低学年の読書感想文におすすめの絵本7選!選び方と書き方を解説

読書 感想 文 絵本

「読書感想文にどの絵本を選べばよいのだろう」
「絵本で読書感想文を書いて大丈夫なのだろうか」
と悩む保護者のかたも多いのではないでしょうか。

学校から本の種類を指定されていなければ、読書感想文の題材に絵本を選べます。ただし、どの絵本でも書きやすいとは限らず、子供の学年や興味に合った作品を選ぶことが大切です。自分の経験と重ね合わせやすい絵本を選ぶと、感じたことや考えたことを言葉にしやすくなります。

この記事では、低学年の読書感想文におすすめの絵本を取り上げ、選び方や書き方のポイント、保護者がサポートするときのコツを解説します。絵本選びや作文の進め方に迷っているかたは、ぜひ参考にしてください。

※2026年7月28日時点の情報です。

目次

低学年の読書感想文は絵本でもいいのか?

低学年の読書感想文では、学校から本の種類を指定されていなければ、絵本を題材にできます。ただし、課題図書や対象となる本が決められている場合もあるため、最初に提出条件を確認しましょう。

ここでは、絵本を選ぶ前に確かめたいポイントを解説します。

学校の指定がなければ絵本を選んでも大丈夫

学校から本の種類を指定されていなければ、読書感想文の題材に絵本を選べます。文字数が少ないという理由だけで、読書感想文に絵本を使えないわけではありません。

読書感想文では、物語のあらすじを詳しく説明するのではなく、作品を読んで心に残った場面や、その場面から考えた内容を文章にします。絵本であっても、登場人物の行動について考えたり、自分の経験と比べたりできれば、感想を広げられます。

ただし、すべての学校で同じ条件が設けられているとは限りません。課題図書から選ぶように指示されている場合や、対象となる本の種類が決められている場合は、学校のルールを優先してください。

読み始める前に提出条件を確かめよう

絵本を選ぶ前に、学校から配布されたプリントや夏休みの宿題一覧に目を通しましょう。「自由に本を選べる」「課題図書から選ぶ」などの記載を確認すると、選書の間違いを防げます。

読書感想文のコンクールへ応募する場合も、募集要項の確認が必要です。青少年読書感想文全国コンクールでは、小学校1・2年生を対象とした低学年の部があり、課題読書と自由読書に分けられています。学校から別の提出条件を示されている場合もあるため、不明な点は担任の先生へ確認してください。

先に条件を確かめておけば、絵本を読み終えたあとに別の本を選び直す負担を減らせます。

低学年の読書感想文に向いている絵本の選び方

読書感想文を書き進めるには、子供が内容を理解でき、読んだあとの気持ちを言葉にしやすい絵本を選ぶことが大切です。文章量やページ数だけで判断せず、興味のある題材や、子供の経験と結び付けられる内容かを確認しましょう。

ここでは、低学年の読書感想文に使う絵本を選ぶ際のポイントを解説します。

子供が興味を持って読める絵本を選ぼう

読書感想文に使う絵本は、子供が内容に興味を持てる作品を選びましょう。保護者が読ませたい作品でも、子供が関心を持てなければ、印象に残った場面や感じたことを言葉にしにくくなります。

表紙やタイトルを見せながら、複数の候補から子供自身に選んでもらうのも一つの方法です。動物や友達、家族、食べ物、学校生活など、普段から関心を示している題材を手がかりにすると、読みたい絵本を絞りやすくなります。

読み終わったあとに「この場面が心に残った」「もう一度読みたい」と話せる作品であれば、感想を書く際の題材も見つけやすくなるでしょう。

自分の経験と重ねられる絵本を探そう

家族や友達との関わり、初めての挑戦、失敗した経験などを扱った絵本は、子供自身の出来事と結び付けて考えやすい題材です。

たとえば、主人公が友達とけんかをする物語であれば、「自分にも似た経験があったか」「そのときはどのような気持ちだったか」と振り返れます。本の内容と自分の経験を比べると、あらすじだけではなく、本人が感じた内容も書きやすくなります。

小学校低学年の国語では、文章の内容と自分の体験を結び付けて、感想を持つ学習が示されています。自分にも似た経験があると感じられる絵本は、考えを広げるきっかけになるでしょう。

登場人物の気持ちを考えられる絵本を選ぼう

登場人物の行動や気持ちについて疑問を持てる絵本は、自分なりの考えを広げるきっかけになります。

「どうして主人公は黙っていたのか」「自分ならどのように行動するか」など、答えが一つに決まらない問いを考えると、感想文に書く内容を見つけやすくなります。たとえば、物語の最初と最後で登場人物の行動や表情が変わる作品は、変化した理由を考えやすいでしょう。

低学年の国語では、登場人物の行動を具体的に想像したり、文章を読んで感じたことを共有したりする学習が示されています。物語を読んだあとに、登場人物について子供が自分の考えを話せるかも確認してください。

低学年の読書感想文におすすめの絵本7選

低学年の読書感想文では、子供が物語を理解しやすく、自分の経験や考えと結び付けられる絵本を選ぶことが大切です。学校生活や友達との関わりを描いた作品だけでなく、挑戦や想像力をテーマにした絵本も、感じた内容を書き広げやすくなります。

ここでは、低学年の読書感想文に取り組みやすいおすすめの絵本を取り上げます。

けんかのきもち|けんかをしたときの気持ちを考えられる

「けんかのきもち」は、友達とけんかをした男の子の気持ちを描いた絵本です。怒りや悔しさだけでなく、けんかをしたあとの怒りや悔しさ、友達と再び向き合うまでの気持ちが描かれています。

友達と意見がぶつかった経験や、謝りたいのに素直になれなかった出来事を思い出しながら読むと、自分の気持ちと重ねて感想を書きやすくなります。

読書感想文の着眼点

  • 主人公の気持ちはどのように変わったか
  • 自分がけんかをしたときはどう感じたか
  • 仲直りするために大切だと思ったこと

虫ガール ほんとうにあったおはなし|好きな気持ちを大切にする実話

「虫ガール ほんとうにあったおはなし」は、虫が大好きな女の子が、周囲の言葉に悩みながらも、自分の「好き」を大切にして成長していく実話です。

好きなことを続ける難しさや、自分らしさについて考えるきっかけになります。昆虫が好きな子供はもちろん、自分の好きなことがある子供にも読みやすい一冊です。

読書感想文の着眼点

  • 主人公はなぜ虫を好きでい続けられたのか
  • 自分が夢中になっていることは何か
  • 好きなことを続けるために大切だと思ったこと

バジとあかいボール|挑戦する勇気について考えられる

「バジとあかいボール」は、時間を進められる不思議な赤いボールを手にしたバジが、苦手なものに向き合う物語です。

失敗したくない気持ちや苦手なものと葛藤する姿が描かれており、新しいことに挑戦した経験がある子供は感想を書きやすいでしょう。

読書感想文の着眼点

  • 自分なら赤いボールを使うか
  • 苦手なことに挑戦した経験
  • 勇気を出してよかったと思った出来事

えらいこっちゃのいちねんせい|学校生活を振り返りやすい

「えらいこっちゃのいちねんせい」は、小学校へ入学した主人公が、授業や給食、休み時間など、初めての学校生活でさまざまな経験をする物語です。

特に小学1年生は、「学校で困ったこと」「できるようになったこと」など、自分の学校生活と結び付けながら感想を書けます。

読書感想文の着眼点

  • 学校で一番印象に残った出来事
  • 主人公と自分が似ていると思ったところ
  • 小学校に入って成長したと感じること

1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし|知恵や数のおもしろさを学べる

「1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし」は、「毎日前の日の2倍のお米をください」という約束から始まる昔話です。初めはわずかだったお米が、日を追うごとに大きく増えていく様子が描かれています。

数が倍に増えていくおもしろさだけでなく、知恵を使って困っている人を助ける主人公の行動についても考えられるため、小学2年生にもおすすめです。

読書感想文の着眼点

  • 主人公はなぜこの約束をしたのか
  • 数が増えていく様子を読んで感じたこと
  • 知恵を使うことの大切さ

りんごかもしれない|自由な発想のおもしろさを楽しめる

「りんごかもしれない」は、目の前にあるりんごを見て、「これは本当にりんごなのかな」と次々に想像を広げていく絵本です。

決まった答えを探すのではなく、自分なりに考える楽しさを味わえます。発想を広げる内容のため、小学2年生にも取り組みやすい一冊です。

読書感想文の着眼点

  • 自分ならどんなことを想像するか
  • 一つの物事をいろいろな見方で考えて気付いたこと
  • 想像することのおもしろさ

まこちゃんとコトバロボ|努力することの大切さを考えられる

「まこちゃんとコトバロボ」は、ドリルや宿題が苦手なまこちゃんが、国語を教えてくれるコトバロボと出会う物語です。初めは宿題をロボットに任せていましたが、自分でできるようになるうれしさに気付いていきます。

苦手な課題に取り組んだ経験や、練習を重ねてできるようになった出来事と結び付けやすいため、小学校低学年の読書感想文にも使いやすい一冊です。

読書感想文の着眼点

  • まこちゃんの考えがどのように変わったか
  • 苦手でも努力してできるようになった経験
  • 自分で取り組む大切さ
  • 学ぶ楽しさについて感じた内容

低学年向け|絵本を使った読書感想文の書き方

絵本を読み終えても、「何を書けばよいのかわからない」と手が止まる場合があります。低学年の読書感想文では、難しい表現を使うよりも、心に残った場面や、その場面から考えた内容を順番に整理することが大切です。

絵本を選んだ理由、印象に残った場面、自分の経験、読んだあとの考えの順にまとめると、文章の流れを作りやすくなります。

ここでは、低学年の子供が取り組みやすい書き方を解説します。

絵本を選んだ理由から書き始めよう

初めに、その絵本を選んだきっかけを書きます。

「表紙の絵が気になった」「虫が好きだから」「題名を見て読んでみたいと思った」など、実際の理由をそのまま文章にしましょう。

書き出しに迷った場合は、次の形が使えます。

「わたしがこの本を選んだ理由は、〇〇だからです」

保護者が候補を選んだ場合は、子供が表紙や題名を見て感じた内容や、読み始めて興味を持った理由をまとめるとよいでしょう。

一番心に残った場面を一つ選ぼう

次に、絵本のなかで一番印象に残った場面を選びます。物語全体のあらすじを順番に書くのではなく、特に気になった出来事に絞りましょう。

場面を一つ選んだら、「なぜ気になったのか」「登場人物はどのような気持ちだったと思うか」を考えます。

心に残った理由は、次のような文章にまとめられます。

「一番心に残ったのは、〇〇の場面です。なぜなら、〇〇と思ったからです」

理由まで書くと、出来事の説明だけで終わりにくくなります。

自分の経験や考えと結び付けよう

心に残った場面を選んだあとは、自分の経験や考えと結び付けます。

友達とのけんかを描いた絵本であれば、自分が友達と意見の合わなかった経験を思い出してみましょう。主人公と同じ経験がない場合は、「自分だったらどうするか」と考える方法もあります。

次のような問いを使うと、考えを整理しやすくなります。

  • 自分にも似た経験があったか
  • そのとき、どのように感じたか
  • 自分ならどのように行動するか
  • 主人公と自分で違うところはどこか

経験と絵本の内容を比べると、あらすじとは異なる感想を書けます。

読んだあとの考えを最後にまとめよう

最後は、絵本を読んで気付いた内容や、考えが変わった点、これから意識したい内容を書きます。

たとえば、「次に友達とけんかをしたら、自分から話したい」「苦手なことでも、すぐに諦めずに取り組みたい」など、読後に考えた内容をまとめましょう。

最後の段落をまとめにくい場合は、次の書き方を参考にしてください。

「この本を読んで、わたしは〇〇と思いました。これからは〇〇したいです」

必ず教訓を書く必要はありません。読む前と読んだあとで変わった考えや、新しく気付いた内容を書けば、読書感想文を自然に締めくくれます。

保護者が読書感想文をサポートするときのポイント

低学年では、絵本を読んだ感想を文章にまとめる際に、何から書けばよいか迷う場合があります。保護者が文章を代わりに考えるのではなく、質問や声かけを通して、子供の考えを整理する手助けをしましょう。

ここでは、子供自身の考えが伝わる読書感想文にするために、保護者が意識したいポイントを解説します。

答えを示さず質問で考えを引き出そう

子供が何を書けばよいか迷っているときは、保護者が答えを示すのではなく、絵本について質問してみましょう。

「おもしろかった?」だけでは、短い返答で終わる場合があります。「一番気になった場面はどこ?」「どうしてその場面を選んだの?」など、場面と理由を分けて尋ねると、考えを整理しやすくなります。

次のような質問が使えます。

  • 一番心に残った場面はどこ?
  • その場面で、どんな気持ちになった?
  • 主人公はどうしてその行動をしたと思う?
  • 自分だったらどうする?
  • 似た経験をしたことはある?

子供が話した内容は、短い言葉でもメモに残しましょう。あとから見返すと、下書きに使う内容を整理できます。

子供が話した言葉を別の表現に変えすぎない

子供が話した言葉は、読書感想文の中心になります。保護者が整った表現へ直しすぎると、本人の考えが伝わりにくくなります。

たとえば、子供が「主人公はずるいと思った」と話した場合は、「相手の気持ちを考えるべきです」と言い換えるのではなく、「どの行動をずるいと思ったの?」「自分ならどうする?」と尋ねましょう。

理由を聞くと、「約束を守らなかったから」「友達だけに我慢させたから」など、感想文に書ける具体的な内容が見つかります。

誤字や助詞を確認するときも、文章全体を保護者の言葉に置き換えず、意味が伝わりにくい部分だけを子供と一緒に見直してください。

保護者が文章を付け足さない

文字数が足りない場合でも、保護者が新しい感想や経験を考えて付け足すのは避けましょう。子供が話していない内容を加えると、本人の考えとは異なる読書感想文になります。

文章を増やす必要があるときは、「どうしてそう思ったの?」「そのときは何をしたの?」と質問し、すでに出ている感想を掘り下げます。

たとえば、「主人公はすごいと思いました」という文章には、「どの行動をすごいと思ったの?」「自分にもできそう?」と尋ねると、子供自身の考えを掘り下げられます。

あらすじと感想の割合を確認しよう

書き終えたら、物語の説明が長くなりすぎていないか確認しましょう。あらすじは、心に残った場面を説明するために必要な範囲にとどめます。

登場人物の行動を最初から最後まで順番に書いている場合は、「この場面を選んだ理由」や「読んだときの気持ち」が書かれているかを見直します。

ただし、保護者が感想を付け加えるのではなく、子供に読み返してもらい、「ここには自分の考えが入っているかな」と一緒に確認しましょう。

作業を分けて進めよう

長時間続けるのが難しい場合は、読む、話す、下書きする、清書する作業を分けましょう。

最初に絵本を読み、心に残った場面を話します。次に、会話の内容をメモにまとめ、書く順番を決めます。下書きを読み返してから清書すると、一度にすべてを進める必要がありません。

子供の様子を見ながら区切りを入れ、書き終えることだけを急がせないようにしましょう。

まとめ|読書感想文に使う絵本は子供が考えを広げやすい作品を選ぼう

低学年の読書感想文では、子供が興味を持ち、自分の経験や気持ちと結び付けられる絵本を選ぶことが大切です。文章量やページ数だけで判断せず、心に残った場面や登場人物の行動について考えられる作品を選びましょう。

書く際は、絵本を選んだ理由、印象に残った場面、自分の経験、読んだあとの考えの順に整理すると、文章の流れを作りやすくなります。保護者は文章を代わりに考えず、質問や声かけを通して子供の考えを引き出してください。

今回取り上げた絵本も参考にしながら、子供が自分の言葉で感想をまとめられる一冊を探してみましょう。

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▼参考文献
青少年読書感想文全国コンクール.“感想文Q&A”.https://www.dokusyokansoubun.jp/qa.html,(参照 2026-07-28)
青少年読書感想文全国コンクール.“読書感想文Q&A”.https://www.dokusyokansoubun.jp/tool_box/q_and_a_2026.pdf,(参照 2026-07-28)
公益社団法人全国学校図書館協議会.“第72回青少年読書感想文全国コンクール応募要項”.https://www.j-sla.or.jp/contest/youngr/72.html,(参照 2026-07-28)
文部科学省.“小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編”.https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_002.pdf,
(参照 2026-07-28)

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