3歳から始めるモンテッソーリ教育｜知育玩具で伸ばす力とおすすめ商品6選

2025年6月20日

「3歳からでもモンテッソーリ教育は始められる？」
「3歳児向けのモンテッソーリ知育玩具の選び方は？」

この記事では、こうした疑問をお持ちの方に向けて、3歳児にモンテッソーリ教育を取り入れる際のポイントやおすすめの知育玩具を紹介します。

3歳は、体と心が大きく発達して「自分でやってみたい」という気持ちが強くなる時期です。モンテッソーリ教育の考え方に基づいた環境や知育玩具を用意し、子供の成長をサポートしてあげましょう。

※2025年6月20日時点の情報です。

モンテッソーリ教育とは？3歳はぴったりの時期？

モンテッソーリ教育とは、イタリアの医師・教育者であったマリア・モンテッソーリ博士が、110年以上前に考案した教育法です。子供には自ら学んでいく「自己教育力」があるという考えに基づき、発達段階に合わせたサポートにより子供の自発的な成長を促すことを目的としています。

モンテッソーリ教育では、子供の発達を24年間で4つの段階に分類しており、第一段階である乳幼児期（0〜6歳）は心身ともに著しく成長する重要な時期です。さらに乳幼児期は0〜3歳までの前期と、3〜6歳までの後期に分けられ、それぞれの発達段階に合った環境や教具を提供します。

3歳は意識が芽生え始める時期

モンテッソーリ教育は、できるだけ早い段階から始めるのが理想とされていますが、3歳からでも決して遅くはありません。むしろ、自立心を育むのに最適なタイミングといえます。

モンテッソーリ教育において、0〜3歳は、見たり触ったりして無意識のうちに学習する「吸収する精神」の時期とされています。3〜6歳は、目的をもって意識的に学ぼうとする「意識の芽生え」の時期です。つまり、3歳は2つの時期が混在する年齢であり、赤ちゃんから子供へと移行する重要なタイミングにあたります。

特に3歳半頃からは、モンテッソーリが提唱する「感覚教具」に触れることで、外界の混沌とした印象を整理し、感覚を通じて正確な認識力を養うことが大切とされています。

また、この時期は運動機能が発達し、基本的な動作が一通りできるようになるほか、理解する語彙数が急激に増え、知的興味や関心も高まっていきます。仲間と遊ぶ中で「集団の中の一人」という自覚が芽生え、協同的な活動を始めるのもこの頃の特徴です。

そのため、モンテッソーリ教育における知育玩具や環境設定は、個人の自立を育てつつ、集団の中で他者と関わる体験も重視する必要があります。

モンテッソーリ知育玩具で育まれる「3歳児の力」

意識の芽生えの時期に突入する3歳児は、運動能力が向上してより複雑な動きや細かい作業ができるようになります。知能も大きく発達し、言葉や数への興味も高まる時期です。

3歳児の発達の特徴に合わせて、モンテッソーリの考え方に基づいた知育玩具を取り入れることで、以下のような力を育めます。

手先の器用さ
集中力
問題解決能力
バランス感覚
自己肯定感
語彙力
数への理解
表現力、創造性
礼儀やマナー、社会性
コミュニケーション能力、協調性

3歳になると集中力が高まり、一つのことに取り組む時間が増えます。モンテッソーリ式の知育玩具によって「自分でやりたい！」という気持ちを満たすことで、子供が主体的に学ぶ姿勢が身につき、可能性をより引き出せるでしょう。

選び方のポイント｜3歳向けモンテッソーリ玩具を選ぶ際のコツ

モンテッソーリ式の知育玩具は、子供の敏感期や発達段階に応じたものを取り入れることが大切です。3歳頃の子供には、以下のような敏感期が見られます。

運動の敏感期
感覚の敏感期
秩序の敏感期
言語の敏感期
数の敏感期

各敏感期の特徴を踏まえて、3歳児向けモンテッソーリ玩具を選ぶときのポイントを紹介します。

指先を使うもの

指先を使って遊ぶ知育玩具は、手先の器用さや集中力を向上させるのに最適です。3歳になるとより細かい動きができるようになるため、「手首をひねる」「指先でつまむ」「紙をめくる」といった複雑な動作が必要な知育玩具を選ぶとよいでしょう。また、はさみや鉛筆などの道具も繰り返し使うことで、指先の使い方がさらにうまくなります。

体を大きく動かして遊べるもの

モンテッソーリ教育では、指先を使う「微細運動」だけではなく、体を大きく動かす「粗大運動」も大切にしています。そのため、ジャンプをしたりバランスをとったりと、家の中にいても全身を使って遊べる知育玩具を取り入れるのがおすすめです。体をダイナミックに動かすことで、体幹や柔軟性、バランス感覚が鍛えられます。

五感を刺激するもの

感覚の敏感期にいる3歳児には、五感（視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚）を磨ける知育玩具を用意してあげましょう。五感に働きかけることで、脳が活性化され、思考力や言語力、集中力などの基礎が養われます。カラフルな色合いのものや音が出るもの、木・布・スポンジなど異なる素材を組み合わせたものが使われているものがおすすめです。

秩序感覚を養えるもの

秩序感覚とは、物事の順番や位置、習慣などを整え、ルールを守って行動する力です。「秩序の敏感期」である3歳児は、周囲にあるさまざまなものを「秩序」として自分の中に記憶していきます。

秩序感覚が磨かれると、子供は落ち着きを手に入れることができ、論理的思考の向上にもつながります。たとえば、パズルや積み木、ブロックなど、順序を考えながら遊ぶ知育玩具は、秩序感覚を養うのにぴったりです。

言語や数を学べるもの

文字や数字を使って遊べる知育玩具を与えてあげると、言語能力と数への理解が飛躍的に向上します。ひらがなを並べるパズルやカード、数字が書かれたブロックなどを選ぶと、楽しく遊びながら学べるでしょう。

3歳向けモンテッソーリ知育玩具おすすめ6選

3歳児におすすめのモンテッソーリ式知育玩具を紹介します。どのような能力を伸ばしたいかを考慮したうえで、子供が夢中になって遊べる玩具を選んであげましょう。

「シルドクロットファン・ジャンパー」は、室内外で使えるブロック型のホッピング遊具です。ジャンプをするたびに笛のような音が鳴り、リズムに合わせて跳ねることで、運動能力やバランス感覚を養えます。

本体は伸縮自在なゴム製チューブでできており、上下に動かして調整しながら遊べます。音楽を流してリズムよく跳んだり、クッションなどの障害物を飛び越えたりと、いろいろな遊び方を楽しめるアイテムです。外遊びが難しい雨の日でも、体を思いっきり動かせるでしょう。

「でこぼこバランスストーン」は、室内にいながら全身運動ができる遊具です。川を渡るように石から石へと飛び移っていく動きをイメージして作られています。

星型のバランスストーンの上に立ったり飛び移ったりすることで、体幹や脚力、バランス感覚、集中力が鍛えられます。自分で好きなように配置できるため、創造力の向上にも効果的です。さらに、スタッキングのおもちゃのように、どの順番で重ねるのかを考えながら片付けることができ、子供の好奇心を刺激します。

「Ratatone スターターセット」は、3歳からの音感トレーニングにあったな知育楽器です。専用の楽譜にタッチするだけで、ピアノやヴァイオリン、ギターなどさまざまな楽器のメロディーを奏でられます。

楽器に触れたことがない子供でも簡単に演奏でき、「自分で弾けた！」という成功体験を得られるのが魅力です。遊びを通して、音楽への意欲や自己肯定感を育むことにつながります。

こちらの商品は、かわいい動物の絵柄を合わせる3Dスライディングパズルです。恐竜・うさぎ・アヒルの3種類がセットになっており、カラフルなデザインが子供の興味を引きつけます。

パズルを解く過程では、手先の器用さはもちろん、集中力や論理的思考力なども養われます。軽量かつコンパクトで持ち運びしやすいため、お出かけや旅行のときも便利です。

「DJECO メモジャングル」は、動物の絵柄が描かれたカードで遊ぶ神経衰弱ゲームです。カードを一枚ずつ裏返す動作を繰り返すことで、指先の細かい運動を促せます。また、親子でコミュニケーションを取りながら遊ぶことで、さまざまな動物の名前を覚えられる点も特徴です。遊びながら子供の集中力や記憶力も自然と向上します。

デザイナーによる、おしゃれで温かみのあるイラストも魅力の一つです。持ち運びしやすい取っ手付き収納ボックスに入っていて、軽くて丈夫な作りです。

「シェイプパズル」は、秩序感覚や論理的思考力、集中力、目と手の協調性などを鍛えるのに役立つ知育玩具です。15枚の両面カードが付属しており、子供は空白のマスにピースを当てはめて絵柄を完成させます。カードには動植物や食べ物など、子供にとって親しみやすいイラストが描かれています。

パズルのピースはマグネット式で動かしても剝がれにくく、なくす心配もありません。厚みのある強化台紙を使用し、表面は防水加工が施されています。6歳頃まで長く遊べるパズルです。

まとめ

3歳は意識が芽生え始め、「自分でやってみたい！」という気持ちが強くなる時期です。大人に反抗したり癇癪を起こしたりすることも増えるため、子供にどう接したらよいか悩む方もいるかもしれません。しかし、こうした行動は子供自身が成長するために必要なものです。

子供の発達段階や興味に合ったモンテッソーリ式の知育玩具を取り入れることで、、成長をサポートしてあげましょう。この記事の内容を参考に、ぜひ家庭でモンテッソーリ教育を実施してください。

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▼参考文献
名古屋芸術大学 .“乳幼児にとってのおもちゃの役割についての研究─ 機能遊びから象徴遊びへそして実物志向へ ─”.https://www.nua.ac.jp/research/files/pdf/e566493be6cd433a8a20e75414de3eeb.pdf,（参照 2025-06-20）

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