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平和を考える絵本おすすめ8選|戦争・命・思いやりに触れられる作品を掲載

平和 を 考える 絵本

終戦の日や平和学習をきっかけに、子供と平和について話したいと考えるかたもいるでしょう。しかし、戦争や命について、どのような言葉で伝えればよいのか迷う場合もあります。

平和について考える機会は、学校での学習だけではありません。絵本を通して命の大切さや相手を思いやる気持ち、互いの違いを認める姿勢に触れる時間も、子供が平和について考えるきっかけになります。

ただし、戦争を扱う作品には、幼い子供にとって刺激が強い描写が含まれる場合があります。対象年齢だけで判断せず、出版社のあらすじや作品のテーマ、書店や図書館で確認できる範囲も参考にしながら、子供の発達や感じ方に合った一冊を選ぶことが大切です。

この記事では、平和を考える絵本の選び方と、戦争・命・思いやりに触れられる作品を取り上げます。読み聞かせる際のポイントも解説するので、親子で平和について話すきっかけをつくる際に、ぜひ参考にしてください。

※2026年8月6日時点の情報です。

目次

平和を考える絵本を子供と読む意味とは?

平和を考える絵本は、戦争の出来事を知るためだけの作品ではありません。命を大切にする気持ちや相手を思いやる姿勢、穏やかな日常の尊さについて、子供が考えるきっかけにもなります。

ここでは、平和をテーマにした絵本を親子で読む意味を3つの視点から解説します。

いつもの暮らしが平和につながっていると気づける

平和という言葉は意味の範囲が広いため、言葉だけで説明しても、幼い子供には伝わりにくい場合があります。絵本に描かれた家族との食事や友達と遊ぶ場面、落ち着いて眠れる暮らしに触れると、普段の生活と平和を結びつけて考えやすくなります。

子供へ伝える際は、戦争の出来事を詳しく説明するよりも、絵本に描かれた日常の様子に目を向けることが大切です。家族と食事をしたり、友達と遊んだりする場面を一緒に見ながら、「こんな毎日を過ごせるのは大切だね」と話すことで、平和を身近な出来事として受け止めやすくなります。

絵本を読み終えた後に、保護者がすぐに答えを示さなくても構いません。子供が気づいた場面や感じた気持ちを聞きながら、穏やかに暮らせる日常の大切さを親子で話してみてください。

登場人物を通して命の大切さを考えられる

戦争や争いを描いた絵本には、人間だけでなく、動物や植物が被害を受ける場面を扱った作品もあります。登場人物の体験を追うなかで、争いによって命や日常が失われる現実に触れられます。

ただし、悲しい結末や刺激の強い描写に対する反応は、子供によって異なります。怖がる、黙り込む、別の話を始めるなど、読み聞かせ中の様子は一人ひとり同じではありません。

子供が不安そうな様子を見せた場合は、無理に最後まで読み進めず、「怖かったね」「今日はここまでにしようか」と声をかけ、読み聞かせを中断する選択肢もあります。命の大切さを伝える際は、作品の内容だけでなく、読み聞かせ中の表情や反応にも目を向けましょう。

相手の立場を想像するきっかけになる

平和をテーマにした絵本には、立場や考え方が異なる登場人物同士の関わりを描いた作品もあります。相手の気持ちを想像したり、争わずに過ごす方法を考えたりする物語は、思いやりについて親子で話すきっかけになります。

平和について考える際は、戦争だけでなく、日常の人間関係に目を向ける視点も大切です。相手を傷つける言葉を使わない、困っている友達に声をかける、互いの違いを受け入れるなど、子供にも身近な行動と結びつけられます。

読み聞かせの後には、「どの登場人物が気になった?」「自分だったらどうしたい?」と尋ねると、子供が感じた気持ちを言葉にしやすくなります。ただし、特定の答えへ誘導せず、子供から出てきた言葉を受け止めることが大切です。

平和を考える絵本の選び方

平和を考える絵本には、友達との関わりを描いた作品から、戦争によって失われた命や暮らしを扱った作品まであります。

小学校入学前の子供に選ぶ際は、対象年齢だけで決めず、物語のテーマや文章量、絵の描写にも目を向けることが大切です。また、普段どのような絵本に興味を示しているかも、選ぶ際の判断材料になります。

ここでは、子供が平和や命について考えるきっかけとなる絵本の選び方を解説します。

まずは思いやりを身近に感じられる絵本を選ぶ

平和について初めて触れる子供には、友達や家族との関わりを通して、相手を思いやる気持ちを描いた絵本が選択肢になります。

困っている登場人物を助ける場面や、けんかをした相手と仲直りする様子が描かれた作品は、人を傷つけずに関わる大切さについて考えるきっかけになります。戦争を直接扱っていなくても、互いの違いを認める姿や助け合う様子を描いた絵本は、平和につながる身近なテーマとして扱えます。

読み聞かせる際は、「どうして助けたのかな」「どんな気持ちだったと思う?」など、描かれた場面に沿って問いかけると、登場人物の行動や気持ちに目を向けられます。

子供が物語を追える文章量や表現の絵本を選ぶ

平和をテーマにした絵本は、短い言葉で構成された作品から、複数の出来事を順に描いた作品まで、文章量や構成が異なります。

選ぶ際は、普段読んでいる絵本と比べながら、物語の流れを追える長さかを確認しましょう。文章だけでなく、登場人物の表情や行動が絵から読み取れる作品であれば、言葉の意味が分からない場合でも、物語について親子で話しやすくなります。

また、出版社が示す対象年齢は目安として参考にできます。ただし、同じ年齢でも興味を持つテーマや普段触れている絵本は異なるため、子供の読書経験も踏まえて選ぶことが大切です。

戦争を扱う絵本は描写の強さを確認する

戦争や原爆を扱った絵本には、人や動物の死、家族との別れ、壊れた街などが描かれている作品もあります。絵や文章の表現によっては、小学校入学前の子供が怖さや悲しさを強く感じる場合があります。

そのため、購入や貸し出しの前には、出版社が掲載しているあらすじや対象年齢を確認しましょう。書店や図書館で作品を手に取れる場合は、確認できる範囲で絵の描写や文章量にも目を通すとよいでしょう。

子供が刺激の強い表現を苦手としている場合は、戦争を直接描いた作品から始める必要はありません。平和な日常や命の大切さを扱った絵本に触れた後、子供の関心や反応に合わせてテーマを広げる選び方もあります。

読んだ後に感想を話しやすい絵本を選ぶ

絵本を通して平和について考える際は、読後に登場人物の気持ちや印象に残った場面を話せる作品を選ぶ視点も大切です。

登場人物が異なる立場に置かれる物語や、普段の暮らしが変化する作品では、「なぜこの行動をしたのか」「自分ならどう感じるか」など、子供が考えられる場面があります。保護者が一方的に意味を説明するのではなく、子供が自分なりに受け取った内容を言葉にできる作品が適しています。

ただし、読み終えた直後に感想を話さない子供もいます。会話を無理に促さず、後から作品について話し始めたときに耳を傾ける姿勢が大切です。

平和を考える絵本おすすめ8選

平和を考える絵本には、友達との関わりを描いた物語や、命のつながり、戦争によって変わる生活を扱った作品があります。

小学校入学前の子供に読み聞かせる場合は、戦争を直接描いた作品だけでなく、相手の立場を考えられる一冊から触れる方法もあります。ここでは、平和・命・思いやりについて親子で話せる絵本を、テーマ別にまとめました。

相手を思いやり、争わずに関わる大切さに触れられる絵本

友達との関係や登場人物同士のけんかを描いた物語は、平和を身近な人間関係から考える入り口になります。ここでは、相手との違いを越えて関わる姿や、気持ちを伝え合う大切さに触れられる絵本をまとめます。

「あらしのよるに」は、激しい嵐の夜、小屋へ逃げ込んだヤギとオオカミが、互いの姿や正体を知らないまま会話を交わす物語です。ヤギは相手をヤギだと思い、オオカミは相手をオオカミだと思い込み、互いの正体を勘違いしたまま会話を重ね、気の合う相手だと感じていきます。

本来は相反する立場にある2匹が、会話を重ねるうちに気の合う相手だと感じていく様子から、見た目や立場だけで相手を判断しない大切さについて考えられます。

読み聞かせた後に「姿が見えていたら、2匹は同じように話せたかな」と尋ねると、相手への先入観について親子で話す時間につながります。

「ともだちや」は、キツネが1時間100円で友達になる「ともだちや」を始める物語です。クマの相手をした後にオオカミとトランプをして過ごしますが、料金を求めたキツネは思いがけない言葉をかけられます。

友達はお金で成り立つ関係ではなく、互いに一緒に過ごしたいと思う気持ちから生まれると気づいていく物語です。相手を利用する関係と、互いを大切にするつながりの違いに目を向けられます。

「キツネはなぜ『ともだちや』を始めたのかな」「オオカミはなぜその言葉をかけたのかな」と問いかけると、登場人物の気持ちを考える題材になります。

「おひさまとおつきさまのけんか」は、仲良くしていたおひさまとおつきさまが、ささいな出来事からけんかを始めます。空で争いを続ける様子を通して、けんかが周囲へ与える影響も描かれています。

戦争を直接扱った作品ではありませんが、争いは当事者だけの問題ではないと気づける一冊です。身近なけんかを題材にしているため、子供の日常と結びつけて読み進められます。

読み終えた後には、「どうすれば仲直りできたかな」と話しながら、気持ちの伝え方や相手との関わり方を振り返ってみてください。

命のつながりや平和な暮らしについて考えられる絵本

平和について考える際は、戦争だけでなく、一人ひとりの命や家族と過ごす時間に目を向ける視点も大切です。ここでは、身近な生活から平和を感じられる作品と、命のつながりを描いた絵本を取り上げます。

「へいわってすてきだね」は、6歳の少年が書いた詩から生まれた絵本です。青い空や海、友達と遊べる毎日、家族と笑い合える時間が、子供の素直な言葉で描かれています。

平和という言葉を難しく説明するのではなく、日々の暮らしの中で感じられる大切な時間に目を向けられる作品です。

絵本に描かれた場面を見ながら、「毎日の中で大切にしたい時間は何かな」と話すと、子供が思い描く平和を聞く機会になります。

「いのちのまつり」は、沖縄へ引っ越してきたコウちゃんが、おばあさんとの会話を通して、自分の命が多くの先祖から受け継がれてきたと知る物語です。

見開きに描かれた家系図によって、多くの命がつながって今の自分がいる様子を視覚的に捉えられます。家族だけでなく、周囲の人にも同じように命のつながりがあると考えられる内容です。

読み聞かせた後に子供が知っている家族について話すと、自分の命が受け継がれてきた背景へ関心を広げられるでしょう。

戦争や世界の子供たちの暮らしに目を向ける絵本

戦争を扱う作品からは、普段の生活が続けられなくなる現実や、人間以外の命にも影響が及ぶ事実に触れられます。また、世界には自分とは異なる環境で暮らす子供がいることを知るきっかけになる作品もあります。

ここで取り上げる絵本には、悲しい場面も含まれます。小学校入学前の子供へ読み聞かせる際は、子供の反応を見ながら進めましょう。

「かわいそうなぞう」は、戦時中の上野動物園で、空襲に備えて動物たちが処分された出来事を題材にした絵本です。ゾウと飼育員の姿を通して、戦争が動物や人々に与えた影響が描かれています。

戦争によって命を失ったのは、戦地にいた人だけではありません。動物や、動物を守りたかった飼育員も影響を受けた事実に触れられます。

動物が命を落とす場面があるため、子供によっては強い悲しさを感じる場合があります。読み終えた直後に感想を求めず、「悲しいお話だったね」と気持ちを受け止め、子供から質問が出た範囲で説明しましょう。

「へいわとせんそう」は、「へいわのボク」と「せんそうのボク」のように、平和な暮らしと戦争中の暮らしを見開きで対比して描いた絵本です。

同じ人や場所でも、戦争によって生活が大きく変わる様子を絵から読み取れます。また、敵と味方を対比したページを通して、敵と味方として分けられた人々にも、それぞれ暮らしや家族があると考えられる作品です。

ページを見比べながら、「どこが違うかな」「平和なときには何ができるかな」と尋ねると、子供が絵から感じ取った内容を言葉にしやすくなります。

「ぼくがラーメンたべてるとき」は、主人公がラーメンを食べている同じ時間に、隣の家や遠く離れた国の子供たちが何をしているのかを描いた物語です。

戦争だけをテーマにした作品ではありませんが、世界には自分とは異なる環境で暮らす子供がいると気づけます。普段の生活を振り返りながら、遠く離れた人の暮らしへ目を向けられる一冊です。

子供へ読む際は、社会問題を一度にすべて説明する必要はありません。「同じ時間にも、いろいろな過ごし方をしているね」と絵に沿って話し、疑問が出た部分に答える形で進めるとよいでしょう。

平和を考える絵本を読み聞かせるときのポイント

平和を考える絵本は、子供の受け止め方に配慮しながら読むことが大切です。戦争について詳しく説明するよりも、絵本を通して感じた気持ちに寄り添い、疑問が出たときに一緒に考える姿勢が求められます。

ここでは、小学校入学前の子供へ読み聞かせる際に意識したいポイントを解説します。

子供の年齢や様子に合わせて絵本を選ぶ

平和をテーマにした絵本には、友達との関わりを描いた作品から、戦争や原爆を題材にした作品まであります。

同じ年齢でも、悲しい場面や強い描写の受け止め方は子供によって異なります。対象年齢だけで決めず、普段読んでいる絵本の内容や、子供が関心を持っているテーマも踏まえて選びましょう。

読み聞かせの途中で怖がったり、不安そうな表情を見せたりした場合は、無理に最後まで読む必要はありません。その日は途中で終え、子供の様子を見ながら別の機会に読む選択肢もあります。

子供が感じた気持ちを受け止める

読み聞かせの後は、「悲しかった」「怖かった」「よく分からなかった」など、子供から出てきた言葉をそのまま受け止めます。

「どの場面が心に残った?」「登場人物はどんな気持ちだったと思う?」と物語に沿って尋ねると、絵本から感じた内容を言葉にする機会になります。

一方で、読み終えてもすぐに感想を話さない子供もいます。答えを急いで求めず、後から作品について話し始めたときに耳を傾ける姿勢が大切です。

子供からの質問には分かる範囲で答える

戦争や命を扱う絵本を読むと、「どうして戦争をするの?」「どうして動物が死んだの?」など、子供から質問が出る場合があります。

すべてを詳しく説明しようとせず、子供が知りたい内容に合わせて、短く分かりやすい言葉で答えましょう。例えば、「国同士が争って、多くの人や動物が苦しんだんだよ」「戦争が起きると、いつもの生活を続けられなくなるんだよ」と伝えられます。

保護者がすぐに答えられない場合は、「どうしてだろうね」「一緒に調べてみよう」と返しても構いません。分からない内容を曖昧に説明せず、親子で考える時間につなげることが大切です。

平和を考える絵本で子供と命や思いやりについて考えてみよう

平和を考える絵本には、戦争を題材にした作品だけでなく、友達との関わりや命のつながり、日々の暮らしの大切さを描いた作品もあります。子供の年齢や興味、絵本の内容に合わせて選ぶことで、平和を身近なテーマとして考える時間につながります。

読み聞かせでは、保護者が答えを教えることよりも、子供が感じた気持ちや疑問に寄り添う姿勢が大切です。悲しい場面がある作品では無理に最後まで読まず、子供の様子に合わせて進めることも大切な配慮といえます。

今回掲載した平和を考える絵本を参考に、親子で命や思いやりについて話す時間をつくってみてください。絵本を通して感じた出来事は、相手を思いやる気持ちや、普段の暮らしの大切さを考えるきっかけになるでしょう。

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