つかまり立ちをしたがる様子が見られるようになると、「家につかまるものがないけれど、このままで大丈夫だろうか」と不安になることがあります。転びそうになる姿を見るたびに、何か支えになるものを用意したほうがよいのか、迷うママ・パパも多いのではないでしょうか。
つかまり立ちは個人差が大きく、情報を調べるほど判断が難しく感じやすい発達段階です。この記事では、つかまり立ちをしたがるのに、つかまるものがない場合の考え方と、安全に見守るためのポイントを整理していますので、ぜひ、参考にしてください。
※2026年2月6日時点の情報です。
つかまり立ちは必ず「つかまるもの」が必要なの?発達の基本を整理
「つかまり立ち=何かにつかまって立つもの」と考えがちですが、実際の発達の進み方は子供によってさまざまです。ここでは、「つかまるもの」が本当に必要なのかを、発達の視点から分かりやすく整理していきます。
つかまり立ちは「何かにつかまってから」とは限らない
つかまり立ちをしたがるのに、つかまるものがない場合でも、つかまり立ちは、腕や足、体幹の力が育ってきた結果として自然に現れる動きです。必ずしも「ちょうどよい高さの家具があるから始まる」というものではありません。床に手をついて腰を持ち上げようとしたり、親の体や衣服を頼りに立とうとしたりする姿も、成長の過程としてよく見られます。多くの場合、つかまるものを無理に用意しなくても発達は進みます。つまり、「つかまるものがないから始まらない」「用意しないと進まない」というわけではないのです。
つかまるものは「あったら安心」な補助的存在
家具やテーブルなどの支えは、立ち上がるきっかけになることがありますが、発達において必須の条件ではありません。大切なのは、子供自身の体の準備が整っているかどうかです。無理に専用のアイテムを用意しなくても、日常の中で自然に触れられる環境があれば十分な場合もあります。「何かを買わないといけない」と焦る必要はありません。
支えがなくても立とうとする動きは成長のサイン
何もない場所で体を持ち上げようとしたり、ぐらつきながらも踏ん張ったりする姿を見ると、危なく感じることもあります。しかし、その動き自体が筋力やバランス感覚の発達を示すサインでもあります。転倒したり頭を打ったりしないように安全を整えることは大切ですが、「支えがない=問題がある」とすぐに判断する必要はありません。つかまり立ちは、子供の体が少しずつ整ってきた証として現れる自然な発達のひとつです。
つかまるものがない環境でも大丈夫?見守ってよいケースと注意したいケース
つかまり立ちをしたがる様子があるのに、ちょうどよい支えが見当たらないと、「このままで問題ないのだろうか」と迷うことがあります。ここでは、無理に環境を整えなくてもよいケースと、少し注意して見守りたいケースの違いを整理します。
見守りで問題ないケースの目安
まず、床に手をついて自分で体を持ち上げようとする、ぐらつきながらも数秒踏ん張れるといった姿が見られる場合は、体幹や脚の力が育ってきている段階と考えられます。転倒しても自分で手を出して支えられる、泣いてもすぐに落ち着くなどの様子があれば、基本的には発達の過程として見守ってよいことが多いです。支えがないこと自体よりも、子供自身がどのように体を使えているかを観察することが大切です。
注意して様子を見たいケース
一方で、体を持ち上げようとしても極端に力が入らない、いつも片側ばかりを使う、立とうとすると強く反り返ってしまうなどの様子が続く場合は、少し注意が必要です。また、頻繁に頭から倒れてしまう、受け身が取れない状態が続くときは、安全対策を優先しましょう。こうした様子が気になる場合は、無理に練習をさせるのではなく、健診や地域の相談窓口で様子を伝えることも選択肢のひとつです。
つかまるものがないこと自体が問題になるわけではありません。大切なのは、「環境が足りないかどうか」ではなく、「子供の体の使い方が育っているかどうか」を落ち着いて見ることです。
家庭でできる安全な環境づくりと、無理のないサポート
つかまり立ちをしたがる姿が見られると、何か特別な道具を用意したほうがよいのではないかと考えることがあります。しかし、まず大切なのは新しいものを増やすことよりも、今ある環境を安全に整えることです。ここでは、家庭でできる具体的な工夫とサポートの方法を整理します。
まず整えたいのは「転んでも大きなけがにつながらない環境」
つかまり立ちの時期は、どうしても転倒が増えます。家具の角を保護する、滑りやすいラグを固定する、床に硬い物を置きっぱなしにしないなど、けがのリスクを減らす工夫が基本です。特に頭を打ちやすい高さのテーブルや棚の位置には注意が必要です。「立たせるための環境」よりも、「転んでも安心な環境」を整えることを優先すると、落ち着いて見守りやすくなります。
脇を支えるやさしいサポート
安定した家具につかまって立とうとしている場合は、赤ちゃんの両脇に手を添えて、前後に大きく倒れないように軽く支える方法があります。最初はぐらついてすぐに座り込んでしまうこともありますが、繰り返すうちに自分で踏ん張れる時間が少しずつ伸びていきます。大切なのは、体を持ち上げて立たせることではなく、「自分で立とうとする動きを支える」ことです。両足で体重を受け止める経験を重ねることで、自然とバランス感覚が育っていきます。
無理に練習させなくてもよい理由
大人が常に両手を持って立たせ続ける必要はありません。自分の力で床から体を持ち上げようとする動きや、はいはいを十分に行う時間が、つかまり立ちの土台づくりにつながります。「早く立てるようにしてあげたい」と焦らず、短い時間から安全を確保したうえで見守る姿勢が大切です。特別な道具がなくても、日常の中で安全を整え、必要なときにやさしく手を添えることで、つかまり立ちは自然に育っていきます。
それでも不安なときは?相談を考える目安と向き合い方
ここまで読んでも、「やはり少し心配」と感じることもあるかもしれません。つかまり立ちは個人差が大きい発達段階だからこそ、不安が完全になくなることは少ないものです。ここでは、相談を考える目安と、安心して見守るための考え方を整理します。
相談を考えてよい目安
体を持ち上げようとする様子がほとんど見られない、左右どちらか一方ばかりを使っている、足にまったく力が入らないように感じるなどの状態が続く場合は、一度専門職に相談することも選択肢です。また、頻繁に頭から倒れてしまい受け身が取れない場合も、安全面の確認が必要になります。こうした様子が気になるときは、無理に練習を重ねるのではなく、乳幼児健診や地域の子育て相談で状況を伝えてみましょう。
比べすぎないことも大切
同じ月齢の子供と比べると、「うちは遅いのでは」と感じやすくなります。しかし、発達の進み方には幅があり、つかまり立ちの開始時期にも個人差があります。大切なのは、昨日より今日、少しでも体の使い方が変化しているかを見ることです。周囲の情報に振り回されすぎず、子供自身のペースに目を向ける姿勢が安心につながります。
つかまり立ちは、歩く前の大切な通過点のひとつです。不安があるときは抱え込まず、必要に応じて専門家の力を借りながら、落ち着いて見守っていきましょう。
転倒によるケガ対策に!おすすめアイテム8選
つかまり立ちの時期は、どうしても転倒が増えやすくなります。体を支える力が育っていく大切な段階ですが、頭や顔をぶつけてしまう事故を防ぐためには、家庭内の安全対策が欠かせません。ここでは、つかまり立ち期の子供を見守る家庭に向けて、環境づくりに役立つアイテムを掲載します。それぞれ特徴が異なるため、住まいの広さや設置場所に合わせて選ぶ視点を持つことが大切です。
環境を整えるアイテム4選
対象年齢:6か月~
サイズ:~最大幅 約472cm
主な素材:パイン材、PE、ABS、スチール
「日本育児 木のキッズパーテーション」は、最大幅約472cmまで拡張できるロングタイプが特徴です。リビングとキッチンの間など広い間口にも対応しやすく、子供の行動範囲を安全に区切ることができます。木製ならではの落ち着いたデザインは、インテリアになじみやすい点も魅力です。転倒そのものを防ぐというより、危険エリアへの侵入を防ぐ「空間づくり」に適したアイテムといえます。
サイズ:120×160cm、140×200cm、180×200cm
「popomi 6way ベビーサークル」は、その名の通り、6通りの使い方ができる設計が特徴のベビーサークルです。囲う、仕切る、扉付きで出入りを管理する、棚としても使えるなど、生活スタイルに合わせた使い方が可能です。ドアロック機能があるため、子供が自分で開けてしまう心配を減らせます。設置や掃除がしやすい構造も工夫されており、日常的に使う家庭向きの仕様です。行動範囲を限定しながら安全を確保したい家庭に適しています。
サイズ:160長さ x 120幅 x 4厚み cm
「popomi(ポポミ) プレイマット CLEAN」は、厚みのあるクッション性と抗菌設計が特徴のプレイマットです。シームレス仕様でほこりが入りにくく、床に直接敷いても掃除しやすい構造になっています。つかまり立ちの際に転倒しても衝撃を和らげやすく、防音性もあるため集合住宅にも向いています。囲うタイプではなく、「床そのものの安全性を高める」対策を重視する家庭に適した製品です。
サイズ:開いた状態のサイズ:160cm×120cm(厚さ4cm)、折りたたんだ状態のサイズ:40cm×120cm(厚さ16cm)【重さ】2.5kg ※製品の特性上、±2cm程度の誤差が生じますのでご了承ください。
「kerätä(ケラッタ) 折りたたみ リバーシブルプレイマット」は、1級防音仕様の厚手タイプで、衝撃吸収と生活音対策を兼ね備えたマットです。折りたたみ式のため、使わないときはコンパクトに収納できます。防水加工が施されており、飲み物をこぼした場合でも拭き取りやすい点が実用的です。リビングに常設も可能ですが、必要な時間だけ広げたい家庭に使いやすい仕様となっています。
頭部の保護アイテム
対象年齢:6か月~
こちらのアイテムは、背負うタイプのヘッドガードで、後ろ向きに転倒した際の衝撃をやわらげる設計です。頭部だけでなく背中も守れる形状で、つかまり立ち初期の不安定な時期に役立ちます。軽量で通気性のある素材を使用しているため、室内での短時間使用に向いています。床や家具を変えにくい環境で、後頭部を守りたい家庭向きのアイテムです。
サイズ:標準頭周り(内寸)48cm 最小頭周り(内寸)42cm 最大頭周り(内寸)60cm 高さ(内寸)10cm 側頭部の厚み 2.5cm
BabyGooが小児科医と共同開発したヘルメット型の頭部ガードです。衝撃吸収テストを実施した設計で、転倒時の頭部保護を目的としています。メッシュ素材で通気性があり、季節を問わず使いやすい点が特徴です。動き回る範囲が広い子供に対し、家具だけでなく頭部を直接守る対策を重視したい家庭に向いています。
家具の保護アイテム2選
サイズ:18.6長さ x 18.6幅 x 1厚み cm
こちらのアイテムは、高密度NBR素材を使用したコーナークッションで、家具の角に貼り付けて衝撃を緩和します。全長5メートルと長さがあり、複数箇所にまとめて使用できる点が特長です。両面テープ付きで取り付けやすく、テーブルや棚など硬い角を保護する目的に適しています。家具を買い替えずに安全性を高めたい場合に取り入れやすいアイテムです。
サイズ:7長さ x 7幅 x 7厚み cm
こちらのアイテムは、L型パーツと長尺テープのセットで、角部分を重点的に保護できます。貼り直せるゲルテープ仕様のため、位置調整がしやすい設計です。家具の角が多い家庭や、細かい部分まで対策したい場合に適しています。大きな囲いを設置するほどではないが、衝突のリスクを減らしたいという家庭に向いた安全対策用品です。
つかまり立ちの練習におすすめのおもちゃ4選
つかまり立ちを始めた時期は、「どのようなおもちゃを用意するとよいのか」と迷うことがあります。ただし、無理に立たせるための道具を選ぶ必要はありません。大切なのは、子供が自分で立とうとする動きを引き出しながら、安全に体を支えられる設計かどうかです。ここでは、つかまり立ち期に使いやすいタイプのおもちゃを掲載します。それぞれ役割が異なるため、家庭の環境や子供の発達段階に合わせて検討する視点が大切です。
対象年齢:0か月~
サイズ:10 x 45 x 34 cm; 1.2 kg
「うちの赤ちゃん世界一 スマート知育ジム&ウォーカー」は、ねんね期から使えるジムとしての機能と、立ち上がりを支えるウォーカー機能を兼ね備えた多機能タイプです。低い位置での遊びから始まり、成長に合わせて手をかける高さへと移行できる設計になっています。つかまり立ちを促すだけでなく、視覚や触覚を刺激する仕掛けがあるため、遊びの延長で立ち上がる動きを経験しやすい構造です。段階的に使える点が特長で、「長く使いたい」家庭向けの製品です。
対象年齢:8か月~
サイズ:56 x 51 x 58 cm; 4 kg
「全身の 知育 パーフェクトII」は、つかまり立ちを始めた子供の全身の動きを意識して設計された知育玩具です。手で触れる部分が多く、指先遊びをしながら自然と立つ姿勢を保てる構造になっています。安定感のある土台があるため、ぐらつきが心配な時期にも使いやすい仕様です。立つことだけでなく、「触る・回す・押す」といった複数の刺激を組み合わせたい家庭に向いています。
対象年齢:10か月~
サイズ:45 x 45 x 34.5 cm; 2.09 kg
「アンパンマン たっちしてタッチ!テーブル」は、テーブル型で、周囲を囲むように立って遊べる設計が特徴です。音や光の仕掛けがあり、興味を引きやすいため、立っている時間を自然と延ばしやすくなります。どこの方向からも触れられるため、体の向きを変える動きも経験できます。安定した支えを確保しながら、楽しさを重視したい家庭に適したタイプです。
対象年齢:9か月~
サイズ:49 x 32.6 x 16.5 cm
「BRIO (ブリオ) 手押し車」は、木製ならではの重みがあり、押したときの安定感が特徴の手押し車です。車輪の抵抗が調整できる設計で、急に進みすぎる心配を軽減します。つかまり立ちから一歩踏み出す動きへとつなげたい時期に適しています。シンプルな構造で飽きにくく、室内での歩行練習の土台づくりを重視したい家庭に向いています。
まとめ|つかまり立ちは「環境」よりも「発達の流れ」を見ることが大切
つかまり立ちをしたがるのに、つかまるものがないと、不安になるのは自然なことです。しかし、つかまり立ちは必ずしも特別な支えがなければ始まらないものではありません。大切なのは、「つかまるものがあるかどうか」よりも、子供自身の体の準備が整っているかを見守ることです。
転倒が増える時期だからこそ、まず優先したいのは安全な環境づくりです。家具の角を保護する、床を整える、必要に応じてやさしく脇を支えるなど、日常の中でできる工夫が基本となります。無理に立たせたり、急いで練習させたりする必要はありません。
おもちゃを取り入れる場合も、「立たせるため」ではなく、「立とうとする動きを支える」視点が大切です。発達段階に合った使い方を心がけ、必ず見守りながら取り入れましょう。
それでも不安が続くときは、健診や地域の相談窓口を活用することも選択肢です。つかまり立ちは歩く前の大切な通過点のひとつです。周囲と比べすぎず、子供のペースを大切にしながら、安心できる環境の中で見守っていきましょう。
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▼参考文献
“キッズアライズ”,“【小児科医監修】赤ちゃんのつかまり立ちはいつから?始まる時期や前兆について解説!”,https://kids-allies.com/column/entry-782.html, (2026年2月6日)
“popomi”,“赤ちゃんのつかまり立ちの概要と練習方法とは”,https://popomi.co.jp/blog/?p=405, (2026年2月6日)
“pigeon.info,“生後10ヵ月”,https://pigeon.info/soudan/soudan-835.html, (2026年2月6日)

