ハイハイ練習×タオル活用術!発達を促すやさしい練習法

    ハイハイ練習 タオル

    「うちの子、まだハイハイしないけど大丈夫かな?」
    「ハイハイを促す方法はありますか?」

    そう感じたことがある保護者の方は多いのではないでしょうか。赤ちゃんの発達は個人差が大きく、焦る必要はありませんが、家庭でサポートできる方法を知っておきましょう。なかでもタオルを使ったハイハイ練習は、負担が少なく取り入れやすい方法のひとつです。

    この記事では、ハイハイ練習の意義やタオルの活用法をわかりやすく解説します。赤ちゃんがハイハイをしなくて悩んでいるかたは、ぜひ参考にしてみてください。

    ※2025年6月27日時点の情報です。

    目次

    ハイハイはなぜ大切?発達の意味と目的を知ろう

    赤ちゃんの成長過程において、ハイハイは非常に重要な役割を果たしています。見た目は単純な動作に見えるかもしれませんが、実は運動機能や認知発達に密接に関係しています。

    ハイハイが育む体と脳の発達

    ハイハイでは、腕や足、背中、首など全身の筋肉を連動させて動かします。この動きは、のちに立つ・歩くといった動作の基礎となる筋力やバランス感覚を育むのに役立ちます。また、左右交互に手足を動かすことで、脳の左右の連携も促されるといわれています。

    親が知っておきたい平均時期と個人差

    一般的に、ハイハイは生後7〜9か月ごろに見られることが多いですが、ずりばいを長く続ける子や、おすわりを好んであまり移動しない子もいます。発達の順番には幅があるため、必ずしも「〇か月になったらできる」ものではありません。大切なのは、無理に促すのではなく、赤ちゃんの様子に寄り添いながら必要な環境を整えることです。

    タオルを使ったハイハイ練習の基本とは

    ハイハイをまだ始めていない赤ちゃんに対し、無理なく動きを促したいときに役立つのが「タオル」を使った練習方法です。身近な道具で始められるうえに、赤ちゃんの体をやさしく支えられるため、取り入れやすい方法として注目されています。

    基本のやり方:胸の下にタオルを入れて支える

    使うタオルはバスタオル程度の大きさが目安です。赤ちゃんをうつ伏せの状態にし、胸の下からおなかあたりにかけてタオルを入れます。そのまま両端を大人が後方から軽く持ち上げることで、赤ちゃんの体を浮かせつつ支えることができます。この姿勢は、手足を動かしやすくなるため、ハイハイの動作を自然と引き出しやすくなります。

    練習の際のポイント

    タオルで支える高さは「軽く床から浮く」程度にとどめ、無理に持ち上げすぎないことが重要です。練習は1日数分から始め、赤ちゃんが嫌がった場合はすぐに中止しましょう。また、練習中は必ず大人がそばで見守り、転倒や息苦しさなどが起きないよう注意してください。

    月齢別|タオル練習が適している時期の見極め方

    タオルを使ったハイハイ練習は、すべての赤ちゃんにいつでも適しているわけではありません。赤ちゃんの発達段階を見極めて行うことが、安全かつ効果的に進めるための大切なポイントです。

    目安となる発達サインをチェック

    タオル練習を始める時期としては、首がすわり、寝返りやずりばいをし始めた頃がひとつの目安です。時期としては、生後7〜9か月前後の赤ちゃんが該当します。ただし個人差があるため、寝返りを打ってもすぐ戻れない場合や、腹ばい姿勢を嫌がる場合は無理に練習を始めないようにしましょう。

    姿勢保持ができるかがポイント

    練習を始める前に、赤ちゃんがうつ伏せで数秒でも頭を持ち上げられるか確認してください。この姿勢が安定してきたら、タオルを使って体を支え、ハイハイにつながる動きを促す練習がしやすくなります。逆に、まだ首がしっかりすわっていない段階では、タオル練習は避けるべきです。

    頻度と時間の目安

    練習は1日1〜2回、1回あたり数分程度からスタートしましょう。赤ちゃんの様子を見ながら、徐々に慣れてきたら時間を少しずつ伸ばすのが理想です。無理なく、楽しく続けられることが何より大切です。

    「ハイハイは乳児期後半の神経発達と連動し、脳の発達にも重要」と明言されています。

    赤ちゃんが「ただ歩けないからハイハイしている」のではなく、「脳を発達させている」との記述がある点が信頼できます

    練習時に気をつけたい安全面とNG行動

    タオルを使ったハイハイ練習は手軽に取り入れられますが、赤ちゃんの体を支える以上、安全への配慮は欠かせません。赤ちゃんの状態に合わせた配慮と、正しいやり方を意識することで、練習に取り組めます。

    素材と形状はやさしいものを選ぶ

    使うタオルは、肌ざわりのやわらかい綿素材などを選びましょう。厚手すぎると赤ちゃんの体に食い込んだり、呼吸を妨げるおそれもあります。バスタオルのように幅広で、ねじれにくいものが扱いやすく安全です。

    練習中は目を離さない

    赤ちゃんの体を持ち上げて支えるため、タオルがずれて転倒するリスクもあります。練習中は必ず大人がそばについて見守り、赤ちゃんの表情や動きをしっかり観察しましょう。また、赤ちゃんが疲れてぐずったり、嫌がる様子を見せたら、すぐに中止してください。

    NG行動:無理に動かす・高く持ち上げすぎる

    練習中に赤ちゃんを引っ張ったり、無理に手足を動かそうとするのは避けてください。また、タオルを高く持ち上げすぎると赤ちゃんの姿勢が不自然になり、首や背中に負担がかかる可能性があります。あくまで「サポートする」意識を忘れずに行いましょう。

    ハイハイを楽しく促す!家庭でできる工夫と補助アイテム

    ハイハイは赤ちゃんの筋力やバランス感覚を育てる大切な動作ですが、ただ練習するだけでなく、「動いてみたい」という気持ちを引き出す工夫も効果的です。日常の遊びや環境づくりの中で、発達をやさしくサポートしていきましょう。

    動きを誘導する環境づくり

    床には滑りにくく、柔らかい素材のプレイマットなどを敷くことで、赤ちゃんが体を動かしやすいスペースを整えられます。また、床面に素材の異なる布や色の変化を加えることで、好奇心を刺激しながら自然に前進したくなる仕掛けにもなります。

    興味を引くおもちゃの活用

    視覚や聴覚を刺激するおもちゃを少し前に置いてみましょう。音が鳴るものや光るもの、動きが出るものなどは、赤ちゃんが「手を伸ばしたい」「近づきたい」と思うきっかけになります。繰り返し遊ぶ中で、自発的な動きが増え、結果としてハイハイへとつながることがあります。

    まとめ|赤ちゃんのペースを尊重しながら、やさしくハイハイをサポートしよう

    赤ちゃんのハイハイは、身体の発達だけでなく、脳の成長や感覚の発達にもつながる大切な過程です。個人差が大きいため、「周囲より遅れているのでは」と不安になることもあるかもしれませんが、発達の順番や時期には幅があり、焦る必要はありません。

    家庭でできるサポートとして、タオルを使った練習は取り入れやすく、赤ちゃんの動きをやさしく引き出す手段のひとつです。ただし、練習には安全面の配慮が欠かせません。タオルの素材や使用方法を工夫し、赤ちゃんの体に無理のない範囲で行いましょう。

    また、視覚や聴覚を刺激する遊びや環境づくりも効果的です。おもちゃやマットを活用することで、「動いてみたい」という気持ちを自然に促せます。

    大切なのは、赤ちゃん自身のペースを尊重し、無理のないかたちで日々の中に発達をサポートする関わりを取り入れていくことです。ハイハイの時期はあっという間ですが、その積み重ねが後の成長に大きくつながっていきます。

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    ▼参考文献
    Benesse たまひよ.“【小児科医に聞く】“はいはい”の期間は長いほうがいいって本当?”.https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=24073,(参照 2025-06-27)
    ベビーカレンダー.“ずりばい、ハイハイの練習方法を教えてください”.https://senmonka.baby-calendar.jp/questions/view/87554,(参照 2025-06-27)
    MIMI STAGE.“ハイハイはいつから?練習方法・気を付けるべき点も”.https://www.24028.jp/mimistage/childcare/2694/,(参照 2025-06-27)
    秋山こどもクリニック.“はえば立て2 ハイハイ”.https://www.akcl.jp/colum/co27cat0.html,(参照 2025-06-27)
    ハピコワクリニック五反田.“8ヶ月目の赤ちゃん”.https://hapicowa-clinic.jp/8%E3%83%B6%E6%9C%88%E7%9B%AE%E3%81%AE%E8%B5%A4%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93,(参照 2025-06-27)

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