「赤ちゃんが絵本に反応するのはいつからですか?」
「生後3ヶ月の赤ちゃんが笑う絵本とは?」
生後3ヶ月の赤ちゃんが笑う絵本はあるのでしょうか。生後3か月になると視力や聴力が発達し、周囲の刺激に反応を示すようになります。絵本を見せると笑ったり声を出したりする姿に、成長を感じることもあるでしょう。しかし、どのような絵本を選べばよいのか、読み聞かせのポイントは何かと悩む方も多いはずです。この記事では、生後3ヶ月の赤ちゃんが笑う絵本の特徴や選び方、読み聞かせのコツを詳しく解説します。
※2025年3月5日時点の情報です。
生後3ヶ月の赤ちゃんはよく笑う?その理由とは?
生後3ヶ月になると笑顔が増えてくる子も多いかと思います。なぜ生後3ヶ月になると赤ちゃんが良く笑うようになるのでしょうか。
生後2〜3ヶ月ごろは、一生のうちで最も成長する時期です。快・不快といった感情や信頼感の芽生えによって、いろいろなサインを出すようになります。そのうちの一つとして笑顔を見せてくれるようになります。喜ぶと声を出しながら笑ってくれたり、相手が笑うと自分の意志で微笑み返すようになります。
そのため、生後2〜3ヶ月頃から絵本の読み聞かせを始めると、気に入ったフレーズが聞こえると笑ったり喜んだりしてくれます。
生後3ヶ月の赤ちゃんへの絵本の効果は?
絵本の読み聞かせは、生後2~3ヶ月頃から始めると喜んだり笑ったりしてくれることがわかりましたが、知育効果はあるのでしょうか?生後3ヶ月の赤ちゃんに絵本の読み聞かせはどんな効果があるのか解説していきます。
言葉の発達を促す
絵本の読み聞かせは、赤ちゃんが言葉を覚える最初のステップになります。繰り返し聞くことで、音のリズムや言葉の抑揚を学ぶことができます。
親子のスキンシップを深める
まだ視力が未熟な赤ちゃんにとって、親の声や温もりは安心感を与える大切な要素です。絵本を通じて親子の触れ合いが増え、愛着形成や信頼関係の構築にもつながります。
想像力や好奇心を育む
絵本に登場するキャラクターやストーリーは、赤ちゃんの想像力を刺激します。表情が変わるキャラクターや動きのある描写は、赤ちゃんの好奇心を引き出し、楽しむきっかけになります。
生後3ヶ月の赤ちゃんが笑う絵本の選び方
生後3ヶ月の赤ちゃんが笑う絵本の特徴はあるのでしょうか。生後3ヶ月の赤ちゃんの発育状況を考慮して赤ちゃんが笑う絵本の選び方を紹介します。
コントラストのはっきりしたイラスト
生後3ヶ月の赤ちゃんはまだ視力が完全に発達していません。生後2か月で0.02ほどの視力しかなく、視界はぼやけてはいるものの、相手の顔のパーツなどは徐々に認識できるようになります。生後4か月になると意識して目で追うことができるようになったり奥行きがわかるようになったりしてきます。そのため、色の違いを認識しやすいように、黒・白・赤などのコントラストが強い色合いの絵本がおすすめです。はっきりとした図柄は赤ちゃんの興味を引き、笑顔を生み出すきっかけになります。
繰り返しのリズムが心地よい
生後2〜4か月までの赤ちゃんは、視覚の発達が未熟なので音やニオイに反応してきょろきょろと周りを見渡すしぐさをします。音はm低い音より高い音に反応し、リズムや繰り返しのある言葉を好みます。例えば、「ワンワン!」「にゃーにゃー!」のような擬音語や、「おいしい おいしい」「ぐるぐる ぐるぐる」などの繰り返し表現を使った絵本は、聞きやすく楽しめるでしょう。
シンプルでわかりやすいストーリー
長い文章や複雑な内容の物語は、生後3ヶ月の赤ちゃんには理解しづらいものです。1ページに1つの動作や単語があるような、わかりやすい構成の絵本が向いています。単純な展開の方が、赤ちゃんも飽きずに楽しめます。
大きな表情のキャラクター
赤ちゃんは人の顔や大きな表情に興味を持ちやすいです。笑った顔や驚いた表情が描かれた絵本は、赤ちゃんの感情を引き出し、笑顔のきっかけを作ります。また、生後2〜3ヶ月頃は「いないいないばあ」が楽しくなります。「ばぁ!」の時に顔を見せてあげたり、後に目があったら話しかけてあげたりすると笑顔で喜ぶでしょう。
生後3ヶ月の赤ちゃんにおすすめする絵本7選
生後3ヶ月の赤ちゃんはまだ自分でページをめくることはできませんが、手で触れたり舐めたりすることがあります。通常の紙よりも厚くて舐めても破けにくい「ボートブック」や、丈夫で安全な素材の絵本を選ぶと安心です。赤ちゃんが興味を持ちやすい絵本を選び、楽しい読み聞かせの時間を作りましょう。
対象年齢:0歳~
サイズ:1.2 x 12.8 x 18.2 cm
ページ数:16ページ
「きらきら ぴかぴか」は、東北大学の瀧先生が効果を解説している脳科学に基づいて作られている絵本です。視力がまだ発達途中の生後3ヶ月の赤ちゃんでも見やすいように、きらきらと光るホログラムが施されています。大人には少し強く感じる色合いですが、鮮やかで可愛らしいデザインで、プレゼントにも適しています。また、絵本の厚みがしっかりしており、万が一赤ちゃんが口に入れても破れにくい作りになっています。
対象年齢:0歳~
サイズ:1.5 x 15 x 17 cm
ページ数:29ページ
「おでかけ)いないいないばああそび」は、生後2〜3ヶ月の赤ちゃんが楽しめる、いないいないばあの仕掛け絵本です。絵本を縦に開くと、子犬のコロや怪獣など、赤ちゃんが興味を持ちやすいキャラクターが登場します。「いないいない~ばあ!」の掛け声とともに、仕掛けをめくることで、親子で一緒に楽しめる工夫がされています。さらに、ママのページには目の部分に穴が開いており、実際に目を当てて遊ぶことで、より一体感を感じながら楽しむことができます。
対象年齢:0歳~
ページ数:29ページ
「もこ もこもこ」は、「もこもこ」「にょき」といった独特な擬音語がたくさん登場する、言葉の響きを楽しめる絵本です。鮮やかな色彩と美しい装丁が、大人の目も引きつけます。絵本のサイズは大きめで、文字数は少ないため短時間で読み終えられますが、子供の耳に残りやすい印象的な言葉なので、繰り返し読み聞かせをするうちに、子供も一緒に口ずさんでしまう絵本です。
対象年齢:0歳~
サイズ:19.5 x 0.9 x 20.4 cm
ページ数:24ページ
「だっだぁー」は、赤ちゃんの認識力やコミュニケーション能力を育む知育ファーストブックです。赤ちゃんが楽しく発声できるよう、発話を促す擬音語が豊富に含まれています。大人には意味がないように思える言葉も、赤ちゃんにとっては発音しやすく、自然に声を出すきっかけになります。読み聞かせの際に、声のトーンやリズムを変えることで、赤ちゃんが笑ったり反応したりしやすくなります。
対象年齢:0歳~
サイズ:16 x 16 x 1 cm
ページ数:8ページ
「お?かお! 」は、、赤ちゃんが思わず手を伸ばしたくなる仕掛け絵本です。口を動かすと目が動いたり、鼻を動かすと口の大きさが変わったりと、表情が変化するユニークな仕掛けが特徴です。最初は読み聞かせとして楽しみ、赤ちゃんが手を伸ばせるようになったら、指先の発達をサポートする遊びにもなります。赤ちゃんが興味を持ちやすい顔の表情がたくさん盛り込まれており、大人も一緒に楽しめる一冊です。
対象年齢:0歳~
サイズ:17.53 x 17.53 x 1.02 cm
「あっ!」には、子供が好きな車や電車、船、飛行機などの乗り物が、スタイリッシュなイラストで描かれた絵本です。絵を通じて想像力を育む構成になっています。また、文字が大きく書かれているため、ひらがなを覚え始める時期にもぴったりです。言葉を話し始める前の赤ちゃんでも、ページをめくるたびに思わず「あっ!」と声を出してしまうような、楽しい仕掛けが詰まった作品です。
対象年齢:0歳~
サイズ:13.9 x 1 x 14 cm
ページ数:22ページ
「ちゅ」は、リズムに合わせて自然と声に出しながら楽しめる絵本です。読み聞かせの経験がなくても、歌うように読める工夫がされています。赤ちゃんとのコミュニケーションに悩んでいる方でも、本の中の小鳥と赤ちゃんのやりとりを真似しながら、スキンシップを取ることができます。片手で持ちやすいボードブックタイプのため、膝の上で赤ちゃんを抱えながらでも読みやすく、読み聞かせにぴったりの一冊です。
絵本の読み方や体勢にも笑ってくれるポイント!
赤ちゃんが笑ってくれる読み聞かせの仕方や体勢にポイントはあるのでしょうか。意外にも絵本そのものだけでなく、読み方や体勢にも、赤ちゃんが笑顔になるポイントがあります。是非実践してみてください。
ゆっくり大きな声で読む
赤ちゃんにとって、親の声は安心感を与える存在です。ゆっくりとしたペースで、はっきりとした発音で読んであげると、赤ちゃんは耳を傾けてくれます。顔を見ながら読んであげると、表情の変化を楽しめるでしょう。
声のトーンを変えてみる
単調な声で読むよりも、高低をつけたり、抑揚をつけたりすることで、赤ちゃんの興味を引きやすくなります。「ワンワン!」や「ばあっ!」などの部分は、大げさに高めの声で読むと効果的です。
絵本に合わせて動きをつける
読み聞かせの際に、手を振ったり、顔を近づけたりすると、赤ちゃんはより興味を持ちます。「にぎにぎ」「くすぐったい」などのシーンでは、実際に赤ちゃんに触れてあげましょう。
赤ちゃんの反応を見ながら読む
無理に最後まで読もうとせず、赤ちゃんの様子を見ながら読み進めることが大切です。 興味を示している場面を繰り返し読んであげると、笑顔が増えやすくなります。
無理のない読みやすい体勢で読む
体勢は無理のない安定した体勢が好ましいです。膝の上に赤ちゃんを乗せ、体にもたれかかるように支えながら絵本を読んだり、赤ちゃんを支える際にクッションや授乳クッションを活用すると安定した姿勢で絵本を読んだりしてあげましょう。また、赤ちゃんを仰向けに寝かせて、親が横に座りながら読んでもいいですし、一緒に寝転んで読んでも構いません。ここで大事なのは、赤ちゃんの視力に合わせて絵本を近すぎず遠すぎない距離(約20〜30cm)で見せてあげることで、赤ちゃんが見やすく絵本を楽しめます。
まとめ:生後3ヶ月の赤ちゃんに読み聞かせしたい絵本は見つかりましたか?
生後3ヶ月の赤ちゃんは、コントラストのはっきりしたイラストや繰り返しのリズムを楽しみます。人の表情や擬音語にも興味を持つため、絵本選びの際はこれらの要素を重視するとよいでしょう。読み聞かせの際は、声のトーンや動きをつけながら、赤ちゃんの反応を見つつ進めることが大切です。適切な絵本を選び、楽しい読み聞かせの時間を過ごしてください。
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参考文献
北海道のひまわりの北竜町明るい.“発育・発達の様子 【発達の目安】”.http://www.town.hokuryu.hokkaido.jp/pdf/sukusuku/5.pdf,(参照 2025-03-05)
Benesse たまひよ.“【医師監修】赤ちゃんの視力 いつから見えて、どう発達していくの?”.https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=35103,(参照 2025-03-05)