるはずです。
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▼参考文献
明るい農法北海道のひまわりの北竜町.“発育・発達の様子 【発達の目安】”.http://www.town.hokuryu.hokkaido.jp/pdf/sukusuku/5.pdf,（参照 2025-04-18）
西松屋.“楽しくはじめよう！トイレトレーニング”.https://www.24028.jp/special/toilet-training,（参照 2025-04-18）
unicharm.“小児科の先生が推奨するトイレトレーニングの進め方”.https://jp.moony.com/ja/tips/baby/childcare/toilet/bm0038.html,（参照 2025-04-18）
国立研究開発法人 国立成育医療研究センター.“乳幼児健康診査事業実践ガイド”.https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/0b505d2e-87a3-488b-a78c-46a38fbcf38b/44d5b7a2/20230401_policies_boshihoken_manuals-etc_11.pdf,（参照 2025-04-18）