「4歳にモンテッソーリ教育を取り入れるにはどうすればいい?」
「4歳向けのモンテッソーリ知育玩具を選ぶポイントは?」
4歳になると、身体能力と知能が大きく発達し、多くのことができるようになります。モンテッソーリ教育においても、4歳は社会性や言語能力が著しく成長する大事な時期です。発達段階に合わせた知育玩具を選ぶことで、子供の成長をサポートできるでしょう。
この記事では、4歳児向けのモンテッソーリ式知育玩具の選び方やおすすめの商品を紹介します。
※2025年6月20日時点の情報です。
4歳の発達段階とモンテッソーリ教育の関係性
4歳は、身体的にも精神的にも大きく発達する時期です。具体的には、以下のような特徴が見られます。
【運動能力の向上】
身長と体重が増え、体つきが3歳児よりもしっかりとしてきます。体の成長とともに運動能力とバランス感覚が向上し、スキップやけんけん、でんぐり返しなどの複雑な動きができるようになります。
【知能・言語の発達】
知能と言語能力が大きく発達するのも特徴です。語彙が増えることで、会話の幅が広がるでしょう。自分の経験したことを話したり、質問に応えられるようになります。接続詞を使って、その日起こったできごとを話してくれたり、「ぼく」「わたし」を代名詞として使えるようになったりします。
【手先の器用さの向上】
3歳児と比べて手先が器用になり、工作やお絵かきなど、細かい作業を必要とする遊びに積極的に取り組む様子が見られます。のりを使って貼る作業ができるようになり、鉛筆やはさみなどの道具も上手に使いこなせるようになります。
【社会性の発達】
社会性や協調性が身につき、周囲の人とのかかわりを積極的にもつ時期です。ルールを決めて遊んだり、順番を守ったり、「やってはいけません」という指示に従うことができたりと、集団行動になじめるようになります。
モンテッソーリ教育における4歳児の敏感期
モンテッソーリ教育では、0〜6歳の子供が特定の物事に強い興味を示し、同じことを繰り返す時期を「敏感期」と呼びます。敏感期は大きく9種類に分けられ、それぞれの敏感期に合った教具や教材を取り入れることで子供の自立心をはぐくみます。
4歳児のおもな敏感期は以下の5つです。
- 運動の敏感期:自分の意思で体を大きく動かしたり、手先の細かい運動を積極的に行ったりする時期
- 言語(書き言葉)の敏感期:手を動かして書くことに夢中になる時期
- 感覚の敏感期:五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)を使って物事を理解しようとする時期
- 数の敏感期:数えたり、数字を読んだりすることに強い興味を示す時期
- 文化・礼儀の敏感期:周囲の人とかかわり、社会性や道徳心を身につけていく時期
このように、モンテッソーリ教育の視点から見ても、4歳は運動能力や知能、社会性が著しく発達する時期です。敏感期を意識し、発達段階に見合った環境を整えることで、子供が自ら学ぶ「自己教育力」を高められるでしょう。
4歳児にモンテッソーリ式知育玩具を選ぶときのポイント
4歳に訪れる敏感期に合わせて適切な知育玩具で刺激を与えることで、考える力をはぐくみ、子供の発達を促せます。モンテッソーリ式の知育玩具を選ぶときは、以下の4つのポイントを意識するとよいでしょう。
語彙力や表現力を鍛えるもの
ことばへの興味が強くなり、会話を楽しめるようになる4歳児は、文字の読み書きの学習を始めるのにぴったりの時期です。ひらがなや単語、英語などを学習できる知育玩具を取り入れると、会話や表現の幅が広がります。新しい単語を覚えることで、コミュニケーション能力はさらに向上するでしょう。
創造力や思考力をはぐくむもの
手先の器用さが向上し、自分で考えながら遊べるようになるため、3Dパズルやブロック、つみきなどの創造力を刺激する知育玩具がおすすめです。試行錯誤を繰り返すなかで、問題を解決するための思考力や集中力も自然に育まれます。
数の学習ができるもの
数の敏感期には、数の順番を並べたり、数を比較したりする知育玩具が効果的です。数の概念を遊びながら自然に理解できるものを選びましょう。。数を楽しく覚えることで、算数の基礎を築けます。
社会性や協調性が身につくもの
友達とのかかわりが増える4歳児には、ルールのある知育玩具や簡単なルールのかくれんぼやだるまさんが転んだなど、複数人で遊べるゲームを取り入れると、社会性や協調性を養えます。また、マナーや約束事をテーマにした絵本を読むこともおすすめです。
五感を使って楽しめるもの
感覚の敏感期にある4歳児は、五感をフルに使って遊びを体験することが大切です。色や形、感触、音の違いがわかる知育玩具を選びましょう。感覚を洗練させることで、表現力や創造力、思考力がより豊かになります。
4歳向けモンテッソーリ知育玩具おすすめ6選
ここまで解説した選び方のポイントを踏まえて、4歳児におすすめのモンテッソーリ式知育玩具を紹介します。どのような能力を伸ばしたいかを考えて、子供に合うアイテムを選んでください。
対象年齢:1.5歳~
サイズ:40 x 40 x 20 mm
「KIKKA(キッカ)」は、切り込みの入った形が特徴的なつみきです。積み上げたり並べたり、斜めにしてバランスをとったりと多彩な遊びを促し、発想力と思考力を育てます。
吉野桧(ひのき)の豊かな香りと滑らかな手触りも特徴です。木のぬくもりが五感にやさしく働きかけ、心の発達をサポートします。一般的な積み木ではできない積み方ができ、積むたびに新しい発見が生まれるため、飽きずに長く愛用できるでしょう。
対象年齢:3歳~
「Mamimami Home レインボーボード」は、遊びながら数字や色の違いを学べるモンテッソーリ式の知育玩具です。32種類のガイドカードが付いており、絵遊びや色認識、算数遊びなど幅広い遊び方ができます。最初は色の分類から始め、成長に合わせて数字認識から算数の練習へと、徐々にステップアップすることが可能です。
ボードにカラーボールを配置する際は、スプーンやトングでつまむ・はさむ・すくうといった細かい動作が必要なため、指先の巧緻性向上にもつながります。
対象年齢:4歳~
サイズ:23 x 16 x 3.3 cm
「mu-le ひらがなブロックワーク」は、カラフルなブロックを使ってひらがなを習得できるワークブックです。ひも通しや色合わせ、絵探しなどの多彩な遊びから、自然とひらがなに親しめます。自由にブロックをつなげたり並べ替えたりすることで、発想力や想像力、手先の器用さもはぐくまれるでしょう。
子供の好奇心を刺激し、学ぶ意欲を引き出すため、小学校からの勉強をスムーズに進めるために、ひらがなを学ばせたいと考えている方にもおすすめです。
対象年齢:3歳~
サイズ:12 x 12 x 3 cm
E-TOO 「イマジンスクエア」は、5種類のカラフルな四角形状ブロックで、さまざまな作品を作り上げられるつみきです。形をイメージしながら積み重ねることで、創造力や思考力、バランス感覚を身につけられます。複雑な立体構造を学べるため、空間認識能力の向上にも効果的です。
子供の脳の発達や認知機能を最大限に引き出せるよう、脳科学の専門家が商品開発に携わっています。欧州の玩具安全基準を満たすように作られており、安心・安全に遊べることもうれしいポイントです。
DJECOの「ポンポンパピー」は、カラフルな綿でできたポンポンを貼り付けて、可愛らしい犬のコラージュアートを作れる工作キットです。シートを剥がし、好きなように模様を付けていくだけで、簡単に立体感のある作品が出来上がります。
遊びを通して色彩感覚や表現力、集中力を発達させる効果が期待されます。また「自分で完成させた」という達成感を味わうことで、自信と自己肯定感が向上し、さらなる挑戦にもつながるでしょう。
対象年齢:2歳~
サイズ:28長さ x 21.5幅 cm
「オールエデュケーション サウンドブック」は、日本語と英語を学べるバイリンガル絵本です。乗り物や動物、恐竜、体の部位などの豊富なカテゴリがあり、日本語と英語合わせて1300語以上の単語が収録されています。音楽も67曲入っており、子供の感性を育てるのに適しています。
タッチペンは不要で、指で押すだけで音や音楽が流れます。また、クイズや自動読み上げなど、1人でも楽しく遊べる機能が付いているのも魅力です。丈夫で水に強い特殊加工紙を使用しているため、屋外でも使えます。
モンテッソーリ玩具で遊ぶときの注意点と環境づくり
モンテッソーリ玩具の効果を高めるためには、子供の自立心を促す環境を整えることが重要です。ここでは、家庭でのモンテッソーリ教育の注意点を解説します。
子供が自由に選べる環境をつくる
モンテッソーリ知育玩具は、大人が「やらせたい」ものではなく、子供が「やりたい」と思うものを選ぶことがポイントです。子供が自分で考えて遊べるよう、複数の選択肢を用意してあげるとよいでしょう。
ただし、玩具が多すぎると集中力が散漫になる恐れがあるため、子供が自分で把握できる適度な量にとどめてください。整理整頓して、片付けがしやすい環境を整えることも大切です。
親が過剰に介入しない
子供が知育玩具で集中して遊んでいるときは手出しをせず、あたたかく見守りましょう。うまくできなかったり、間違っていたりしても直接訂正してはいけません。
大人がすぐに手助けをすると、子供が自ら学ぶ「自己教育力」をはぐくむ機会を逃してしまう恐れがあります。判断を子供に任せ、自分で考える時間を大切にしてあげましょう。
まとめ|モンテッソーリ知育玩具で、4歳の「やりたい!」を後押ししよう
4歳は運動能力や知能、社会性などさまざまなスキルが急速に伸びる時期です。子供の興味や発達段階に合わせてモンテッソーリ教育に基づいた知育玩具を選ぶことで、成長をサポートしてあげましょう。
モンテッソーリ知育玩具で遊ばせるときは、子供の選択を尊重し、親は手出しをせずに見守ることが大切です。子供が自主的に学べるよう、適切な環境を整えてください。
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▼参考文献
「子育て県 かがわ」情報発信サイト Colurful .“4歳児・5歳児の発達について”.https://kagawa-colorful.com/app-def/S-102/colorfulex/wp-content/uploads/tebiki0005.pdf,(参照 2025-06-20)
堺市.“07-4.pdf”.https://www.city.sakai.lg.jp/kosodate/kyoiku/gakko/youjikyouiku_center/youjikyouikukarikyuramu.files/07-4.pdf,(参照 2025-06-20)